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『FE覚醒』プレイ録・最終話「運命を超えるもの」

隣国のお誘いに応じて遊びに行った王子一行。もちろん罠……というレベルではなく、予想外にストレートな襲撃を受けて、こちらも潜ませていた部隊と共に脱出をはかるという、実にわかりやすい殴り合い。首尾良く脱出に成功したかと思われたが、その前に闇の司祭が立ちはだかり……王子がナチュラルに嫁にした為に、すっかり忘れていた軍師様の秘密が明かされ、物語はシリーズ恒例?の暗黒竜復活を巡るクライマックスへ。
西でどんぱちやっている間、すっかり焦点から外れていたので、完全に忘れていました、軍師様の秘密(笑)
まあ特に、衝撃とかそういう事は無いのですが。
しかしこのゲーム、クロムと軍師が結婚しているかしていないかで、クロムの台詞に変化はあるのでしょうか。どうも変化していないように見えるというか、変化つけてこれなら、この筋肉は妻に向けて何を言っているのだろう……という時が多々あるというか、軍師様も軍師様で、結婚前も後も呼びかけが「クロムさん」で変化が無いので、この夫婦、実は仮面夫婦なのではないかと、時々背筋が寒くなる事があります。
指揮官相手なので部隊として動いているときは夫扱いしないという理由は付けられないでもないですが、どちらにしろ気易い「さん付け」なので、説得力がない(^^;
ところで今作、主人公を“亡国の王子”という、わかりやすい大義名分を持った設定にしなかった事は意欲的なアプローチだったと思うのですが(シリーズ作品全部の基本設定は記憶にないので、以前にもあったかもしれませんが)、では“守るための戦い”を描けているかというと、あまり上手く描けているとは言い難く、もう一工夫、二工夫欲しかった所で、勿体ない。
前半で、姉とクロムの関係が描写不足という事に触れましたが、全体でいうと、民と王の関係が描写不足。
そこを描かないと、守るための戦いの背景が生じないのですが、結局、シナリオが敵/味方の関係しか描いていない。敵と味方ではないけれど立場の違うAとB、の関係を描く、という部分はやってほしかった所です。
終盤のマップは、レベルたっぷり上げているので、ざくざくと進行。後半は、自軍最精鋭の強力ユニットに、ほどほどのユニットをダブルで付けて前線へ放り込んでおくと自動的に敵がデリートされていくのでてっとり早い。
ラスボスは一応、筋肉王子と軍師様で制圧。
条件的に、マップ上で軍師様で倒さないといけないのかと思って調節したのですが……最後の選択肢だけで、別に誰で倒してもOK?
とりあえず、エンディング2タイプも確認。
まあ、最終的には、王子と軍師様が結婚していると、ルキナとの関係も締まって、物語としては良かったか。
驚いたのは、ナーガ様からも特にコメントなく、子供世代が普通に居残りエンドだった事ですが(^^; 全くその辺りは焦点から外れたまま、エンディングの戦績でその後が触れられるだけで、別に残ろうが帰ろうがどちらでも良いのですが、その辺りはシステムの問題で、ストーリーとしては気にしないで下さい、というのは、さすがに割り切りすぎだったと思います。
エンディング後に改めて支援会話確認したら、軍師様の所に???でどこかで見たようなシルエットの人達が並んでいましたが、あの人達を仲間に揃えての、真エンドとかあるのかしら。その辺りの確認と、王子とその嫁以外全員独身エンドぐらいは見たいので(というか結婚していると、1ページにまとめる都合で情報量が少くて若干不満)、男軍師で2回目はその内やろうかと思いますが、手間暇かかるので、少し間を置いてからかなー。
シリーズ集大成という事で、意識的に旧作の様々な要素を統合したシステムは、バランスも取れていて面白く、楽しくプレイしました。全体的に、わずらわしい所がなく、ゲームとしてさくさく進むのは非常に好感触。
あと、個人的に『ファイアーエムブレム』シリーズのストーリーは、“実際の歴史そのものではなく、そこから生まれた逸話や伝説を盛り込んだ後世の戦記物語”だと捉えているので、エンディングのキャラその後で「……という」と伝聞系まとめが多かったのは、フィーリングがあって良かったところです。