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『仮面ライダーキバ』感想4

◆第5話「二重奏・ストーカーパニック」◆ (監督:舞原賢三 脚本:井上敏樹
2008年――屋敷から醸し出す悪臭などが原因で、近所の人達から「おばけ太郎」と嫌われる渡は、真人間復帰計画の一環としてご近所付き合いをしようと、自宅でミニコンサートを開催する。
(僕は……変わるんだ……!)
……が、緊張からいつものような演奏が出来ず、真人間デビュー大失敗。
渡はバイオリン弾くより、“捨てられた子犬のような目でおばちゃん達を見つめてみる”攻撃の方が有効そうな気がするのですが、意外と、年上にウケが悪い。
床にのの字を書いていた渡は、自分レボリューションプロジェクトの為に、一人の人物を思い出す……そうだ、名護さんに相談しよう!
その頃、憧れの名護さんは、恵をストーキングしていた。
もとい、二度も恵の前に現れたキバを狙って、恵を護衛(本人談)して、恵に嫌がられていた。
「知ってるでしょ。あたしが、あなたのこと嫌いな事」
「あんたは俺の事が嫌いなわけじゃない。嫉妬してるだけさ、俺の力にな。……もっと正直になりなさい」
名護さん、ちょっと気持ち悪い。
「あぁーーー、神様、どうかこの男を、この世から消し去って下さい」
「神様は俺の味方だ」
1986年――(バンドの解散ライブのチラシが、デビューライブのチラシに、という面白い演出)
電話をかけようと(公衆電話!)小銭を探すゆりに、10円を貸す通りすがりの音也。
「気にするな、俺のおごりだ。で、どこにかけるんだ? そうか、俺んちか」
全く間をおかずに畳みかけ、勝手にダイヤルする変質者。
「ほら、留守番電話だ。わかっている……愛している、と言いたいんだろ。さ! 早く」
留守番電話に「愛している」と吹き込ませようとするという、レベル65ぐらいの変質者ぶりをみせつける音也だが
「消えて。此の世から」
有り難いお言葉を頂戴いたしました・完。
色々どうかと思う事もある今作ですが、この辺りの言葉遊びと過去未来の絡め方は素直に面白い。それにしてもこの二人、前回からギャグシーンしか出ていないのですが。
2008年――
「僕を、弟子にして下さい!」
渡はいつもの喫茶店で名護にコンタクトを取っていた。
「しかし、なぜ私に?」
「……名護さん、最高だから」
「聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい」
聞こえてる(笑) 間違いなく、聞こえている顔ですよ、名護さーーーん
「名護さんは最高です! どうか弟子にしてください! 僕、何でもしますから!」
番組の良心かと思われた名護さん、凄いスピードで駄目な人に(笑)
……いやまあ、そんな事だろうとは思っていましたけど!
1986年――
紅音也、喫茶店来襲。
「ご注文は?」
「おまえだ」
「出て行け」
「わかった。一緒に帰ろう、我が家に」
迷惑度120%でゆりをナンパする音也だったが、カウンターに座っていた目つきの悪い男に腕をひねられ、外に叩き出される。無頼な雰囲気で人相の悪い男は……ガルルさん?
ガルルさん(仮)はメニューを見るとコーヒーの値段を自分で決める宣言。
「まずいコーヒーに金は払えない。ちなみに俺は今まで1円も払った事が、ないがな」
ただのタカリだった!!
「怖い。でもいいよ。面白そうじゃない」
だが、予想外にノリノリで、その挑戦を受けて立つマスター。果たして――マスターのコーヒーはガルルさんの味覚を撃ち貫き、格好良く1万円払って帰るガルルさん。ただのタカリではなかった! 信念のある、タカリだった。
2008年――名護の指示で恵を陰から護衛する渡は、恵に張り付くストーカー眼鏡と接触するが、「僕も護衛している者だ」と簡単に丸め込まれてしまう。ここで恵が、1987年12月29日生まれ・山羊座のAB型(あと、3サイズ)と、プロフィールが判明。逆算すると、過去編で言う所の1年後ぐらいに、お母さんの旦那は確定する模様。このまま同じ時制で進行(というのも変な言い方ですが)するなら、ちょうど番組クライマックスの辺り(或いはエピローグ後)という事にはなりますが。
1986年――深夜にジムのプールに浮かぶゆりは、なにか不穏な気配を感じていた。
2008年――恵が撮影の仕事中、渡は眼鏡の指示で控え室に侵入しようとしていた。目指すは恵の携帯電話…………どこに行きたいのだろう、この作品は(^^;
だが、後一歩のところで恵に確保され、名護を交えた話し合いの末、ストーカーの存在が発覚する。
自分の不手際を知り、今日も風呂で体育座りの渡。
「おまえ今まで何の為に戦ってきたんだ?」
「それは……声が聞こえるんだ。父さんのバイオリン、ブラッディ・ローズから。戦え、って」
ここまで謎だったキバ/渡の戦う動機ですが、それも受け身だった事が発覚。その割には変身するとアグレッシブなので、やはりストレスが溜まっているのか、キバットさんがお薬を注入しているのか。
渡及びキバそのものと、キバットさんに関しては、相変わらず謎ですが。
変な男達に囲まれて、お疲れ気味の恵さんは、ベッドに転がっていた。
「母さん……」
1986年――未来の娘も男運が悪い事など知る筈もないが、母の身の回りにも、変な男達が次々と増殖していた。
不審な気配、そして、怒りに燃えながら喫茶店にやってくる音也。
「この世で嫌いな物が二つある! 糸こんにゃくとぉ……、俺にたてつく男だ!」
紅音也、同性に虐げられても興奮できない体質である事が発覚。
「ここはコーヒーを飲む場所。世界一神聖な場所だ。帰れ」
盛り上がる音也だったが、マスターのコーヒーが気に入ったらしく用心棒状態のガルルさんに殴り飛ばされ、ストリートファイト開始。そんな馬鹿男達を放置して出かけたゆりを絡め取る蜘蛛の糸。そして襲いかかる蜘蛛のファンガイア――暗転。
2008年――恵の前に直接姿を見せたストーカー眼鏡は、羊ファンガイアの正体を見せる。
見ただけではわからなかったのですが、キバットさんが、羊と明言。毛のもこもこを、ガラガラみたいなパーツで表現しているのが面白い。
「あたしのファンか。ファンガイアにしては随分いい趣味してるわね。いいわ。優しく殺してあげる」
台詞は格好いいが、案の定、弱い(笑)
そろそろ嶋さんに新しい武装を要求した方が良さそうな恵が今日も勢いよくピンチになり、生真面目に ストーキング 護衛を続けていた渡は、キバット変身。どうやらキバットさんは、恵がお気に入りの様子。
恵を助けに入るキバだったが、羊のクロックアップもとい高速移動攻撃に翻弄され、ガルルモードになるも、やはり手も足も出ない。ガルルさんがスピード型なのかと思いましたが、全くそんな事はなく、ただフォームチェンジしてみただけでした(^^;
恵が背後から羊を鞭で攻撃し、一旦間合いが離れるが、そこでキバの前に現れたのは――名護啓介。
「ようやく会えた、キバ」
恵そっちのけでキバに宣戦布告した名護さんは上着の懐に手を伸ばし「変身」しようとするが、響き渡る恵の悲鳴。駄目男2人が揉めている間に、羊にさらわれてしまう恵。そして1986年でも、ゆりが蜘蛛にさらわれていた――。
今回、能力ナルシストでもいいましょうか、新しいタイプの気持ち悪さを前面に見せ始めた名護さんが、
キバを殴る >>>>> 
すぎて酷い(笑)
男運が悪すぎる母娘の、明日はどっちだ!