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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想12

◆第12話「虹の定期券」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:小林靖子
ランプシャドーさん、皇帝陛下の実験について丁寧にライトに説明。ランプシャドーの広域の催眠術により街はイマジネーションを失い、ライト以外の4人の仲間達も、架空の社会生活を演じるのであった。
後半、もっと重い形で突っ込んでくるかと思ったネタを、催眠術で割と軽めに仕掛けてきました。
4人はそれぞれ、トカッチ:会社員、ミオ:婦人警官、ヒカリ:研究者、カグラ:モデルに。催眠術を解こうと4人のもとを訪れるライトだが、誰一人として、烈車の事もトッキュウジャーの事もレインボーパスの事も覚えていない。唯一覚えているのは、子供の頃に皆で作った秘密基地のパスの事だけ……。
前回ラストの引きからかなり期待していたのですが、ちょっといまいち。
実は秘密基地のパスが5人のレインボーパスだった……というのは特に驚きはないとはいえ、はっきりと見せておく必要があったのでしょうが、あの展開ならばライトが、「ピンチの時は秘密の合図」を送らないと綺麗に繋がらない気がするわけなのですが。
その合図を送って(見えているか見えていないかは、この際重要ではない)4人が駆けつける事で、そこに劇的な説得力が生まれる。
今作はここまで、そういう部分がやたらに私のツボと噛み合っていたのですが、初めてちょっとズレました。
しかし乗り替え変身は、恐らくライト達が考えているよりもシャドー怪人を困惑させているなぁ(笑) まあそもそもライトは何も考えていないでしょうが、久々に全員乗り替えでの、長尺での戦争シーンは格好良かった。
今回に関しては、「へぇ〜、乗り替えねぇ。レインボーラインの奴等も、考えたな」と、闇の皇帝陛下に見せる方が主目的だったようですが。
そして江ノ電の旅に出ていたグリッタ嬢は思いあまって陛下暗殺をはかるがシュバルツ様に止められ、そのキラキラした瞳を、陛下に気に入られてしまい、陛下、ほっぺにチュー。ようやくシュバルツ様が、落としたハンカチの行方に気付いたり、シャドーライン側はよくわからない所で錯綜(笑)
そうこうしている内にランプシャドーはバケツの山に埋もれて爆死し、巨大化。
「おぉぅ、イマジネーションエネルギーが最高に上がってまーす!」
「何でも思う通りに、やっちゃってくださぁい!」
線路を走ってきた烈車(OP流用?)が、その間に立つランプシャドーに攻撃する、という絵は良かった。今回、珍しくロボ戦で俯瞰映像を多用しているのですが、いつもとちょっと変わった味付けになり、面白かったです。
テンション上がったトッキュウ1号は、5台の烈車と3台のサポートレッシャーを向かい合わせに突っ込ませて挟み撃ち……ではなくて、まさかの、そのまま間に挟んで、8台横並びで超烈車合体。
横並び増設はそのまますぎて、まさかるあるまい、というのを思い切りやってきました(笑)
今立ち上がる、横に広がりキャノン砲の増設されたトッキュウオー……その名も、超トッキュウオー。
……何も、考えていない。
「もうさっきから見えまくりだ、おまえの終着駅」
両手両足両肩から烈車エネルギーを一斉発射する、超トッキュウオーフルバーストフィニッシュが発動し、
「な、なんか凄いっ」
陛下側近でエリートぽかったランプ、特凶化して爆死。
イマジネーション万能説を否定したエピソードの後、2話連続で、脳内麻薬出まくりのキチガイがイマジネーション全開で敵を蹂躙するという、キチガイ最強説。
安心していたら背後から変な角度でトカッチが結局落とされている気がするけど、むしろトカッチは比較的真人間だから仕方ないよ!
ライトと同じステージに立とうと思ってはいけません。
こうして陛下のキラキラ耐久実験は失敗に終わり、また一つ、思い出された記憶とともに5人の旅は続くのであった。「記憶」ネタはちょっと忘れかけていたので、最後に繋がってそこは良かった。
4人の復帰の流れに不満の残るエピソードでしたが、そんな今回一番面白かったのは、皇帝陛下、本拠地をディスコ風味に改造する(笑)
思わず杖を落としたりすがりついたりするネロ男爵が、面白すぎます。
男爵は、見た目と声から20〜30代イメージぐらいで見ていましたが、いっそ50〜60代の老臣という気がしてきた(笑)
「光る闇だ。俺に光をくれよぉ」
闇の中にありながら、キラキラを求める皇帝陛下。
「仲間は冷たい、相手は強い。たった一人でどこまでおまえのキラキラが保つか、そいつが見てぇんだよ俺は! 途中で消えるのか。死ぬまで消えねぇのか」
前回、あまり邪悪さは前面に出さずに含みのある見せ方にしていましたが、今回はかなり性格の悪い所を出しており、悪の大ボスらしくなって参りました。
「すげぇ。すげぇぞお前ら、キラキラだぁ!」
一方で、早めの大ボス登場も、ボスにはボスの個人的な思惑があるという事で、邪魔者の戦隊相手に本気にならない理由付けを一つ。また、前回トッキュウジャー相手に圧倒的な力を見せたネロ男爵を一瞥で吹き飛ばすなど、底知れない強さもアピールしました。衣装の紫色は、虹でいうところの橙黄緑青藍でライトの対存在というイメージを含むのかと思いますが、同時に、レインボーに加わる可能性も示唆しているのかもしれず、この辺りは、どう転んでもいいように置いた石、という感じでしょうか。
雑な口調やどこか年齢不詳な感じなど面白く、物語を更に面白くしてくれる事を期待したい。
シャドーライン側ではあと、グリッタ家出でもっとヒステリックに取り乱すかと思われたノア夫人が、むしろ抑えた調子でシュバルツにグリッタ捜索を頼んだのは、キャラクターの幅が出て面白かった所。凄くあっさり見つかったので、GPSとか仕込んであったのかもしれませんが!
後、前回も使われましたが、クライナーのアナウンスが、妖怪っぽくて、素晴らしい。
他、今回は空間の余白を敢えて広く見せる演出が目立ち、普段埋まるべき所が埋まってない事で、一人になったライト、を強調する意図だったと思うのですが、なかなか面白かったです。
次回、サポートレッシャー、どんどん増加。この勢いだと、中盤ぐらいに列車砲(88レッシャー)とか登場しそう。