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『仮面ライダーキバ』感想6

◆第7話「賛歌・三つ星闇のフルコース」◆ (監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹
みんな知っているか!
バイオリンの日本伝来は、戦国時代の事と言われている!
前回、入院した恵が退院……の病室に、真っ赤な薔薇の花束を抱えてやってくる名護さん、もうこれだけで、ちょっと正気ではない感じがして凄いな名護さん!
鬱陶しいからもうしばらく入院していなさい、と花瓶に花束飾ってしまう名護さんと恵は、渡と女子高生をそっちのけで大人げなく揉め、渡は床に散らばる薔薇の花びらに興味を示すのであった……。
1986年――
「300年間、よく尽くしてくれた」
老執事ファンガイアの最期を看取る、髭ダンディなファンガイア。
「ファンガイアにも寿命があるのはわかっている。だが、やはり別れは悲しいものだ。――いや、甦らせる。おまえ達を必ず」
22年を隔てて髪も薄くならず皺も増えずに登場するファンガイアですが、一応、普通に死ぬ生き物らしいと判明。
茶店では、今日もガルルさんがコーヒーを堪能していたが、そこに嶋が来て急な閉店。嶋はこの喫茶店の常連客が何人も行方不明になっている事から、その調査をゆりに指示する。前回、役立たずであった音也はNPO法人への入会を拒否され、“わかりやすい活躍”を見せる為、ゆりと共に調査に参加する事になる。
2008年――でも、嶋が喫茶店に名護と恵を集めていた。調査を指示したのは、1日2組限定で、今注目の集まっている高級レストラン。恵はその調査の為に渡を誘い、嫉妬に燃える女子高生。
女子高生には女を感じていない様子の渡ですが、恵からのデートの誘いには、意外なほどにんまり。
年上派か!
だが、そこへ現れた名護さんに声をかけられ、もっと嬉しそうになる(笑) 名護さんから、弟子として指令を受ける渡……敵が多いな、女子高生。
1986年――“常連客”である、ガルルさんを護衛の為に尾行する、ゆりと音也。ゆりは真剣だが音也はやる気がなく、音也の手品に気を取られている間に、ゆりはガルルを見失ってしまう。
口から旗を出した上に鳩まで出す音也が多芸を披露し、それを見て思わず笑ってしまうゆりの可愛げを1ポイント付けるとともに、前回を経て、若干心を許した感じを描写。……まあその後、石、ぶつけられますが。
2008年――恵の待ち合わせ場所に現れたのは、渡ではなく名護。高級レストランのシェフは髭ダンディ伯爵であり、渡は、名護の指令を受けてウェイターとしてレストランに潜入していた。
「何それ、危険な目にあったらどうするの。この子はね、どちらかというと、出来の悪い素人なのよ」
デートの誘いで騙した恵と、説明をした上で危険な場所へ潜入させた名護と、どちらが渡に対して酷いかで揉めだした二人は、大騒ぎの上にレストランを追い出される(笑)
結論:嶋が一番酷い。
お約束の展開なのですが、渡の社会不適応設定は、どうも話の都合に合わせた使い方になっていて、残念。お客が一日二組といっても、渡に接客業が出来るとは思えないのですが。そしてまず、面接が無理なような。まあ、名護さんへのラブパワーで乗り切ったのかもしれませんが。
レストランでのバイトを終えた渡は、恵にからまれる。
「名護さんはいい人です。強くて、優しくて……」
「騙されてるのよ、君は! あの男はね、根っっからの偽善者なんだから」
そして特に異状は無いと名護に報告した渡は、名護の「キバを倒す」発言について問う。
「人類の、敵だからだ」
「あの……それ、違うと思うんですけど……」
「なぜ、そう思う?」
「それは……」
「言ったばかりじゃないか。俺の言う事だけを信じなさい」
名護は果たして、キバに対していかなる想いを持っているのか。家に帰った渡は、風呂場で恒例の体育座り。
「なんで人間同士って喧嘩するのかな……なんでみんな仲良く出来ないんだろう。どうして傷つけあったりするのかな」
1986年――嶋さんいきなり、喫茶店常連客連続行方不明事件についてガルルさんに説明し、囮を要請(おぃ)
あまりにいきなりなので、これは、ゆりが尾行に気付かれるシーンがカットでもされたのか。
ゆりの推薦もあって素晴らしき青空の会へ勧誘されるガルルさんだが、「犯人は俺の手で捕まえてみせる」とガードは拒否。
2008年――渡はバイオリンを弾きながら、仲の悪い名護と恵について悩んでいた。
その頃、街を闊歩する、シルクハットに黒マントの伯爵。渡のバイオリン演奏をBGMに、無駄に格好いい事に(笑)
「いかがでしたか、私の料理は。最高だったでしょう。丸々と太ったお二人の魂、今度は私が――いただきますよ」
ファンガイアの正体を現した伯爵は……葱坊主?(それはないと思います)
レストランの客であったカップルの男が食われ、ガードしていた恵が駆けつけて銃撃を浴びせるも、女の方も食われてしまう。毎度のように標的以外はあっさり無視して帰ろうとするファンガイアだが、その前にキバが立ちふさがる。
ネギファンガイアは口から泡を飛ばし、武器はポールウェポン、というのがなかなか格好いい。口のデザインを見ると虫系っぽいですが、ムカデとかでしょうか。
長物を振り回すネギに苦戦するキバは、ガルル召喚。ガルルセイバーでネギを追い詰めるが、そこへ名護さんが姿を見せ、その間にネギは逃亡してしまう。……名護さんは今のところ優先順位が〔キバ >>> ファンガイア >>>>> 恵の安全〕なのですが、それでいいのか(笑)
名護にキックを入れられたキバは一目散に逃走。(あー……やばいやばい、名護さん……)と、キバ状態で、素の渡の声が入ったのは、劇中初でしょうか。興奮剤、切れたのか。
負傷したネギは、レストランへと帰還。
「待っていろ私の可愛い執事達よ。もうすぐ甦らせてやる」
そう呟くネギが見つめるのは、地下に並んだ五つの棺であった……。
ファンガイアが人間を襲うのが純粋な捕食で、余計な殺人は基本的にしないというのは、貫かれていて面白い所。今回に関しては、青いもやもやが集まっている描写があり、いつもの捕食とは多少違うようでありますが。
1986年――喫茶店の常連客の前に立つガルルさんは、「いいコーヒーを飲んだ人間からは、いい匂いがする」と狼化すると、常連客を襲撃、その牙の餌食とする。
真犯人だった。
ガルルさん、ざっくり人間を食い殺すという、けっこうハードめの描写……その調子で常連客をペロリといただいていると、店、潰れないか。
というか最終的には、「いいコーヒーを作る人間からは、いい匂いがする」と、寂れた店のマスターをいただいて終了、という伝承生物みたいな存在なのでありましょうか。
衝撃の展開から、次回へ続く。
ここまで少々、演出陣がやりすぎだと思ったのか、今回は田崎監督が抑えめに演出。ゲストキャラの髭伯爵が雰囲気のある好キャスティングという事もあり、落ち着いた感じでまとまりました。このぐらいの路線の方が好み。