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『ロボット刑事』感想2

2クールのようなので、折角なのでざっくりめに。
◆第3話「時計発狂事件」◆ (監督:折田至 脚本:中山昌一)
バドーの殺人ロボット・ジリキマンが、2人の男を襲撃。果たしてその目的は何なのか……という、ホワイダンニット形式。黒幕を見つける為にはもう少し怪ロボットを泳がせていた方がいいんだ、とか言っている内に被害が広がっていますが、ロボットの合理性という事で良いのでしょうか。
被害者の息子との交流が描かれたり、お父さんの居ない間に芝家にあがりこんでいたり、2−3話の間に、えらく人間社会に馴染んでいるK(^^;
前回やたらに優秀だった地獄耳は、今回は既に警察が掴んでいる情報を自慢げに持ってくる、と控えめにしつつ顔出しだけ。
実は2人の被害者は、ある時計工場に絡む産業スパイ事件に絡んでいた。黒幕はその事件を闇に葬る為にバドーと契約し、事件当時スパイを捕まえた警備員2人の抹殺を図ったのである。
磁力マンとの戦闘中に、相手に発信器をつけていたKは、黒幕が磁力マンを車に乗せている所を確認。黒幕の素性を突き止めると、その会社を捜索して、バドーとの契約書を押収する。
……これ、法廷で証拠になるのか(笑)
追い詰められた黒幕は開き直って、契約の最終段階である時計工場の壊滅を予告。今からでは、どんなに警察が急いでも磁力マンが工場を破壊するのを止められはしない筈……だが。
新條「早まったな。ロボット刑事Kの存在を忘れてもらっちゃ困るぜ」
現場には、空飛ぶパトカーを駆って、いちはやくKが向かっていた!
格好いいけど、一気に普通になってしまいました(^^;
3話にして突然、警察がKとバドーと怪ロボットの存在を受け入れていて、2〜3話の間に、劇中で半年ぐらい経過したような展開。1話で置いた特色が軒並み薄れていて、勿体ない。
「ジリキマン、今度は徹底的にやるぞ!」
黒幕を逮捕した以上、容赦の必要はないと、K、本気全裸。
スクラップ置き場で磁力攻撃に苦しみつつも、自らの鉄の体を生かして体当たり。最後は、磁力の暴走?で廃車に埋もれた所を、速射機関銃で吹っ飛ばしてデリート完了。
磁力マンは、磁石の力で金属にくっついて垂直の柱を登っていく描写など、物凄い縮尺の適当な人形だったりで、全体的に特撮は脱力もの。73年とはいえ、もう少し頑張っていただきたい(^^;
かくて黒幕は逮捕され、少年の父親も回復し、遊園地で遊んで大団円の中、なぜか、荒野でマザーを呼んでいるK。
ナレーション「ロボットは、機械だと人は言う。だがKは違う。Kは、人間の感情を持っている。Kは、思いやりもある。Kに恥じないだけの人間が、どれだけ居るだろうか」
あ、あれ?
前回、芝刑事の怒りの感情を理解できなかったKですが、えらい急速に人間を学習している模様です。
途中の路線変更はわかるけど、どうして1−2話と3話でこんなにギャップがあるのでしょうか。なんというか、企画会議と設定をもとにそれぞれの脚本家が最初に書いてきたシナリオを、描写の摺り合わせなど無しに、そのまま映像化・放映してしまったような感じ(^^; マザーも、とりあえず出して下さい、と言われて各自1回ずつ出しているけど、書いている側にも何だかわかってない疑惑(笑) サブタイトル倒れが、個人的には特に残念。


◆第4話「壁に消えた殺人者」◆ (監督:折田至 脚本:中山昌一)
今回の見所は二つ。
K、ポエムを書く。
マザー、補給装置だと判明。
「いいな いいな 人間っていいな」的な書きかけのポエムを芝家の娘達に見せるように迫られて、恥ずかしがるKは何とも悲しくも面白いのですが、取り上げた上に声に出して読む次女、鬼畜。
あまり調子にのるとKさんだって怒って、机の引き出しに隠された思春期の乙女日記を透視して拡声器で朗読するぞ!
カモフラージュ機能によって姿を消すバドーの殺人ロボット・カメレオマンにより、3人の男が次々と殺害される事件が発生。
カメレオマンは、その場に居合わせた被害者の同僚に凶器を持たせて捜査を攪乱しようとしている割には、Kと新條の前に堂々と姿を見せたり、公園で子供を脅かして「青木さんの家はどこだ?」と聞いたり、折角のカモフラージュ機能が潜入時にしか役に立っておらず、何か大事な回路を取り付ける前に出荷してしまった疑惑。
捜査の結果、殺された権田と山村に、勤め先の社長であり縁戚関係にあたる久保を受取人とした多額の保険金がかかっていた事、その権田と山村が、3番目に殺害された青木の後援で独立しようとしていた事が判明。黒幕は久保社長に間違いないが、あくまで実行犯はカメレオマンで証拠がない。そこで新條は一計を案じ、久保とカメレオマンの密会を録音・撮影する。…………て、書いていて気付きましたが、カメレオマンは久保社長を逮捕させない為に、実行犯が怪ロボットである事を、故意に警察に見せつけていたのでしょーか。それにしても、あんまりとうか、バドーが、派遣するロボットを間違えたような(笑) 
「カメレオマン、今度は逃がさんぞ!」
黒幕の逮捕の為には証拠が必要、と一応刑事物らしさを付け加えた上で、もはや容赦はいらないと、Kがカメレオマンを成敗。1−2話は前後編形式だったので多少余裕があったにしても、割と丁寧にやっていたのが嘘のように、3・4話は、物凄い雑(^^; 70年代前半クオリティといえば、全くその通りではあるのですが。
「相手がロボットとなると、刑事としての長年の俺の勘がさっぱり役に立たたねぇ。俺はそいつが情けねぇのよ」
芝刑事は今回、ただ愚痴っていただけで、単なる困ったおじさんになってしまいました。
そして何故か科学捜査室長任命の話が蒸し返されており、やっぱり最初に2本ずつ依頼して、全く摺り合わせをしなかったのではないか疑惑(^^;