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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想15

◆第15話「心の中にあるもの」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:會川昇
ヒカリ少年、小学生にして紳士度高い。
というか、今作の男性陣の紳士レベルの平均が低すぎて小学生に負けているというか。
レインボーライン特製イマジネーション検査装置により、改めて「イマジネーションレベルが低い」と、劣等感に塩を擦り込まれるミオ。
なお装置によるとイマジネーションは高い方から、
ライト、カグラ、トカッチ、ヒカリ、ミオ
と妥当な順序。
この世界では、狂気に近づけば近づくほど、高く評価されます。
シャドー城では珍しくグリッタ嬢に話しかけるシャドー怪人が登場。どうやらグリッタの下に配属されているらしいハンマーシャドーの能力は、人が心の内に秘めている大切なものを実体化させ、それを破壊する事で心の重しを取り除く事。
人間の場合はそれが、悲嘆から闇を生み出す事に繋がるのですが、最初は忠心からグリッタ嬢の心の憂いを吹き飛ばそうと、薔薇をくわえた妄想シュバルツ様を実体化させたように、ハンマーはそこはかとなく善意のつもりらしいのが、なかなか、人の世にある厚意の擦れ違いを思わせて趣深い。
地獄への道は善意で舗装されている、というアレです(笑)
予告から期待もとい心配されたシュバルツ様ですが、グリッタ嬢の乙女フィルターによる想像の産物でした。前回の勢いでシュバルツ様まで崩されるとさすがにやり過ぎだと思ったので、これは一安心。同時に、グリッタ嬢からシュバルツ様がどう見えているのかわかったのは、なかなか面白かったところ。
陛下の要請でグリッタ嬢がハンマーシャドーを連れて作戦の指揮を執り、闇を生み出す事に。怪人の戦いを、オペラグラスで観戦しているのがお洒落。そこへやってきたトッキュウジャーだが、ハンマーの攻撃を受け、ミオの「大切なもの」が実体化してしまう。それはシュウマイ似のゆるキャラ……に見える着ぐるみ、マイッキー。小学生の頃のミオが親友として大切にしていた、人形であった。
かつて、毎日話しかけるほどに人形を大事にして空想に遊びながらも、自分の柄では無いと、それを仲間達にも秘密にしていたミオ。ミオのイマジネーションがいっけん低いのは、その抑圧の為であった……と、繋げたのは綺麗なところ。
マイッキーを守って戦うトッキュウジャーだったが、ミオをかばったマイッキーはハンマーシャドーに破壊されてしまう。しかし、それによってミオから生まれたのは闇ではなく、大切な記憶を取り戻した事で輝きを増した正義の光だった!
ヒカリが、「当然だ!」と解説するのですが、何が当然かはよくわからず、「正義の光」=悲しみすら消し去る怒りの炎キレているだけとなってしまったのは、話のコンセプトが面白かっただけに、残念。
終わってみれば、ミオのイマジネーションというより、ヒカリのモテ度だけが上がりました(^^;
ハンマーは撃破される寸前、その能力に目をつけたシュバルツの乱入によって回収される。シュバルツ様は一撃で合体武器を破るなど、相変わらずの強さ。トッキュウジャーは足止めに放たれたクライナーロボを、トッキュウオーポリス(1・2・5号搭乗)とディーゼルオーファイヤー(3・4号搭乗)で破るが、果たして、シュバルツは何を企むのか……。
次回、最近メインの回ってこなかったカグラ話。&トカッチ。果てしなく脱線していきそうなこの二人で、果たして無事に済むのか。