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『仮面ライダーキバ』感想10

◆第13話「未完成#ダディ・ファイト」◆ (監督:田村直巳 脚本:井上敏樹
毎度「素晴らしき青空の会」と書くのが面倒くさいので略称を悩んだ末、
「世界を素晴らしき青空にする嶋護の、会」通称、SSS会(モノローグ:杉田智和)というのが思いついたのだが、どうだろう(何が)。
或いは、素晴らしき青空の会→S・A・K→サッカー、とか。
そんなわけで恵からイクサの敗北について報告を受ける首領Sだったが、興味は体脂肪率にしかなかった。
恐らく、体脂肪率の数字が神のお告げとか何とかで、組織の方針が決まるに違いありません。
全てはBMIの為に!
その頃、渡はバンドマン健吾の家でお好み焼きをご馳走になっていた。この二人の、友達になっていく感じ、は割と好き。その帰り道、怪しい眼鏡の男・三宅に声をかけられた渡はデビューを持ちかけられるが、「僕なんかより健吾さんを」と辞退する……。
1986年――次狼以外の2人の異種生命体の素性が、マーマン族最後の生き残りラモン、フランケン族最後の生き残り力(りき)、と判明。思った以上に、みんな絶滅寸前でした。
次狼は2人にマッサージと靴磨きをさせながら、「いずれ我がウルフェン族は復活する。ふふふははははははは」と高らかに哄笑。『響鬼』に出演していた方という事で狙い通りではありましょうが、過去編は次狼の役者さんのウェイトが大きいけど、実に好キャスティングで、人間の渋さと獣の狂気を巧く演じています。
そんな次狼はプールでゆりとリハビリ中、溺れたふりをしてアハハウフフ空間を展開する。
女子高生か。
だが、広がる桃色ワールドを邪魔するストーカー。22年後ならそろそろ警察に被害届を出せそうな案件ですが、時代はまだ、それほどストーカー犯罪に厳しくないのでありました。
2008年――渡は家に招いた健吾に、自分の夢は父を越えるヴァイオリン作りだと告白。
「なんでロック始めたんや」
「僕を、救ってくれたからです」
受け身で引っ込み思案の渡が、はじめての友達に対してきっぱりと自分の意志を告げる、ここは格好良かった。
渡の弾くバイオリンの音色に感銘を受けた健吾は、自分も渡にバンドの夢を押しつけていた事を謝り、それぞれの夢に対して頑張ろうと、友情を再確認する。健吾、この作品に初めて出てきた、まともないい人だ。
だがそんな健吾は帰り道、怪しい眼鏡の男・三宅に声をかけられる……「君は……ダイヤの原石だ!」。
一方、作品の良心かと思わせた華々しい登場から見事に転がり落ち、キバに負けたショックで目の据わった名護さんは、賞金首への過剰な暴力で、逮捕。
なんかもう、ヒーローが逮捕されていいのか、とか、そういうツッコミはする気にもなれない今作ですが、こんなにさらっと逮捕されたヒーロー?は珍しいような(笑)
そして現場に居たにも関わらず、警官に対して一切フォローしない恵さん、酷い。
1986年――人を襲おうとするガルルを止めに入る音也。
「忙しいヤツだな。おまえが守るのは、ゆり、だけじゃないのか」
「俺は全ての人間の女の味方だ。おまえは化けもんなんだから……化けもんの牝とつきあってろ」
「貴様に何がわかる……!」
その一言が次狼の逆鱗に触れ、お見苦しい映像と化した音也、モザイクをかけられる。
これは、歴史的な偉業達成かもしれない。
2008年――三宅の話を聞いた健吾はデビュー資金を稼ごうと工事現場で働きだし、それを知った渡も一緒に働き出す。夢を応援する……と若者に声をかけてまわる三宅、その正体は、サイのファンガイアであった。
「素晴らしい。夢に懸ける、君の情熱はやはり本物だ。その情熱、私が心ゆくまで、あじわってあげましょう」
サイは後援を約束していた絵描きの卵をぺろりといただき、その気配に気付いた渡はキバット変身。
三宅は、舌なめずりする時の表情とじゅるり、という効果音が素敵。過去シリーズでは『龍騎』に出演経験のある神保悟志さんが演じていますが(オルタナティブゼロ大好き)、ファンガイア人間体のキャスティングがしっかりしているのは、今作のとてもいい所。
サイファンガイアは黒ベースで肩が盛り上がったごついデザインに、極彩色のステンドグラス風意匠が散りばめられたアンバランスが非常に格好いい。固い装甲のサイに対してキバはバッシャーを召喚するが水弾も効かず、姿を消すサイ。その毒牙が健吾の身に迫っている事を、渡はまだ知らずに居た……。
1986年――音也をモザイクにした次狼は結局人間を捕食するが、そこへ追いすがる、体力とタフさだけはアルティメット級の音也。
「よお子犬ちゃん。まさか本当に人間を食ってるとはな」
「おまえか。懲りないヤツだな」
「おまえもファンガイアと同じってぇ事だな」
「違うな。俺は誇り高きウルフェン族。その最後の生き残りだ」
次狼によるゆりとの子作り5カ年子孫繁栄計画を聞いた音也は、「ふざけんな」と怒りの頭突きを炸裂させる。
異形のものから人知れず愛する女を守っている男、と考えると格好いい音也ですが、一歩間違えなくてもストーカー、一歩間違えるとサイコキラーな為、ゆりさんの男運の悪さだけがひたすら輝きを放ちます。
激怒する次狼に今度こそ仕留められそうになる音也だが、その時、失敬していたイクサの変身アイテムを装着。
「俺のゆりには手出しはさせない――変身」
苦節1クール、とうとう仮面ライダーへと変身する音也。
「なかなかいい着心地だ。快感」
音イクサは次狼のパンチを受け止め、変身した青狼すら圧倒。拳から放たれた爆熱イクサフィンガーがガルルを捉え――る?! という所でつづく。


◆第14話「威風堂々#電撃パープルアイ」◆ (監督:田村直巳 脚本:井上敏樹
爆熱イクサフィンガーを何とか回避したガルルさんは逃亡し、イクサ着用の反動を受けた音也は倒れて気絶。これでまがりなりにも「イクサシステムが完成した」とか宣う首領Sは、完全に頭オカシイ。
2008年――首領Sの力で早くも釈放されていた名護さんは、「俺は負けてない。負けたのはイクサだ!」と、凄い理論を発動。そんな名護に、嶋は「もうすぐイクサは新しい力を獲得する」と告げる。
茶店の壁に飾ったお皿の数が減って1986年に……と、初参加の田村監督が、前回今回と時間移動で新しい演出。
1986年――イクサシステムを盗まれたと次狼から聞かされたゆりは音也からそれを取り返そうとするが、全身の苦痛に耐えてやせ我慢をする音也は、素直に返そうとはしない。
一方、三宅はこの時代でも、夢に向かう若者の情熱を、文字通りに食い物にしていた。
アトリエに捕食した犠牲者達の写真と記念品を飾って並べている、というのがとても嫌な感じ。
「素晴らしい……まさにここは、夢の墓場だ」
そして戦利品も増えた22年後……三宅が次に狙うのは――健吾だった。
「もうすぐだ。もうすぐまた新たなコレクションが加わる」
静香に頼まれて三宅の周辺を探った恵は、その周辺で複数の若者が消えている事から三宅がファンガイアではないかと疑惑を抱き、それを渡に伝える。三宅の後を追ってアトリエに辿り着いた渡は、そこで三宅の正体と嗜好、健吾が次の標的である事を知り、怒りに燃える。
「おまえだけは……おまえだけは絶対に許せない――変身」
珍しく渡が感情を昂ぶらせて変身に繋がるという、キバとしてはかなり格好いい変身なのですが、そうか、キバは渡が1人で突っ込むと、キバット待ちしないと変身できないのか(^^;
倒れた状態から持ち上げた右手で、がしっとキバットを掴むのは格好良いカットでしたが。
1986年――激痛に苦しむ音也の前に姿を見せる次狼。
「イクサを返せ。そうすれば、楽に殺してやる」
「馬鹿な。俺の命にかえても、おまえは倒す」
音也はちょっと初代ライダーっぽいポーズで変身し、再び、イクサと青狼が激突する……!
2008年――キバから逃れたサイは、倉庫でひとり練習中だった健吾を喰らおうとするが、それを食い止めるキバ。だがサイはその装甲と突進力でキバを上回る力を見せる。
追い詰められたキバは紫の薬を注入し、まさかの、ハンマー召喚。主人公の武装としてはかなり珍しい気がするハンマーですが、翌年の『シンケンジャー』も大型武器振り回す系だったり、子供受けしそうな装備として『モンスターハンター』シリーズ辺りへの意識が入り出した頃でしょうか。
あと今更ですがこれ、それぞれに対応したホイッスルをキバットが吹いている、という事なのか。
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーんしたのは、最初からOPに居てちらりと顔見せなどもしながら、謎のバイク追加装甲より後回しにされた流しのマッサージ師、フランケン族の力。その宿る武装は、超重量級のドッガハンマー!
完全に意図的なものでしょうが、これでキバは、ノーマル(赤)・スピード系?(青)・飛び道具(緑)・重装甲(紫)と、各フォームの色と特性がクウガと同じに。ガルル青だけ、若干、特性がよくわかりませんが(^^;
紫キバはハンマーの連打でサイを打ち砕き、今回もバンク必殺技的な派手なエフェクトの超電磁ハンマーでサイを粉砕。
戦闘後、渡と健吾の絡みが無いのですが、折角のお友達なので、このままフェードアウトせずにもう少し引っ張ってほしいなぁ。
1986年――ガルルを追い詰めていた音イクサだが、妖怪半魚人もといラモンの奇襲攻撃を受けてしまう。
「僕、参上」
ガルルとバッシャーのダブル攻撃を受けた音イクサは着用時間も限界に達し、変身が解けて倒れる音也に迫るガルルのキバ。危うし音也、このまま二度とモザイクが外れなくなってしまうのか?!
ようやく出てきたと思ったイクサが現代編で逮捕されたと思ったら、過去編で音也がイクサに! というのは、今作の特色を活かした面白い構成。ただこーなんか、音也には白が似合わない気がして仕方ありません(笑) 苗字にして息子のカラーですが、やはり音也は色で言うと赤、それもワインレッドの系統という気がします。
一方、白の似合う男・名護さんは首領Sからイクサの新しい力を見せられていた。見た感じ重機めいていますが、やはり勝利の鍵はデカさなのか。しかし敵は実は、お城持ってるぞ! その内、目元だけモザイクかかりそうで心配な名護さんの、明日はどっちだ!