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『ロボット刑事』感想4

◆第7話「頭上の恐怖!!」◆ (監督:内田一作 脚本:中山晶一)
空飛ぶ怪ロボット・ヒコーマンによる殺人事件が発生し、狙われる目撃者の少年。
名前が凄いヒコーマンは、何故か潜水夫風。腰についている爆弾みたいなもので攻撃するかと思いきや、腹部からマジックハンドが飛び出すという、バドー開発部の迷走が窺える一体です。
元々、刑事ロボットという事であまり戦闘力を重視した設計ではないのでしょうが、今回も一方的にやられるK(^^; Kはあのジャケット姿で凄く身軽なジャンプを見せるのは毎度格好いいのですが、そろそろ、速射機関銃以外の武器も欲しい所です。
今回の依頼人に、2件の殺人を完遂した事を報告するヒコーマン。
「君、証拠は残さなかっただろうな?」
「目撃した子供が1人居たが、それは勿論、片付けていきます」
ええっ?!
依頼人は、今回に関しては、支払い拒否しても許されると思います(笑)
ヒコーマンは2人の目撃者の内の1人はその場で抹殺したのに、子供は見逃して「喋ったら殺すぞ」と脅かしておいて、子供があっさり新條とKに喋ると窓から覗いて「おまえを殺す」とか、まるっきり意味がわかりません。
そこへ踏み込んでくる新條。
「林さん、とうとう正体を現したな!」
ええっ?!
とうとうも何も、ここまで全く接触がなく、マークしていたわけでもなく、超杜撰。
まあ、ロボットがらみと思われる怪しい殺人事件があったら、生き残って一番得した関係者を張り込んでいると大体バドー怪人と接触している現場を押さえられるのですが(笑) そういう点で今作のキモは「犯行がロボットによるものだと証明されるかどうか」にあるのですが、中山脚本はその肝心な部分を豪快に無視します(^^;
今回で言えば、少年の証言をKだけが信じて〜……とか持っていけば、芝や新條との擦れ違い、少年とKの友情など、色々とドラマも盛り込めたと思うのですが。伊上勝上原正三が、2話1セットで少々変則的に書いている中、1人だけ1話完結で書いている為に一概には比べられないのですが、ここまで3本、中山脚本は作品の個性と面白みから完全に外してしまっています(^^;
救援に駆けつけたKは、戦闘中に浮かび上がったマザーを見て、授業参観パワーでヒコーマンを撃破。芝家の娘達と新條は、バドーの魔手を逃れた少年とその母親を連れて浜辺でピクニックとしゃれ込むが、人間の食事を摂れないKは、ヤカンの側で黄昏れているのだった……。
「見ない方がいいんだ。Kを気にしない方が、Kは喜ぶんだ」
楽しかったピクニックが一瞬で物凄く気まずい空気に。
連れてくるな。
まあKが空気読まずについてきた可能性もありますが。KもKで、瞳を青くして「マザーに会いたい」とかナレーションが入って、“ロボットの悲しみ”を唐突にラストで盛り込んだのも、何かノルマがあったのかもしれませんが、激しく蛇足になりました。
今回からEDが、OPの2番でない、れっきとしたED曲に。
ロボット刑事 K! K! K!


◆第8話「雷が殺した?!」◆ (監督:内田一作 脚本:中山晶一)
雨の中、スポーツカーの前に立ちはだかる、バドーの怪ロボット・カミナリマン!
やはりこの世界は、車の前に飛び出してきた怪しいロボットに「馬鹿野郎! 気を付けねえか!」と言う認識のギャップが魅力です。
とか思っていたら翌日、パトロール中の新條とK、ごく普通に道を歩いているカミナリマンと遭遇(笑)
2人はスパーク攻撃を受けて気絶する……って、バドーも脚本家も、何をしたいのか。
新條とKは近くで前夜に、財閥の御曹司が雷に打たれて死亡した事件があった事からこれがロボットによる殺人ではないかと考えるが、芝刑事はそれを否定。2人だけで捜査に乗り出す事になる。
これ、2人が白昼堂々とカミナリマンと出会う必要はあったのか(^^;
70年代前半のクオリティなので平常こんなものという気がしますが、それにしても、適当すぎて辛い。
再戦したカミナリマンの電撃に敗れたKは、ふらふらとマザーの元へ行き、カミナリマンに勝つ方法を聞く。
段々、駄目な子になっていきます。
事件の真相は、財閥乗っ取りを企む叔母に、バドーが殺人の売り込みを図ったというもの。新條が全く役に立たなかったり、芝刑事がもはや存在する意味が無くなったりしつつ、復活したKは逆流コイルによってサンダービームを反射。背中のユニットを使って上昇し、高空から射撃攻撃をしてきたカミナリマンを頭突きで叩き落とし、速射機関銃で蜂の巣にするのであった。
単純に面白い所がどこも無いし、『ロボット刑事』としての魅力は全く無いし、酷いエピソードでした(^^; 拳銃が通用しないのはわかっているのだから新條は知恵と勇気でそれを補うべきなのに何もしないし、芝刑事に関しては出番が必要無かったレベル。70年代前半なので構成が雑なのはある程度仕方ないとしても、作品の特色がまるで活きていないのは厳しい。このまま、このノリが基本にはならないでほしいなぁ……次回、電気椅子腰掛けマン。