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『魔法戦隊マジレンジャー』感想10

◆Stage.15「花嫁の兄〜ジルマ・マジ・マジュナ〜」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:横手美智子
「だーい発表! わたくし、小津芳香は、結婚いたします」
芳香の突然の宣言と、やってきた派手でノリの軽い彼氏・テツヤに、兄者、大激怒。
「帰ってくれ! 君に食わすアニキサラダはない!」
兄者の反対を押し切って、どんどん進んでいく結婚式の準備だが、実はその裏には一つの事情があった。テツヤが蟲毒房三冥獣最後の1体スケルトンによる赤いドクロの呪いを受けており、生命力を失って消滅してしまう運命にあったのだ。消滅の前にせめて最高の幸せを……と結婚式の準備を進めながら、同時にスケルトンを探して街を走り回る芳香。結婚式当日、事情を知った蒔人は、妹に幸せな結婚式を挙げさせる為、1人、スケルトンへと立ち向かう。
意固地になった兄者が話を聞かないのは仕方ないとして、人ひとりの命がかかっているのに芳香が下3人に事情を説明しないのは極めて不自然。また全てを知った兄者が人ひとりの命がかかっているのにこれもまた単独でスケルトンに挑もうとするのも激しく不自然。上2人の絆を描こうとするあまり、「人的被害」に対する劇中人物のリアリティがずれ、「物語を転がすギミック」としてのみ使ってしまうという、典型的なやってはいけない展開になってしまいました。
特に今作の場合、序盤から一貫して被害描写を描いており、今回も冒頭で呪いで消滅する人間を描いてわざわざ強調しているので、言い訳がききません。
今作の抱えている危うい部分を、思いっきり踏み抜いてしまった形に。
シナリオ、演出、ともに配慮不足。
クライマックスではマンドラから連絡を受けた芳香が兄者の元に駆けつけるのですが、ただ芳香にウェディングドレスを着せてみただけで、コスプレものとしても面白さは今ひとつ。“家族”テーマの戦隊として、“恋”や“結婚”という要素の仕込みはやはり意図的のようですが。
高い再生能力を持つスケルトンを、兄者を弾丸にした人間大砲・ハッピーウェディングボンバーで撃破し、巨大戦に突入。マジキングの攻撃を受けても再生するスケルトンに対し、魔法配給センター、「絶対ぶっ殺すぞぉ!」に反応する(笑)
ケルトンは新魔法・マジカルシャワーにより、上空から核の炎で再生不能なレベルまで灼き尽くされ、焼却処理。……名前ファンシーですが、今までで最も殺意の高い魔法です。
ケルトンが倒れた事でテツヤの痣は消え、幸せな結婚……よりはまだしばらくバカップルのままでいいか、でオチ。演技でもなんでもなく、芳香×テツヤは、本物のバカップというのは、凄いといえば凄い(笑)
かくして、さしたる脅威という描写もないまま壊滅してしまった蟲毒房三冥獣だったが、スケルトンが大暴れしている最中に、インフェルシアは遂に<門>の鍵を発見していた――次回、急展開。


◆Stage.16「門の鍵〜ウザーラ・ウガロ〜」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:前川淳
思春期、年上の女に引っかかる。
インフェルシアが見つけだした<門>の鍵――それは記憶を失った、うら若き女性であった。ナイとメアに襲われる鍵の女を助けたマジレンジャー。魁は彼女が、母の子守歌――すなわちマジトピアの音楽を歌っているのを目撃。とりあえず小津家に招かれた女は、ブレスレットの鈴から「リン」と名付けられるが、黄色の薬で記憶を取り戻すのを拒否して飛び出していってしまう。
記憶を取り戻すのを嫌がった……というよりも、連れ込まれた家で目つきの悪い男手製の薬を飲まされるのを怖がった、に見えなくもない。
リンの涙にころっと転がされた末弟は、自分達の都合ばかりで取り戻したくない辛い記憶を甦らせようとしていた事を反省し、リンが見つめる空――雲の上へと魔法の箒に乗せて連れて行く。
末弟は、上に姉が2人居る割には、女性への幻想を抱えている辺りが、純粋な心の持ち主という事で良いのでしょうか。
次兄はそんなもの、10年以上前に捨てていそうなのに(笑)
黄色の作った薬を、勇気を出して改めて口にするリン。だがそこへ、リンを逃がしてヤカン男から制裁を受けるも、ウルザードの魔法で強化されたナイとメアが襲撃する。いつも台詞もナイの後追いのメアが、巨大なガトリングガンで大暴れ。
ゴスロリガトリングガンというのは、実に趣味的ですが、開き直った格好良さはあります(笑)
「クイーンバンパイアに同じ技は二度と通用しない」理論により、バンキュリアは暁の結晶さえ無効化し、銃弾の雨を浴びて倒れ伏すマジレンジャーバンキュリアの銃撃はリンを捉えるが……記憶を取り戻したリンは青白い光に包まれ、銃弾を無効化する!
そして夜の闇の訪れとともに、アラビア風衣装に早き替えするリン。
「冴える月影のエレメント、天空聖者・ルナジェル!」
その正体はマジトピアの関係者も関係者、これまで姿を見せなかった、天空聖者そのものであった!
ルナジェルの杖の一振りでバンキュリアは大ダメージを受け、マジレンジャーのFFキックで撤退。強力な魔法使いの登場に、共に戦おうと手を差し伸べる魁だったが……
「貴方は、魔法使いの戦士としては甘すぎる。そんな事では、インフェルシアには、勝てない」
すちゃらか母によって半強制的に魔法戦士にされたマジカル5兄妹の前に、ハードモードの鬼軍曹・降臨。次回、地獄の教練が始まるのか?! そしてルナジェルの覚醒に激しく反応を示したン・マ様は何を思うのか――。
なお今回、これまでのインフェルシアの嫌がらせ活動は全て、「ン・マ様の直観」に従い鍵の反応がありそうな所に行われていたという事が明かされました。麗の占いより遙かに精度悪いぞ直観……。
6番目の戦士というよりイベントキャラっぽいですが、母といいルナジェルといい、女性戦士の存在が強調されているというのは、作品として面白い。果たしてルナジェルは、母よりまともな性格なのか、それとも伝統に則り、マジトピア関係者はみんなアレなのか。
「口で呪文たれる前と後に『アイ マム』と言え! 分かったかウジ虫ども!」
「「「「「イエス アイ マム!」」」」」
「声が小さい!」
「「「「「イエス アイ マム!!」」」」」
次回、どん底に落ちた株価を取り戻すべく、ウルザード、久々の地上出張。