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『機動刑事ジバン』感想20

◆第28話「パパはドクターギバ?!」◆ (監督:小西通雄 脚本:杉村升
宇宙科学研究所で、月の石から地球外生命体の存在を示す微生物が発見されるが、バイオ怪人の素材にしようと秘書ズがそれを強奪。追跡したジバンと逃亡する秘書ズは、カーチェイスをしながら、東都映画撮影所へと入り込んでしまう。
……あ、この辺り、ズバッカーが走っていた気がする(笑)
秘書ズが逃げ込んだスタジオではアクション映画の撮影中。そこに居た俳優はなんとドクター・ギバに瓜二つで、秘書ズはそれをギバ本人と間違えてしまう。
「助けに来てくれたんですか?!」
いや、ギバ様は来ないと思います。
秘書ズは石をそっくりさんに渡して逃亡。追いかけてきたジバンは男を見るなり、「ドクターギバ! 貴様ぁ!」と問答無用で胸ぐら掴むが、ハリーボーイの制止を受け、一般市民を暴行するだけ暴行して逃亡(笑)
機動刑事ジバンは、バイオロン犯罪の捜査中に何をしても、国家権力により許されるのだ!
基地へ戻った秘書ズは自分達の間違いを知り、月の石とそっくりさんを確保するべく、ゾウノイドと出撃する。
今回は夏の秘書祭りも兼ねていたのか、秘書ズが出番多めの台詞多めで、ダークスーツと何故かタンクトップ姿の、着替えも2回。先輩との生身肉弾戦もありで大活躍。
直人と先輩の奮戦も空しくそっくりさんはさらわれ、月の石は息子に預けた事が判明。
尋問の時に楽しそうにそっくりさんをびんたする秘書ず、それを見てちょっと痛そうな顔になるギバ様、というのは凄く良かった(笑)
父親が誘拐された事で少年と接触した直人もまた、月の石を少年が持っている事を知る。だが、その前に突然、青い光球の中に浮かぶ謎の女が姿を見せる。
「体温がありません。質量がありません。これは、バイオロンじゃありません」
「なに?!」
「新しい敵の出現です。凄い力です」
「ムーンパワー!」
重力を制御する光線などを放つ女に痛めつけられた直人は、通りすがりの秘書ズの攻撃を受けて川に落下。なお、通称が「ダメ刑事」から「ヘボ刑事」に変わりました(直人を「ダメ刑事」と呼んだ次の次の回で村松を同じ「ダメ刑事」と呼んでしまったので、呼称が変わったのは改善……使い分けが定着すればですが)。
逃げた少年は父親に化けたゾウノイドに月の石を奪われそうになるが、そこへジバンが駆けつけ、ゾウノイドをハーケンクラッシュで粉砕。秘書ズは本物のそっくりさんを人質に石を渡すように要求するが、その時、再び現れた謎の女が石を破壊してしまう。
「機動刑事ジバンに、バイオロンのドクターギバか。私の正体は、まだ明かさぬ!」
ええっ?!
これだけ派手に出てきて、まさかの黙秘。
喧嘩を売ったガルボさんは、ムーンパワーで一蹴されました、はい、されました。出口はあちらです。
「よいかジバン、ドクターギバ。再び私が現れたその時、この地球は私のものになる。覚えておけ! あっはっは、あっはっはっはははは」
……これはまさか、共通の敵の出現に、ジバンとギバ様が手を組む燃え展開?!
なわけはなく、ギバ様はぷりぷりと帰宅。
捕まえたそっくりさんに「不愉快だ!」と言う為だけに出てきたり、最後に意味もなく登場したり、前半、マッドガルボに「ドクターギバはずーっとここにおられたのだぞ」と暇人ぽい扱いを受けたのを、ちょっと気にしたのでしょうか。
「新たなる敵の出現。いったい何者なんだ」
謎の女は地上へと降り立ち、ムーンクリスタルパワー・メイクアップにより白いドレスに身を包む。体温も無ければ質量も無く、ムーンパワーを操って地球を狙う新たな敵――その正体は果たして?!
というか、管轄外、では。
えー………………なんでしょうこの、更にやってしまった感じ。
今回、ギバ様のそっくりさん登場によるドタバタものとしては、定番のそっくりネタにボスキャラを持ってくるという大技が効いてそれなりに楽しめたのですが、後半、謎の敵が登場してから、完全に崩壊してしまいました。
ジバンはどうして、
まゆみちゃんリタイア→少女ボスとかどうでもよくなる
新たなる敵登場→対バイオロン法の適用外
新展開の度にコンセプトを粉砕するのでしょうか(笑)
まあ、このムーンな人は短期ネタという可能性もありますが。