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夏アニメ感想その2

◇『アルドノア・ゼロ』 第1話
これは、面白かった!
人類が月面で転移装置を発見し、火星への入植を果たした世界。火星の古代文明の遺産、アルドノアを手にした火星人類はヴァース帝国として独立し、地球と対立。やがて起きた地球と火星の戦争により月の一部が砕け、その破片の落下によって地球は大きな災禍に見舞われていた。それから15年――それぞれに憎悪の火種を抱えながら地球と火星は表向き平穏を保ってはいたが、地球では来たるべき戦火に備えて人型機動兵器の教練が高校生の必修となり、火星軍は月面で虎視眈々とその牙を研ぎ続けていた……。
敢えて時代を「2014年」に設定した辺り、月面での発見を機に分岐した世界という、改変世界SFの趣も感じさせます。
学生の勉強やラジオ放送など、常套手段で作品世界の背景を説明しつつなお、説明の為の説明の台詞が多かったのはちょっと気になりましたが(酔っ払いの大尉はさすがに喋りすぎ)、演出も及第点。最近、立て続けに酷いものばかり見たので、なんかホッとしました(笑) 個人的にはもう少し、物語のダイナミズムで“見せて行く”方が好きですが、あまり贅沢は言いすぎない。
最後のあれはちょっとベタすぎた気はしましたが……流れ星にかこつけて「万華鏡」ネタをやりたかっただけのような気もしないでもない。あそこで吹き飛ばしたら最後まで貫かれていて良かったけど、そこまではやらなかったし。
ロボットの存在を途中で提示しつつ、特にロボットが大暴れしたりするわけでも無いながら、テロと火星騎士達の降下の、2段階のクライマックスを流れでしっかりと盛り上げている点は秀逸。
それぞれの立ち位置の“意志”と、その“破裂”が濃縮されており、物語として流れをしっかり組んでいれば、別に最後にロボット大暴れさせなくても盛り上がる、という丁寧な構成です(逆に言えば、最後に主役ロボが大暴れすれば盛り上がるとは限らない)。
まあ、今作がいわゆるロボット・アニメとして展開するのかどうか、わかりませんが。
一方で、地球側主人公の“意志”が全く描かれなかった、というのは面白い構成。設定上、地球側が圧倒的に不利な戦力バランスをどうするのか、そこに主人公の“意志”がどう関わるのか、それでまた印象が変わるかもしれませんが、どう描いていくのか、非常に楽しみです。