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『仮面ライダーキバ』感想16

先週分。
◆第23話「変奏曲#永遠の逃亡者」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹
「わからないわ……。誇り高きファンガイアでありながら、なぜ下等な人間を愛するのか」
人間を愛したファンガイアを処刑して回るクイーンだが、これが“お仕事”として成立している辺り、意外と事例が多そうで困ります。まあ、ルールが出来る程度には事例がある故に、仕事になっているという言い方も出来ますが。イクサのデザインモチーフは聖職者だそうですが、クイーンの衣装は、修道士モチーフか。出来ればあのデザインならロングスカートを主張したい所ですが、走ったりする事を考えると仕方ないか。
1986年――祝・マスター34歳。
ゆりはともかく、何故か凄くテンション高い次狼は、マスターを好きすぎます。
……おニャン子で繋がった、ソウルメイトだからか。
そんな喫茶店には、国家権力によりガード下から強制立ち退き処分を受けた力とラモンが、新しいバイトとして雇われる事に。
音也は、通りすがりのクイーンをナンパしている所を、ゆりに目撃される。
「あんた、運命運命、いったい何人、運命の女が居るんだ」
「細かい事を気にするな。運命の女は腐るほど居る。だが、滅茶苦茶運命なのは、おまえだけだ」
「こいつは滅茶苦茶軽い男だ」
「黙ってて! あなたには、関係ないんだから!」
次狼、雑な扱いを受けてちょっと固まる。
「俺は、全ての女性の小指と赤い糸で結ばれている。だが、全ての指が赤い糸で結ばれているのは、おまえだけだ」
そんないつものやり取りと並行して描かれる、地味めのカップルの謎のメロドラマ。別れ話の後、出て行った女が踏切で黄昏れていると、電車が通り過ぎた後に追いかけてきた男が立っていて、1年前、出会いのきっかけの会話を叫び合うとか、変な力が入っていますが、だから今作はどこへ行きたいのか。
実は、女を愛していながら煮え切らない態度を取っていたのは、男がファンガイアゆえだった、というのが今回のキモ。覚悟を決めた男は、愛する女が側に居る限り、クイーンから逃げ続ける事を心に誓う……。
2008年――渡と深央の仲を焚き付ける恵。
「恵さんはどうなんですか? 彼氏とか居ないんでしょ」
渡に失礼な断言をされる(笑)
が、事実なので言い返す事が出来なかった。
「どんな人がタイプなんですか?」
「頭が良くて運動神経抜群で、顔もスタイルもちょーーーイケてて、信念持っている完璧な男?」
「名護さんじゃないですか」
即答する渡、春の力か、今回は超キレキレです。
「馬鹿言わないでよ!」と言いつつ、ちょうど入ってきた名護さんに、ちょっと照れる恵。マスターも生暖かい目で見ていますが、……ん? そっちいくの?
なお健吾は、すっかり名護さんの下僕状態で付きまとっていた。そして2人の、今回の出番はここだけであった。
継続的に出てくれると嬉しいなぁとは書きましたが、思いの外、健吾がレギュラー化。そして正ヒロイン候補の出現と共に、静香が出てこなくなりました(^^; 可哀想な保護者……。
超久々にモデルの仕事シーンが入った恵は、急病の同僚の代打として、深央をモデルの仕事に誘う事に。渡の声援もあり、見事にモデルの仕事をこなす深央だが、撮影現場から撮影用のネックレスが盗まれる。追いかけた渡の前に現れる、クマのファンガイア。ガルルキバを蹴散らして逃亡したクマは人間の姿に戻ると、病床の妻の首にネックレスを仕掛けるのだった……それは、22年前のあのカップルだったのである……。
1986年――音也の誕生日に、自作オムライスを食べさせるゆり。
ゆりの心が自分から離れつつある事に焦りを抱いた次狼は、最近捨て置いていた音也に直接襲いかかる。……前回の感想で、音也を仕留めるのは辞めたのだろううか……と書いた途端にダイレクトアタック来ました(笑)
「ふはははははは、聞こえるか? お前のレクイエムが。さらばだ紅音也」
生身の音也がかなうべくもなく、ガルルによってずたぼろにされた音也は、遂に、川流れ。
「ゆりは、俺のものだ……。これで俺のものだ」
掟破りのダイレクトアタックで恋のバトルに勝利を確信する次狼だが、主人公属性を処理する時は、崖から落としたり川に流してはいけないって、小学校で習わなかったのか。


◆第24話「皇帝#ゴールデンフィーバー」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹
1986年――音也を処分したつもりの次狼は、ゆりに猛ラッシュ。とうとう、二人きりの山奥でハッピーウェディング子作り3カ年計画で産めよ増やせよ地に満ちよ集団農場ウルフェン族ばんざーい計画を発動し、百合を山奥に拉致。
「まさに、2人だけの世界だ。ふふはははははは!!」
一方、川を流れていた音也は下流カップルに拾われ、一命を取り留めていた。目が覚めるとすぐ動けるようになる辺り、いわゆるひとつのG並みの生命力です。クイーンに発見されたカップル男がクマに変身した所に行き会わせた音也はクマに自転車を投げつけ、これ幸いとクマ逃亡。結果として、それと知らずに命の恩人であるクマを助ける事になった音也は、仕事の邪魔をされたクイーンから平手打ちを受ける事に。
「ほんのお礼よ」
「んー、面白い。あんな女は初めてだ。…………もう一度お願いします!」
本当にご褒美だった。
クイーンを追った音也は、ゆりのオリジナリティ溢れる料理を試食して好意を抱いてしまった力に遭遇する……。
2008年――今度は指輪を盗んだクマ男はボタンハンターに追われる羽目に。名護と健吾を振り払って逃げ切ったクマ男は病院に辿り着き、病室で妻に指輪をはめる。クマを追いかけた渡は病室の2人を目撃し、人間の女を愛し続けるファンガイアの存在を知るのだった。
ファンガイアである男の方は老けないからいいとして、女性の方も同キャストにした都合もあったのでしょうが、奥さんの病気メイク(&老けメイク)が強調しすぎて、絵としてちょっと辛い(^^;
絶対安静の妻の最後の頼みを聞き、22年前に2人で埋めた合歓の木の元へ向かおうとする夫婦。渡はそれを手伝い、新しく弁当屋でアルバイトを始めた深央に、配達の車を借りる。夫婦は大きく成長した合歓の木と再会し、人間ではない事を告白しようとした夫の背中で、それをとっくに理解していた事を伝え、妻は静かに息を引き取るのであった。
んーーーーー、ファンガイア恋愛相談所特別執行官クイーン、ファンガイア恋愛鉄の掟を知りながら人間を愛したクマ男、22年間を共に生き続けた上でのどうしようもない別離、とプロットは悪くないのですが、どうも素直に楽しめないのは、作り手の側の露悪的混ぜっ返しが露骨すぎるからかなぁ……。
前回の妙なメロドラマに尺を取った上で、でも前回のメロドラマがあるから今回この展開が活きるでしょ? みたいな感じだけど、実はあそこまでやらなくても充分に筋だけでこの展開を面白く見せられるだろうし(脚本にも演出にもそういう能力はあるという信用はしている)、実はそれをわかった上で敢えてメロドラマをやってみた感じというか。
で、そのメロドラマは敢えて入れるほど面白かったかというと、別にそういうわけではない。
そういうわけではないのに、わざと入れているという構図(あくまで推測ですが)は、どうにもひねくれすぎな気がします。
もう少し、ストレートでも良かったような。
妻を看取ったクマ男の元へ現れたのは、雰囲気をぶち壊す事には定評のある信念の男、名護啓介。半ば錯乱状態のクマ男はファンガイアの姿で突撃し、名護さんはイクサ変身。深央の手を取って逃げる渡だが、その途中、深央の左手に不思議な紋章が浮かび上がる……。
1986年――
「ゆりぃ! ゆりぃぃぃ! 見せてやる! 俺の、愛の力を……!」
一周回って音也のような事を言い出した次狼は半狂乱でゆりに迫るが、そこへ駆けつける音也。次狼はとうとう、ゆりの前で狼の姿に変身し音也を一方的に叩きのめすが、戒めを脱したゆりは、音也をかばって覆い被さる。
「私はこの男を、紅音也を愛してる!」
次狼 BAD END!
やはり、イベントは地道にこなさいといけません。自分のいい男っぷりに驕っていた次狼、痛恨のCG回収ミス!
一応、めげずに地道にイベントこなしていた音也に、ゆりの気持ちが傾きつつある描写は続いていたわけですが、正直、ゆりさんの告白はかなり唐突。というかこれ、決め手になったの、首領Sの「いいじゃん、丁度いいからおまえ達くっついちゃえよ」という適当なパワハラだと思われます(笑) 首領Sに先に許可を得る、という絡め手から攻めた次狼の自業自得ともいえるのですが、あれ恐らく、女心的に決定打だったのではないかと。
ガルルは「自分のものにならないのならば、いっそ……!」とゆりに迫るが、結局はゆりを手にかける事は出来ず、山奥へと姿を消す……。
なんだかんだでガルルさんが、自力でブレーキをかけたのは良かった所。
ところで今、イクサ持ってるの、誰?
2008年――度重なるバージョンアップを重ねた信念のイクサ、クマに完膚なきまでに叩きのめされる。渡の制止の声も聞かず、完全に錯乱状態のクマは何故か執拗に深央を狙い、深央が木に叩きつけられた事で、激怒する渡。
キバットぉ!!」
そして、その怒りに反応するかのように、ドラゴン城に異変が起こる。
「なになに、この音?」
タツロット、動く」
「キバの感情に反応している」
警報の鳴り響くドラゴン城を飛び出し、やたらに強いクマに大苦戦するキバの前に飛んできたのは、小さな竜。
「テンション・フォルテッシモ!」
「だ、だれ?」
キバットも知らない子竜がキバの両肩の鎖を噛みちぎると、そこから広がる翼。コウモリのエフェクトと共にキバの全身に追加装甲が加わり、真紅のマントを纏った金色のキバが誕生する!
人呼んで、パチスロキバ! (※多分違う)
金+赤、というてかてか配色になった黄金キバですが、顔が格好悪くなりました(^^; そしてカルテット……。
「ウェイクアップ・フィーバー!」
パチスロキバは空中に浮かび上がると、鳳凰脚でクマを粉砕。瀕死のクマは妻の亡骸の元へ向かうと、その手を重ね合わせた所で、砕け散る。そしていつの間にか姿を消していた深央が、何故かその最期を見つめて無言で去って行くのだった……。
「クイーンの力は永遠に受け継がれていくもの。おまえは決して逃れる事はできない」
と、1986年のクイーンの台詞があり、どうやら深央は2008年のクイーンのようですが、果たしてどう動くのか。そしてゆりに告白された音也の前に、今度は力が立ちはだかったりするのか。失意の次狼は、おニャン子クラブを慰めに余生を過ごすのか。パチスロキバについて説明はあるのか。これまでのパターンだと、多分、ない。