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夏アニメ感想その5

◇『白銀の意思 アルジュヴォルン』 第3話
うーん………………ツッコミ所が多すぎて、捌き切れないよ……!
作劇上の大きな問題だけでも5つぐらいあって、どう優先順位を付ければいいのかわかりません。
とりあえず物語の流れに沿って箇条書きにすると、
1・いつの間にか味方の基地に到着
2・相変わらず薄いあの珍妙な主役メカへの反応
3・新型と民間人を殿に置き去り
4・サブタイトルにもしたのにまるで凄さが伝わってこないワンマンさん
5・主人公の支離滅裂さが少々気持ち悪い方向になってきた
個別に解説しようかと思ったけど、もうちょっと、面倒くさくなってきた(^^;
その他単純に面白くない所としては、相変わらず戦闘シーンが盛り上がらない、定期的に顔を出してそれっぽい会話をする敵の軍人に全く魅力がない、引き続き音楽の使い方が下手、という辺り。
音楽に関しては“敢えて音楽で盛り上げない演出”という方向性もありますが、そういう意図には見えないし、そうする理由も思いつきません。もはや、頼んでいた音楽がまだ出来上がっていないのだろうか、と首をひねりたくなるレベル。
とにかく総じて、緩急とメリハリが無くて平板。
この辺りは繋がっていて、敵サイドに視点を移した時に一切間合いもテンポも変わらないので、そこに劇的な性質が生まれない為、敵サイドが全く面白くならない。ただ単に、敵もこんな事を考えている、という事情を説明するだけのシーンになっていて、カメラを切り替えた意味がない。
というよりも、カメラを切り替えるというのは意味が必要な行為である、というのがわかっていないとしか思えません。
一事が万事そういった造りで、だらだらと両サイドの事情が説明され、だらだらと戦闘に突入し、画面は動くけど物語の山も谷も無いので、盛り上がらない。せめて音楽でメリハリをつければまだ見られるのですが、それも無い。
次回、仕切り直して新展開になるようなので、それ次第でリタイアかなぁ……。
駄目な作劇の反面教師的事例としては、わかりやすいサンプルなのですが(おぃ)
◇『アルドノア・ゼロ』 第3話
怪我人は余計な事を言ってないで自分の出来る事をしろと弟に言われてしまうお姉さん、激励の付せんを(あ……これ邪魔)みたいな感じでぽいっとされてしまうお姉さん……貴重な黒髪ロングの綺麗なお姉さん枠なので頑張っていただきたいのですが、どちらかというとポンコツ枠なのかお姉さん……。
まあ一応、クライマックスで避難民の誘導を行って仕事はしているのですが(この辺りの描写はぬかりない)。
個人的には、フェリーに向かわずに学校に隠れるという選択肢の時点で避難民と一悶着欲しかったのですが、面倒になりすぎるという判断だったのか、そこが無かったのは残念。
マッシュルームは、あれだけやって生きているのか、と思ったら猫目が銃殺。
思いの外早く、猫目が姫様の生存と火星側の陰謀の存在を知りましたが、ここからどう動くのか。戦争をやりたい人々と、今更止められない人々と、戦争を止めたい人々、という辺りで話は転がっていくのでしょうが、この辺りの駆け引きを下手に描くと一気に白けるので、上手く転がしてくれる事に期待。
姫様は基本、賢い感じに描写されているので、陰謀の存在にある程度勘づいた上で行動していたという方が自然に思えますが、現状、物語の天秤を担っている存在なので、次回どんな形に扱ってくるのか、楽しみ。
この辺り、先の流れを敢えて読ませる感じの構成が、今作は割と面白いな、と思っていたり。
というわけでくしくもこちらも、4話が一つの分水嶺になりそう。
演出とかが凄く好きというわけではないけど、今のところ非常に楽しく見ているので、面白く転がってほしいなぁ。