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『ロボット刑事』感想13

◆第25話「凶悪ガトリングマンのバドービールス作戦!!」◆ (監督:内田一作 脚本:中山昌一)
突然発生した奇妙な伝染病……それは感染者を麻薬中毒のようにする効果があり、バドーはそれを利用してバドー組織に忠実な奴隷を大量に作り出そうとしていた。事件を追っていた二人の刑事がガトリングマンに殺害され、ワクチンを開発した二人の医師もバドーによって拉致されてしまう。
いよいよ人手も足りなくなってきたバドー、隠密に事を進めたいのか、派手に人間社会と敵対したいのか、段々やる事が支離滅裂になってきています(^^;
怪ロボット・ガトリングマンは、ガトリング砲が頭の上についているせいで、射撃体勢が、うつぶせ。
さすがにそれだけだとまずいと思ったのか、接近戦用の武装として右手がカッターになっているのですが、そのデザインが、その辺りの文房具屋で売っている工作用カッターそのままな為、段々と頭部のデザインもアラビックヤマト糊のように見えて来ます(笑)
警護に当たっていた医師をまんまと誘拐されたKと新條は、芝刑事より、おまえらは幼女より役に立たない、とお叱りを受ける。
子供が都合良く全てを見ていたり(1回ならいいけど2回も)、子供が都合良くワクチンを持っていたりと、万事、非常に適当。捕まっていた筈の子供が何故かバドーアジトのどんでん返しの仕掛けを使って助けに来たり、とにかく適当。
台詞の端々で、一応、バドーが追い詰められている事になっているのですが、エピソードが適当すぎてどうにも盛り上がりません(^^;
話数的に、ブローアップとバドーの正体判明から一気にクライマックスに突入する段取りだと思っていたのですが、その後3話、ほぼ平常運行。Kのパワーアップと、新條さんの相手をするサイボーグ工作員路線で、本来はもう少し続く予定だったのが、急に終わる事になったりしたのでしょうか(^^; 或いは、伊上勝の脚本が間に合わなかったのかとでも疑いたくなります。
ガトリングマンは移動用の台車と合体してタンクモードでKを攻撃するが、ナチュラルに転ぶ。Kは右腕に装着したKロケットでガトリングを追い詰め、これに匍匐前進しながら全力射撃で反撃するガトリング。見るからに弱点な上部を取ったKはKミサイルを放ち、全身をバラバラにして逃れようとするガトリングマンだったが、全てのパーツを撃ち落とされて力尽きるのであった。
最後にナレーションで「バドーの大攻勢迫る」と前振りして煽りますが、非常に杜撰かつグダグダな残念回。せっかくブローアップ編で盛り上げたのに、これはこのままダラダラ終わってしまうパターンだろうか、と絶望しかけたのですが……次回予告。
「その頃バドーは、既に火星へ飛んだ」
どうしてーーーーーーーーーーーー?!
この次回予告で、全てどうでもよくなりました(笑) いやもう、次回は、面白いとか面白くないとか既に関係ない領域で、この予告だけでなんというか、勝った。
次回、驚天動地の最終回、
「火星の原野に繰り広げられる、Kとバドーの大決戦」
に刮目せよ!!


◆第26話「バドー火星に死す!!」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
あらゆる水を大爆発させる最終兵器を完成させたバドーは、その完全な運用の為に原子力限定機を狙い、その警備を任されていた芝刑事を拉致。芝を助けに向かうKと新條の前には、バドー最強にして自称世界最強のロボット、ハグルマンが立ちはだかる。
その名の通り、歯車に変形して飛行や攻撃をしてくるハグルマンは、全身各所に歯車があしらわれているというなかなか凝った造形にして、乳白色のカラーリングが面白い。そして戦いながら、Kにバドーへの降参と従属を求めてくると、少々変わった性格。
「俺がそんな口車にのると思うか」
なるほど、歯車だけに……・
バドーは芝刑事に最終兵器のデモンストレーションを見せつけると、限定機を手に入れる為に、2人の娘を誘拐。
奪還の為に後を追う新條が、怪我で病院に担ぎ込まれた筈なのに、病院の2階から飛び降りバイクによる「スーパージャンプ!」で車の屋根の上に飛び乗ったりと、好き放題。
しかし新條が制圧した車輌は囮で、既に娘2人は運び出されてしまっていた。Kもハグルマンの足止めを受け、身柄を奪われてしまう姉妹。バドーは日本への全面降伏を要求し、各地で燃え上がる水。芝は限定機と世界の運命を賭けてバドーとの交渉に臨み、Kと新條はバドーのアジトを探る。
「地球などバドーにとっては一つの星に過ぎないのだ」
バドーが求め続けてきた自分自身と、芝一家の交換を求めるKだったが、既にバドーは地球を滅ぼす意志を固めていた。
地球を滅ぼして宇宙探検の旅に出るというのもロマン溢れすぎて支離滅裂ですが、もはやバドー首領は完全に狂っているから仕方がない、という事なのか(^^;
「おまえはバカだが素晴らしい奴だ。もう会う事は無いと思う。はぐるまーん!」
妙に男らしい歯車がアジトの灯台に乗り込むと、なんと、灯台がロケットに! 灯台ロケットは囚われの芝一家と乗り込んだ新條を乗せたまま宇宙へと飛び立ってしまい、Kは慌ててマザーを呼ぶと、マザー、宇宙へ。
予告から、せいぜい逃げ出したバドー首領とKが宇宙に出るぐらいかと思っていたのですが、まさかの、みんな揃って宇宙へ。
しかし平然と大気圏突破したマザーロボットですが、元々のトンデモデザインが、宇宙ロケットだと思うと妙にしっくり来る不思議。そもそもマザーロボットは人類に絶望した霧島博士が未知の宇宙文明との接触を求めて作り上げた地球脱出用ロケットであった! とか言われても納得してしまいます。そう考えると、地球を滅ぼしたバドー首領が父の意志を継いで宇宙へ向かおうとする、というのも繋がるので、そういう事にしてもいい気がしてきました(笑)
バドーロケットとマザーは火星に降り立ち、ロケット内部では、新條が最後の大暴れで構成員を蹴散らしていく。Kも乗り込んできて芝一家は救い出され、マザーに拾われる4人。そしてKは、雌雄を決するべく、歯車との戦いに挑む。
「火星に、重力と気圧を合わせないといかん!」
という台詞と調整の描写が入るのは、ここに来て渋い。
Kvs歯車マン、火星の荒野を舞台に、ちぎっては投げちぎっては投げの最後の激しいプロレスが展開し、火を噴くKミサイル。だが、歯車マンはその爆撃に耐えてみせる。
「K、見事だ。世界一のロボット。俺は、俺はバドーと共に死ぬぞ。さらばぁ!」
やたらに潔い歯車マンは、敗北を認めロケットの中へ。
「来るな……来るなハグルマン。来るな、来るな!」
何故か、特に雑に扱ったわけでもない部下に追い詰められる首領(笑)
「おまえを地獄への道連れにしてやる。バドー! 最期の時だ!」
びしばしと鞭を振るって抵抗するバドー首領だったが、ハグルマンに組み付かれ、マザーの悲痛な叫びも虚しく自爆の巻き添えとなり、爆死。バドーロケットも大爆発し、ここにバドー犯罪組織は、火星で壊滅するのであった……。
突然の火星へ、から、まさかの心中爆死。
……まあ、バドー首領が一応人間だった為、Kの速射破壊銃で木っ端微塵、というわけには行かなかったのでしょうが、それにしても、どうして、歯車マンと(笑)
バドー首領が自らを改造するわけでなく、最後まで人間だった、というのは今作らしさとは思えますが。
組織が落ち目になって、給料の支払い滞納とかしていたのだろうか。
さすがにもう一つ、説明のつく成り行きが欲しかった所です。
それはKさんも、ミサイル伸ばしたまま、呆然と固まります。
――とにかくまあ、悪は滅びた。
地球に戻った5人はテーブルを囲み、芝はついに、Kという刑事を認める。
「K、いつまでも一緒にやってくれよな」
「お父さん、何を今更」
「もうガミガミ言わない?」
「…………はい」
「いやぁ、早く元気になって、ガミガミ言ってもらった方がいいですよ。なあK?」
君たち、ポンコツだからな!
「そうです。そうですとも。それじゃ、乾杯!」
初めて全員が揃って囲む祝杯シーンで、Kの音頭で乾杯して和やかにエンド。
かくしてロボット刑事Kはこれからも、世の中の悪から人々を守る為に、捜査を続けるのであった……走れK! 飛べジョーカー! バドーが壊滅した今、歩くオーバーキルという気もするけれど!!
最後は、細かい事は放り投げて大団円となりましたが、Kが受け入れられるという、これはこれで良いかな、と。
限定機を欲しがっていた筈のバドーが芝家と一緒に宇宙へ脱出するなどシナリオは終始しっちゃかめっちゃかなのですが、火星へ飛ぶ、というトンデモ展開により、無理矢理最終回っぽくしているという文字通りの離れ業。
結局、生のバドー首領と劇中で対面したのがハグルマンだけとか、色々凄い(笑) どう考えても、ハグルマン、バドー首領の愛人なのですけど、深くツッコミ出すと地獄の蓋が開きそうなので以下略。
しかしまあ、人間を憎み、身の回りを怪ロボットとサイボーグで固めていたバドー首領が性的倒錯者であったという可能性は捨てがたい(やめなさい)。
最終的に、“人間とロボットの関係”や“人間の心の中の悪”など、テーマ的な部分が掘り下げられなかったのは、残念でした。前半、丁寧に盛り込んでいた要素だったけに、終盤になって怪ロボットと一緒にくるくる放り投げられてしまったのは、勿体なかった。ブローアップ編で垣間見えた悲哀も消化してほしかった……など物語としては惜しい要素が多々あるのですが、特撮刑事ドラマとしての面白さ、後半のロボットプロレスの見応え、魅力的なコンセプト、と各エピソードの出来不出来にバラツキはあるものの、予想外に楽しめた作品でありましたした。
特に前半の、細かいディテールを描きながら進める意欲的な前後編展開は面白く、最後までこれを貫けなかったのは、悔やまれます。刑事物としての『ロボット刑事』のラストも見たかった。
惜しい、面白かったけど、惜しい。
そんな感じ。
で、今年初めの発表時に耳に挟んだ時は、ふーん、と流していたのですが……
〔清水栄一×下口智裕が「ロボット刑事」をベースに新連載/コミックナタリー〕
途中の感想でも触れましたが今作は、人間とロボット、ロボットと社会との関係を描いた上で、不可能犯罪によるミステリ要素、怪ロボットとのトンデモバトル要素を盛り込め、その上で人間の悪こそ物語の主軸、というコンセプトがかなり優れており、現代的なリブート向きだと思うので、特撮好きのコンビが手がけるという点も含め、俄然気になります。
いい作品になるといいなぁ。
後はまた、何か思いついた事があれば最終的にまとめで。
最近はそんな事を書きつついつまで経ってもまとめが上がらないという事態になっていますが、まとめで(^^;