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『魔法戦隊マジレンジャー』感想20

◆Stage.31「凄まじき魔神〜マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン〜」◆ (監督:竹本昇 脚本:荒川稔久
レジェンド化の影響で精霊力が暴走気味になる5人。そこへルナジェルから「レジェンドパワーを使ってはいけない」という連絡が来るが、魔法のお便りヤギを怒らせた為に、詳細が不明になってしまう。
こういう、“面白いけど時に不条理な魔法”という小ネタのギミックを入れてくれるのは、好き。
そんな時、メーミィの魔法で強化されたブルラテスが地上に現れて大暴れし、5人は速攻でレジェンド化すると圧倒的なレジェンドパワーで瞬殺。引っ張った挙げ句に実に大雑把に始末されたブルラテスですが、メーミィの真の狙いは、その魂を冥機ゴーレムに吸収させる事にあった。
四底王の撃破とレジェンドパワーの獲得に盛り上がる5人だったが、徐々に精霊力が暴走し、そこへやってくるルナジェル。
「いけないと書いたのに、ちゃんと伝わらなかったようね」
心の底から申し訳ありません。
「これ以上、レジェンドパワーを使い続ければ、貴方達は、天空聖者になってしまう。もしそうなれば、人間としての記憶は、完全に失われる」
レジェンドパワーの副作用……それは、強制的な羽化登仙であった!
そして天空聖界へと昇天した者は人間であった時の記憶を全て失い、俗界との関わりを一度リセットされてしまう。
「レジェンドパワーを使うと、俺たちが、俺たちでなくなる」
「母さんの事も、忘れちまうのかよ……」
レジェンド辞めますか? それとも、人間辞めますか? と突き付けられ、家族の絆を大事にしながら戦ってきた兄妹は意気消沈。しかもそのリミットはあと1回……て、早い。
スノウジェルさんがとても悪質な気がしてきましたが、天空聖者だから仕方ない。
「……決めた。それでも俺は、ピンチになったら、レジェンドパワーで戦う」
たとえ記憶を失っても、運命で結ばれた5人の絆は消える事なく、いつかまた巡り会える筈……魁がそれを真っ先に信じる決断をする、というのは魁らしさがいい方向に出たところ。
だが、これまでの人生全てを忘れる決断を、誰もが出来るわけではない……その時、空間の壁を破り、冥機ゴーレムと、5人をリンに任せてそれと戦っていたトラベリオンが地上界へ姿を現す。
ゴーレムは、人型の上半身+二輪の下半身、という一風変わったデザイン。
太陽の塔バイク戦艦とでもいった見た目で、長谷川裕一の香り漂うトンデモ系異形ロボ。
凄まじい力を持つゴーレムにトラベリオンは危機に陥り、5人はまずはマジキングで挑むも、あっという間に撃破されて合体解除してしまう。
「姿形は変わっても、俺たち家族の絆は、変わらないさ」
こうなってはレジェンドパワーを使うしかない、と覚悟を決めた5人は、超魔法変身……て、えらく早い。
よくあるテーマなので敢えて踏み込まなかったという可能性もありますが、人間を取るか/ヒーローを取るか、という幾らでも掘り下げられる要素なのに、ほとんど尺を割くことなく、ハイペース。
そして超魔法変身を行った5人に、新たな魔法が配給される。
「自分の身を顧みず、地上界を守ろうとした勇気に魔法が応えたんだ。言い伝えにある、更なる力を君たちは得た」
勇気と魔法の配給システムって、マジトピアが運営しているのだとずっと思っていたのですが、もしかしてもはやマジトピアの管理を離れ、独自の凄くねじくれ曲がった摂理として存在しているのでしょうか(^^;
もはや、陰険とか鬼畜とか性格悪いとかそういうレベルではない気がしてきました。
新たな魔法によりマジレッドはマジファイヤーバードに、残り4人はマジライオンへとレジェンド魔人化。なぜか火の鳥がライオンに火の輪くぐりを要求し、両者は合体。ここに伝説に謳われた凄まじき魔神が再臨する。その名を――
「伝説合身・マジレジェンド」
これが格好いい。基本人型の中に、獣のテイストが残っているバランスが素敵。
マジレジェンドは、トラベリオンを一方的に追い詰める難敵ゴーレムを圧倒。完全なワンサイドから、スクリューカリバーファイヤートルネードでゴーレムを焼却し、伝説の力を見せつける。
「兄ちゃん、姉ちゃん、とりあえず、お別れだね」
「なんか、意識が薄れてきた……」
「でもみんな、天空聖者になったら、またよろしくね」
昇天に向けて気持ちを盛り上げる5人だが、その時空気を読まない着信音が鳴り響き、ヒカル先生の携帯に新たな魔法がDLされる。
「これは! 君たちのための魔法だ。それだけ今回の君たちの勇気が素晴らしかったという事さ。そのご褒美で、記憶を無くさずに済みそうだよ」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ?!
この新たな魔法によりレジェンドパワーが調整され、5人の精霊力の暴走と記憶の消去は食い止められて大団円……て、
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ?!
〔レジェンドパワーを使うと人間では無くなってしまう→それを恐れず変身した勇気に応えて伝説合体→そんな君たちの勇気が素晴らしかったから記憶が無くならないようにしてあげよう〕
って、正気を疑う構成なのですが、どうしてこうなった。
そもそも今回、「今までにないタイプの強敵」「記憶を失う事への葛藤と選択」など、前後編にしてもいいような内容を強引に1話にまとめた節があり、描かれるべき苦悩などがざくざくすっ飛ばされながら物凄いペースで進むのですが(例えば魁なら山崎さん、兄者なら江里子さんの話が一言も出てこないが、本来そういった「日常」との関わりを含んだ要素の筈)、何か急なスケジュールの変更でもあったのかと疑いたくなります(^^;
異形ロボvs獣ロボは非常に良かったし、魁の真っ直ぐさと、ここぞで音頭を取る兄者のバランスなども良かったのですが、あまりにも雑かつ、オチが酷すぎました。
次回、逆襲の窓際。