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『仮面ライダーキバ』感想24

◆第35話「ニューアレンジ#飛翔のバラ」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
名護さん、リストラ
イクサを解任され、健吾に突っかかるもまたもあしらわれる名護さんは最高です。
「なんだったら、俺の弟子にしてやろうか?!」
意味も無く名護さんを踏みつける健吾を誰も止めない辺りが、素晴らしき青空の会の体質を現していて最高です。
名護さんの落ちぶれ展開は、度々口にしつつも色々と怪しい名護さんの“戦士”としての真と芯と心を問う流れになるのでしょうが、名護さん悲惨……とか、健吾が性格悪くなりすぎ……とかよりも、首領Sは本当に人間のクズだなぁという感想しか出てこないのが困り物です。
強化実験を受け続ける女ファンガイアは、体内に埋め込まれた爆弾を回避すると、博士を殺害。その目的は人間を利用した自分の強化であり、博士に良いように使われているように見えたのは、あくまでフリだったのである、と特に面白くもなく。
ブラッディローズを修復するも、音に満足がいかず、何かが足りないと悩む渡の前に現れる次狼。
「なんですかあなた。勝手にあがりこんできて」
凄く、不審者扱いを受ける。
35話にして、渡と次狼の始めての遭遇なのですが(渡が気絶している間の接触はあったけど)、非常にあっさりで、それでいいのか(^^; とりあえず渡が、次狼達に関しては全く知らないらしい事は改めてはっきりしましたが。
不審者扱いにもめげず、次狼はブラッディローズに込められた最後のピースを渡に教える――それは、祈り。
ネックレスとイヤリング、深央にあげるならどちらがいいか、と渡に相談し
「どっちも似合うと思うよ」
「そうか! 両方あげればいいんだね! 渡くん、君のアイデアは最高だ!」
という所に辿り着く若社長が、相変わらず面白すぎ、かつそこはかとなくダメな人。
だが、その深央が更なる力を求めるキノコ女にさらわれてしまう。進化生物研究所へ連れて行かれたに違いない、と向かおうとする太牙に、一緒に行くと食い下がる渡、
「僕も深央さんが好きなんだ」
と、遂に告白。
それを聞いた上で、一緒に救いに行こうと決断する若社長、格好いーーー。
しかも若社長視点だと、渡の事は一般人だと思っているわけで、それでもなお、友の意を汲もうという男気です。渡視点から見ると、太牙を一般人だと思っているわけですが。ついでに深央も一般人だと思っていて、深央は渡を一般人だと思っているわけですが、この辺りの主観の違いの折り込みは、さすが井上敏樹の十八番。
互い主観で一般人の筈が、ファンガイアを見てもまるで驚かない事に関してはノータッチですけど(笑)
力を奪われそうになっていた深央を助け出した渡は、キバに変身。キバとキノコが戦っているのを目撃した太牙は、「キバ、おまえの力を試してやる」と羽の生えた巨大な蛇のような怪物を呼び出し、自らは逃げたキノコの前に立ちはだかる。
「貴様に王の判決を言い渡す。――死だ」
キバは蛇に押しつぶされ、気絶して渡の姿に。その時、ブラッディローズが鳴り響き、それを持ったタツロットが飛んでくる。
1986年――
「最後にバイオリンに込めるの。あなたの祈りを」
クイーンに導かれ、バイオリンを完成させた紅音也は、その魂を込めて、祈りを捧げる。
(人間はみな、心に音楽を奏でている。俺はその音楽を、守りたい……)
2008年――
ブラッディローズを手にした渡は、父の祈りを聴く。
「わかった。父さんの祈りが。僕の祈りは――」
バイオリンを手にし、祈りを重ねる渡。
(僕は僕の音楽を見つけたい。そうすれば、もっと強くなれると思うから。そして、僕の音楽でみんなを幸せにしたい)
今作のキーワードとして改めて「人間はみんな音楽」を使ってくれたのは良かったし、ここで、バイオリンを奏でる渡がそのままエンペラーキバになる、というのは格好良かったです。その後すぐにキバドラゴンに変身してしまうのが勿体なかったけど(^^;
いきなりの空中怪獣大決戦で、キバドラゴンは飛行蛇を撃破。サガもキノコを一蹴。キノコ、散々パワーアップした筈の割には、逃げ回っているだけでほぼ何もせずに死亡(^^;
…………あれ? 前回、このキノコに、手も足も出せずに完敗した人がいたような。
………………気のせい、たぶん、何かの気のせい。
名護さんは、最高だから!!
キバの更なる覚醒に合わせるかのように、ドラゴン城の壁が崩れ、中から 古物商の死体 一振りの剣が現れる。
そしていずことも知れぬ洞穴で、崩れ落ちる先代クイーン。
「会いたい……渡……」
いきなりサガが召喚獣を呼び、キバはドラゴンに変身しましたが、スーパーバイクも一回きりしか出ていない今作、このネタがこれっきりにならないかどうかが心配です(笑)
それにしても、シナリオ(物語)が気に入らないのだろうか、というレベルで、長石監督に、あまり熱が感じられないなぁ(^^;


◆第36話「革命#ソードレジェンド」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:井上敏樹
ドラゴン城の中に隠されていた剣――それはファンガイアのキングの魔剣、ザンバットソード。ラモンと力がそれを抜いてみようとするが、主を選ぶ魔剣を、抜く事が出来ない……。
一方、資料室送りにされた名護さんは、神社にお参りしていたところ、恵から嫌がらせを受けていた。おみくじを引くも凶・凶・大凶と連発し、
「よこしなさい……小吉をよこしなさい」
酷い名言すぎる。
なおこのシーン、見方によっては名護さんと恵さんが凄くいちゃいちゃしていて、一部の需要を満たします。しかし恵さんは、ヒロインの座から蹴落とされるの、一瞬だったな……(遠い目)。
1986年――バイオリンを完成させた音也はクイーンに「もう会わない」と告げ、以前の約束を果たす為に、バーで即席コンサートを開演。音也がクイーンの為に作った曲を奏でる中、ネズミファンガイアと戦うゆりさんが、負け犬ヒロインまっしぐら。
そろそろ、(力が欲しいか?)とか聞こえてきそうです。
2008年――渡、近所からの苦情に自ら謝罪し、真人間への道を一歩踏み出す。
ビショップは先代クイーンを訪問し、「紅渡なるものをご存じか」と質問。
先代クイーンが力を奪われる原因となった、人間との恋愛――その際にもしや子供が生まれたのでは、と思い至るビショップ。ここまでの状況証拠に加え、立場上握っている知識と情報があってそれを思いつかなかったビショップさんは思ったよりトンチンカンな人なのか、或いは、ファンガイアとしてはあまりに想像を絶する事だったのか(たぶん後者)。
若社長は遂に深央にフられ、よりにもよって渡に相談。
「大変なんだ……深央さん、他に好きな男が居るらしいんだ」
いちいちリアクションが面白い方向に行く若社長と渡は、深央の好きな人物を確かめるべく、ストーキングを開始。
(深央さんの好きな人って、いったい誰なんだろう)
一応、一回告白されているんだが、渡……。
そこへやってきたのは、健吾@迷彩。やっぱり友達のいない深央は、健吾が青空の穴で再教育を受けていた事を知らず、まさかの恋愛相談。だが、立派な戦闘員と化した健吾に逆に告白されて痴漢行為を受け、そこへ深央の好きな相手が健吾だと誤解した若社長が姿を見せる。
あ、なんか、わけわからなくて面白くなってきた(笑)
一触即発の若社長と健吾の間に渡が入って事なきを得るが、渡は健吾に殴られる。落ち込む渡は再び現れた次狼に城の中に招かれ、壁の奥から出てきたザンバットソードを引き抜こうとするが…………抜けなかった。
30話以上引っ張って、初めてのお城、初めての妖怪トリオとの接触なのですが、実にあっさり(^^;
城からとぼとぼ出てきた渡は、太牙と別れた深央と出会うが、いきなり走ってきたネズミに殴られて気絶する深央。渡はエンペラーに変身し、フィーバー竜巻螺旋蹴りで瞬殺するが、何故か続けて2体のネズミが現れ挟撃を受ける。それを目にした太牙が変身し、キバとサガが痴情のもつれから初の激突。何とか逃げ出した渡は倒れた深央を助け起こし、改めて告白を受ける。そしてキバを探していたサガ/太牙は、その告白を聞いてしまう……。
「そんな……まさか」
本当にショックな顔している若社長が、素敵。
太牙はひたすらぐいぐい、好感度を上げに来るなぁ。
1986年――先代キング@ビジュアル系、帰宅。
……あれ、クイーンの言動や行動からすっかり故人だと思っていたのですが、普通に生きていました(^^; これは、過去編のラスボス扱いになるのか。