はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『仮面ライダーキバ』感想25

先週分。
◆第37話「トライアングル#キングが斬る」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:井上敏樹
「渡さん、私が好きなのは渡さんなんです!」
深央の告白を受けた渡の返事は……
「冗談はやめてください。深央さんが、僕なんか好きなわけないじゃないですか」
へ た れ た。
しかも、かなりさいてーな方向に。
その場は誤魔化した割には家に帰るとテンション高い渡、ダメ男……。
二人の会話を聞いた太牙は、ビショップに相談。ビショップの「YOU、抹殺しちゃいなYO!」という言葉を受けた太牙は、いきなり深央との結婚式の招待状を渡に渡す。世の中にはどうにもならない事がある、と深央を諦めるように告げる太牙は、食い下がる渡を殴り飛ばす。
「どうした。殴り返さないのか? それは君が弱いからだ。子供の頃からずっと。そんな君に何が出来る?」
1986年――ラットファンガイアと戦うゆり。音也は駆けつけるが邪険にされ、ゆりはイクサナックルを奪って戦うが、イクサ限界で変身解除。ラットに始末されそうになった時、それを止めたのはクイーン。
「私はその女から命よりも大切なものを奪おうとしている。だから命まで奪う必要はないわ」
ここで遂に明確な、略奪宣言。クイーンはゆりを助け、逆らうラットを踏みつけにする。
「クイーン……なぜこんな仕打ちを……!」
Mでは無かった。
ところで、ゆりさんの服装が最近もっさり気味な気がするのですが、妊娠……? には、早すぎるか……。
2008年――渡と待ち合わした深央を陰から狙うラット、と、前回の加速つけていきなりパンチ、の理由が1986年からの逆恨みだったと繋がりました。「告白の返事をする」と深央を呼び出していた渡はそれに気付いてキバに変身してラットと戦い、その間に深央の前に現れる太牙。
「彼のどこがいいんだ?! 紅渡は何も出来ない弱いやつだ。人間の中でもダメな部類に入る。君を守れる筈がない」
「やめてくださいっ」
「目を覚ませ! このままでは取り返しのつかない事になるぞ!」
この辺りの太牙の行動と言動は、ビショップが独自に動く前に太牙と深央を守ろうとしているのか、それとも嫉妬に狂いだしているのか、今のところはどちらでも取れる造りでしょうか。太牙への好感度が高いので、前者だと良いなぁと思って見ておりますが。まあ、どちらかに割り切れているとも限らないわけですが。
キバは三体に分裂したネズミに倒され、深央の処刑を覚悟する太牙に迫るラット。だが、生身の渡がラットに挑みかかり、必死に拳を振るう。
(そうだったのか……深央を陰ながら守っていたのか。少なくとも弱虫ではなかったのだな、君は)
「深央さん……深央さんは、僕が守る……僕は…………深央さんが、好きなんだ!」
だいぶ遅くに設定された渡のモチベーション(深央を守る)が、ここでスプリングボードとして起動。へたれで情けない社会不適格者から、愛の為に男として一つの脱皮を図ろうとする渡……それを見つめる、太牙。
「よく見ておくがいい。これがファンガイアを愛した人間の末路だ。君を守る事など、出来はしない」
生身で勝てるべくもなく、結局ラットの攻撃で気絶する渡。もはやキングもクイーンも関係ない、と爪を光らせるラットに対し、太牙はサガへと変身する――。
「深央、俺なら君を守れる。それを今、見せてやる」
1986年――嫁の浮気を知ったキングは、突き付けたザンバットソードを壁に向けて投げつけていた。
「その剣を持っていれば、おまえを殺す事になる。おまえを殺せば、おまえを愛している事になる。俺に愛などあってはならぬ」
面白理論の人だ!
好きじゃないから嫉妬なんかしていないんだ、と主張するお父さんですが、思わせぶりに壁に隠れていた剣、お父さんが勢いで投げつけたのか……(笑) というか誰が、壁塗ったんだ。ものがものだけに、文句言いながらもビショップさんが頑張ったのか。
人間だったら確実に禿げそう、ビショップ。
2008年――目を覚ました渡の前に再び次狼が現れ、ザンバットソードに再挑戦させる。
「心から願うんだ。力が欲しいと」
「もっと力が欲しい……」
どちらかというと、闇の力に呑み込まれる展開のよーな……と思ったら、抜いた剣に操られ、人相悪くなって妖怪トリオに切りかかる渡(笑) 妖怪トリオは変形合体すると剣の柄にはまり、渡の意志と合わせて、ザンバットソードの魔力を制御する事に成功する。
相変わらず唐突ですが、まあ、こうでもしないと、既に失われかけている妖怪トリオの意義が皆無になりますしね……(^^; もう少し渡と妖怪トリオに繋がりがあれば、4人の力で剣の邪悪を押さえ込んで戦う、みたいな要素で盛り上がりも作れますが、作品としてそちらを向いていないので、致し方ない。
渡視点だと、次狼、謎の宇宙人と大差ないしなぁ……(^^;
このシーンでは、椅子の周りに、無駄にバラの花びらが敷き詰めてあるのが、素敵。
格好つけたはいいが、サガは増殖を続けるラットを成敗しきれず、危機に陥る深央。その時、ザンバットソードを手にした渡が現れ、エンペラーキバへと変身。ここでテーマ曲がかかり、ラット軍団を薙ぎ倒していく様は、非常に格好良くなりました。
斬る度にいちいち、妖怪柄をがしゃこんがしゃこんするのは少し間抜けですが(^^; 玩具のギミックでもあるのでしょうが、どうしてこんな、テンポを崩すギミックにしたのか(^^;
ラット軍団を殲滅し、サガと剣を交えるエンペラー。ザンバットソードの力はサガを上回り追い詰めていくが、キバの姿を見た深央がサガをかばい、クイーンへと変身。クイーンの攻撃を受けたエンペラーキバは変身が解除され、渡の姿を曝す。
「渡さん……!」
「まさか…………君が、キバだったのか……」
「太牙くん……」
それを見た太牙も変身解除し、なんかもう、大変な事に。
次回、長らく引っ張り続けてきた血統の秘密が、遂に明かされそう。

☆753・恵のおまけこーなー☆

名護さん、盗んできたイクサナックルにテープで画鋲を貼り付けるという嫌がらせを敢行。
恵とマスターに引かれ、健吾に殴り飛ばされる。


◆第38話「魔王#母と子の再会」◆ (監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹
『キバ』はしみじみ、音楽がいいよなぁ、という激動の38話。
「何故だ……どうして君がキバなんだ。答えろ!」
「嘘だ……嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ!!」
深央と太牙がファンガイアという事実にパンクした渡はその場を駆け出し、気絶したところを宇宙人ジローに拾われる。
太牙の詰問を受けながら、格好良くテーブルを飛び越えるビショップ。
「キング。貴男はこれから茨の道を、進まなければなりませんだがそれを乗り越える事で貴方はっ、最高のキングとして成長する。私はそう信じています」
忙しいビショップさんは、変なエフェクトがかかった声で深央も叱咤。
「貴女にはクイーンとして生きるしか道はありません。倒すんです、紅渡を。その時貴女は最高のクイーンとして、成長を遂げる」
現代編はストレートな敵ポジションがもはやビショップしか居ないのですが、ビショップさんには色々と同情が湧いてきて困ります(笑) 変な早口は段々とキャラ付けになってきましたが、どうせなら最初から変わった読点の付け方で喋るキャラ、で行っても良かったような。
紅家では自分を必死に誤魔化そうとする渡に、次狼が真実を突き付ける。
「俺はずっとおまえを見ている。おまえの父親の魂と一緒に。あまり、がっかりさせるな」
見知らぬムキムキのおっさんにそんな事言われても困るな……。
露わになった衝撃の現実に、一歩ずつ向き合いだす3人。渡は深央と会い、空に雲で「2008」という凄い演出。
「私はファンガイアなのよ。そして貴男はキバ。もう二度と会ってはいけないの。最初から無理だったのよ。どうしようもない事なの」
「どうしようもない事……」
「だってそうでしょ!? どうすればいいの?! どこに答があるの?!」
「それは……」
「――答えならある」
ビショップから得た情報で、険悪な関係の真夜と再会して真実を知った太牙は、渡を真夜の元へと連れて行く。
「渡。君と僕とは、兄弟なんだ」
ファンガイアのキングとクイーンの間の子、太牙。
人間・紅渡と真夜の間の子、渡。
如何なる運命の悪戯か、幼い日に一時の友情を育み、親友となりながら一人の女を巡って火花を散らす事になった二人は、血を分けた異父兄弟だったのだ。
――と、長らく引っ張り続けておりましたが、渡の素性が、劇中で遂に判明。母親が誰かはさておき、渡がハーフファンガイアであるという事は初期の内にだいたい分かるように見せていましたが、ここまで、実に長い道のりでした。
うーん……見え見えの上で引っ張る、というのが今作のキモだったわけですが、長すぎたかなぁ。どうしても、主人公の立ち位置とモチベーションがハッキリしていた方が物語としてはついていきやすいので、その点、今作は渡がふわふわしているのが、そのまま、作品としてふわふわしてしまったのは、大きな問題点でした。素性は謎でも、渡の目的意識がハッキリしていればまた違ったのですが、渡が自主的に戦う動機付けを後半まで作らなかったというのは、構造としては失敗だったな、と。
後半に入って「深央さんの為に!」というのはそれはそれで盛り上がったのですが、全体の面白さを天秤ばかりに乗せた上でいえば、マイナスの方が大きかったと思います。
ところでここで渡がハーフファンガイアである、とハッキリすると、キバのモチーフがコウモリであり、ファンガイアには鳥のモチーフが入っている、というのは面白い。
その頃、倒されたファンガイアの破片を集めて棺に収め、操り人形として復活させるマンティスファンガイアが出没。真夜を狙って放たれた筈の猪が何故か街で暴れ(多分、馬鹿だから)、その前に立ちはだかったのは、デビル健吾。
「ファンガイア! 俺のライブだ」
ようやく変身できた迷彩男は、何故か足の甲でイクサ変身。ここは久々のイクサ活躍シーンで、健吾イクサは名護さんの妨害にもめげず、ライジングして見事に猪を撃破。デビュー戦を圧勝で飾るのであった。
実は自分がハーフファンガイアだった、という衝撃の事実にパニックとなる渡。だが事情を噛み砕くよりも早く、洞穴の4人の前にも、カマキリが棺から召喚した3体の復活ファンガイアが現れる。
「やめろ、キングの命令だ」
…………キング、2話続けて、命令を無視される。
状況は色々と混迷を深めるも、母と深央を守る為、渡と太牙は揃って変身。3体の復活ファンガイアとの、キバとサガの共闘はさすがに格好良かったですが、本当に、ここまで、長い道のりでした…………(^^;
1986年――すっかりただのごつい無職と化し、昼間からうろついていた次狼は、キングと遭遇。
ウルフェン族最後の生き残りだな。――絶滅せよ」
「有り難く思え。絶滅タイムだ」
キバットバット2世に噛みつかれたキングは、漆黒と深紅のキバへと変身する。
この感じだとキングがこれまで出てこなかったのは、日がなパチンコとかしていたわけではなく、世界絶滅ツアーとかしていたのでしょうか。ベース片手に。漆黒のキバの攻撃を受け、いよいよガルルさん絶滅の危機――! という所で続く。
3クール目の終わりという事で、溜まりに溜まっていたカードが一気にめくられるという、激動の展開。ここに来て感情を他者にぶつける深央、解き明かされる謎、そして渡と若社長の共闘、と盛りだくさんで面白く、今作に対して抱く何とも言い難いもやもやした気持ちを募らせます(笑)
サッカーに例えるなら、タレント揃いで華麗な連携から見事なゴールが決まる気配はずっとあるのだけど、謎のバックパスをしたり無駄なワンツーを繰り返し、何本かセットプレイからの惜しいシュートなどあるも、気がつけば後半30分までスコアレスドロー、みたいな。
ちなみにこれが『ブレイド』だと、開始30秒で組織がガタガタな事が判明し、前半15分でダブルハットトリックを食らって客が半分帰るも、後半の司令塔交代がはまって10−9でまさかの大逆転勝利。ただし、試合後バスを囲まれる。
『ジバン』だったら、前半20分でGKが一発退場。

☆753・恵のおまけこーなー☆

かましいお姉さん、健吾とコミュニケーションを取ろうとするが、無残に失敗。
名護さんは心はいつもイクサと一緒、揃いの753Tシャツを作って健吾のコーチ就任を宣言するが、頭からアイスコーヒーをかけられる。
猪との戦いに乱入した名護さん、リングサイドから拡声器で指示を送ってイクサの戦いをコーチングしようとするが、無視される。撃たれる。「65点だ」と評価して、殴られる。
名護さんはここまで来ると、敢えて健吾に絡もうとする、メンタルが物凄い(笑)
……よくよく考えてみると、名護さんってちょこちょこ障害にぶつかってはいるけど心が完全に折れた事は無いので(時に豪快に他人に責任を押しつけたりしつつ)、良くも悪くもくじけない精神力(もとい面の皮)は超人級なのか。