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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想28

◆第28話「カッコ悪いがカッコ良い」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
今日の教訓:皮肉は言った相手に届いて流されるより、天然に素で返される方がダメージが大きい。
「うん、そうだね」
「うん、グリーングリーン
TVの前の良い子も、遠回しにジェラシーを表現する時は、タイミングに気を付けよう!
見所の多い回でしたが、中でも最大の見所は、ひたすら格好良いノア夫人のアンブレラ格闘術。
振り回して攻撃するばかりではなく、開いて防御に使ったりするのもお洒落。
ネロ男爵のステッキ格闘術も格好いいですが、正統派のシュバルツ将軍も含め、シャドーライン幹部陣のデザインとアクションは本当に素晴らしい。その分、新幹部のモルク侯爵が少し物足りなくなってしまってはいますが(デザインのインパクトは凄いけど)。
陛下すら振り回され気味のモルク侯爵に「遊んでないで仕事してこい」と命令を受けたノア夫人は地上へ出ると、帽子の飾り羽を飛ばして人間を凶暴化させる。
……被害者が物凄く派手に暴れていてストレス解消しそうで、いっそ心の中に溜まった闇が消えている気がしてなりません(笑) 周囲の人から闇が生まれるならわかるけど。
そこへやってきたのは、今日も保線作業と死に場所探しに忙しい明。明は6号に変身すると、クローズ相手に武器を……投げたーーー。そしてタックル、と今日もフリーダム。
ネロ男爵に「手強い」扱いを受けたり、ノア夫人とサシで戦ったり、若干のブレはありますが、単体での戦闘力は一つ抜けている、という理解で改めて良さそう。
6号からの連絡を受けてトッキュウジャーが駆けつけ、女性陣とノア夫人がグリッタの件で絡んだのは良かった所。暴れる人々から原因になっている羽を抜き取るトッキュウジャーだが、6号が弾いた羽が1号の後頭部に突き刺さり、1号が暴れだしてしまう。
緑「よりによって一番面倒なのに」
女の子(5号)に、平気で腹パンチするしね。
桃「駄目だよ、ライトと戦うなんて……出来ない」
暴れ回る1号に攻撃を受けながらも反撃をためらう4人だが、そこへ走り込んでくるオレンジの影は容赦なく打撃。
青「あ……出来る人が、居た」
責任を感じた6号は、1号と本気バトル開始(笑) とても羽を抜き取るだけでは済まなそうなその勢いに、4人は6号を止めて一時撤退。ひとまず作戦を練る事になるが、羽に操られて暴れている一般市民が他にも居る事がわかり、2号・4号と3号・5号の二手に分かれてそれを止め、6号は1号の場所を見つけて確認する事に。
「朝の事……怒ってないのかな?」
ヒカリと2人組になって一方的に気まずいトカッチだが、いつもと変わらないヒカルの様子に首をひねる。……ああ、ヒカルさんは、深く静かに怒るタイプだから。
「お・れ・のぉぉぉーーー、死に場所ぉぉぉぉぉ!!!」
そして6号は走っていた。
よく考えると、作戦を決める前に6号が1号と接触しても困るので激しく話を聞いていない感じなのですが、明だから仕方ないのと、走っているだけで面白いので、6号ズルい(笑)
「あのさぁ……今朝は、ごめん」
暴れている人を助け、烈車への帰り道、一応謝ってみるトカッチ、そこからそれとなくミオの話題に振ってみるが、その遠回しな探りの入れ方がかえってヒカリを苛立たせてしまう。
「あのさ。なんなの? 言いたい事あるなら、言えば?」
「え、別にないよ。今言った事だけで」
「やきもち?」
ヒカリの攻撃! クリティカルヒット! トカッチのアーマーブレイク! トカッチは3602のダメージ! トカッチの防御力が65さがった! トカッチの素早さが20下がった!
なんとか緊急回避を試みるトカッチだったが、コマンド入力に失敗。
「ミオのこと好きなんだ?」
ヒカリの追加攻撃! トカッチの急所を貫いた! トカッチは心が壊れた!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……あ」
激しく狼狽したトカッチは派手に土手を転がり落ち、正座。
「ち、違うよ、全然。ただ、ちょっといいなぁ……ぐらいのさ」
まあ男子のそれは概ね、好きという事です。
「やきもちかな? 違うよね」
「トカッチ」
「ん?」
「面倒くさい」
そろそろ、トカッチの心から闇が生まれそうなので、勘弁したってください、ヒカリさん。
一方、凄い走り方になっていた6号は、公園でシャドー素振りに励む1号を発見。体力を消耗しすぎて倒れた6号は烈車へと連絡し、トカッチとヒカリも現場で合流する事に。
「ごめん。カッコ悪い所見せちゃって。て、別に……元から、カッコ良くないか」
「俺は……おまえのカッコ悪い所が、カッコ良いと思うけどね」
「え?」
ヒカリはよろけながら土手を登るトカッチに手を伸ばし、引き上げる。
「俺はあんな風にさらけ出せないから。たまに何か言えば、冷たいとか、きついとか」
ちょっと、気にしていた
「あ〜、まあ……ね。何考えてるか、わからない時あるし」
「じゃ。お互い面倒くさいって事で」
ヒカルは一歩離れたクールキャラながら、口には出さないけど他者の長所を認めている、という立ち位置なのですが、自分から下へ下へと転がり落ちていくトカッチを「そうじゃない」と引き上げ、同じ所で友情を確かめ合う2人――と、土手でのやり取りが綺麗に落着。
合流した4人はワゴンさんの助言に従い、これまでの思い出に怒りを込めて、1号に本気のツッコミを炸裂させると、最後は4人同時ドロップキックで動きを止めて羽を抜き取る事に成功する。
今回はシャドー怪人無しという事もあってか、ここのトッキュウジャー同士の戦闘がかなり派手で見応えがあるのですが、洗脳同士討ち展開を頑丈さで打ち破ったヒーローというのは、なかなか珍しいかもしれない。
ワゴンさんは多分、「ライトくんなら死なないでしょ」ぐらいのノリだったのが、後から振り返ると凄く怖いですが。
相手があまりにバカすぎて催眠術を破られたノア夫人は5人へ攻撃を仕掛けるが、意識を取り戻した1号がハイパー化。ここは4人が1号を止める為に疲労困憊、という事で、単独のパワーアップをうまく物語に組み込みました。ハイパーの突き抜けたパワーにひるんだノア夫人はクライナーを呼び出して撤退し、5人がかりの終電砲のお披露目は、いきなりのクライナーロボ2体を撃破。一応ビルドダイオーが出てきて戦うも空回りに終わる、とやや変則になりました。
戦い終わって、手作りプリンを皆に振る舞うミオ。
「俺はいいから。トカッチにあげたら?」
アシストのつもりか、残虐キラーパスを放つヒカリに、ミオは話を飲み込めない。トカッチは慌ててヒカリを口止めし、首を挟んできたライトも誤魔化して、最後はヒカリの慨嘆で、ひとまず大団円。
「はぁ……なんで俺、人の秘密ばっかり」
最初はミオの焼売の事かと思って、どうしてここで車掌が出てきたのかわからなかったのですが、そうか、チケットくんか(笑)
あれは秘密というか…………地雷?
女帝グリッタ誕生→消滅の後、やや低いラインで落ち着いていましたが(今作基準)、今回は面白かったです。
第25話の振りを踏まえて、トカッチのミオへの片思いが明確になりましたが、こうするとカグラ→ヒカリの話も入ってくるのか。まあ、主に戦闘時に頼っているという描写なので、ミオへの接触とヒカルへの接触がカグラ本人の中で差別化されているという事なのかは、わかりませんが(ただし、ライトやトカッチとは明らかに差別化されている)。今回もノア夫人の攻撃を受けた後で1号に襲われた時、4号の後ろにくっついているのですが……見返したら最終的に、4号に投げられていた(笑)
それにしても、女子2人はもともと仲良しとして、今回トカッチとヒカリの友情を強化した事で、ライトの“あれはあーいう生き物だから”感がますます強くなって参りました(笑) まあ、似た種別の生き物である所の明が出てきているので、バランスとしてはライトは明とセットになっていくのかもしれませんが。
シャドー城では、「トッキュウジャーのキラキラに吸い寄せられるのではなく、キラキラを底無しの闇に吸い寄せなけれればならない」とモルク侯爵に“弱さ”を指摘された陛下が、静かに考え込んでいた。その姿に重なるグリッタを見て、陛下の中のグリッタが完全に消化されていない、という確証を得るノア夫人。
次回、シュバルツ様復活。そして食堂へ。