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『仮面ライダーW』感想10

今週から少し物量的な余裕が出る予定だけど、『W』がカツカツなので早く追いつかないとピンチ(^^;
◆第13話「レディオでQ/狙われたプリンセス」◆ (監督:石田秀範 脚本:長谷川圭一
祝・若菜姫、CDデビュー!
ラジオから流れるデビューシングルをノリノリで歌う翔太郎とフィリップを、亜樹子が冷たい目で見ていた。
そんな姫のラジオ番組に、ミスタークエスチョンを名乗る男から怪しい電話がかかってくる。若菜が好きな数字の質問に答えると、プレゼントと称して破壊される、ラジオ局近くの巨大な風車。急ぎ現場に向かった翔太郎は、若菜姫の素を知ってしまう。
「これはこれでいい!」とか言い出したらどうしようかと思いましたが、一気に熱が冷めてしまう翔太郎。だが、若菜姫の雑誌記事などを大事にスクラップしているフィリップは相変わらずで、電話の主はドーパントだ、と調査を続行する。
一方、園咲家では食堂で、変身姉妹喧嘩が始まっていた。
よくある事なのか、姉妹の変身とビームの撃ち合いを、無表情に見つめる使用人の皆さんがクール。
「大丈夫よ……この子は、死なないから」という冴子さんの台詞は、とりあえず死ぬほどお仕置きするという意味に聞こえてバイオレンス。
(冴子、お仕置きするなら僕を!)と霧彦さんが心の中で叫んだか叫ばなかったか、姉妹喧嘩は琉兵衛によって止められ、今回のトラブルが解決しなかった場合は今の仕事を辞めて本格的にガイアメモリの流通事業に関わるように、と告げられた若菜は、警察を呼ぶ事に。
警察は逆探知を試み、翔太郎はラジオ局に潜り込み、再び掛かってきた犯人の電話からフィリップが犯人の次の目標を推理してWは現場に急行するが、鉄の塊のようなドーパントによって、標的となった公園は破壊されてしまう。爆破は止められないわ、怪人は倒せないわ、けっこう散々。
脚本家が連続という事で意図的かと思いますが、前回が翔太郎の為にフィリップが犯人の説得を試みたのに対し、フィリップの為に翔太郎がかけずり回る、という構造。
鳴海探偵事務所に乗り込んできた姫は、フィリップから推理の根拠(以前に雑誌で答えた質問とその回答だった)を聞くと、ストーカー事件の解決を依頼して嵐のように去って行く。……探偵の名推理というか、新たなストーカー候補という気はしないでもないですが。
やたらに強風が吹き込んできて事務所がしっちゃかめっちゃか、というのは何かと思ったら、「嵐のようだった」という比喩を、実際に映像化してみた模様(^^; まあ、風の街・風都という事でギリギリ合理性も付くという判断だったのでしょうが、あまり面白くは感じず、石田監督、いつもの悪ノリ。
普段はマイペースなフィリップが、生の姫に動揺して扉の陰に隠れたり、姫の手に触ってドキドキしたり、可愛げ?をちょっとアピール。猫と冴子が追っているフィリップですが、演出としては、ギリギリ顔は見ていないという事なのか。若菜はフィリップの事を知らない、という可能性も充分にありそうですが。
フィリップが正式に依頼を受けた事により、ラジオ番組のスペシャル編、屋外収録に同行する事になる翔太郎。3−4話で事件に関わった和菓子屋が登場して番組で紹介されるが、そこへかかってくるミスタークエスチョンからの電話。電話の質問と若菜からの情報で、次の標的が風都第三ビルだとしたフィリップの推理は的中し、ダブルはビルに迫る鉄球を弾き返す。
メタリックでマッスルなドーパントバイオレンスと判明。実に何でもありのドーパントですが、風都博物館の展示品が気になって仕方有りません。
ヒートメタルとなってバイオレンスと戦うダブルだが、そこへ自らの手でストーカーを始末しようとクレイドールドーパントが現れ、劇中初の本格戦闘。土偶は面倒くさいのでダブルとバイオレンスの双方を攻撃し、そのパンチを受け止めたヒート(フィリップ)は、若菜姫と手が触れあった時の感触を思いだして動揺する。……が、その直後、バイオレンスの鉄球に踏みつぶされ、粉々に砕け散るクレイドール。
「若菜ちゃん?!」
一応心配で見に来た霧彦さんは、素で動揺している辺りが、素敵。
「……粉々になった」
果たして、若菜姫の運命やいかに。というわけで、冴子さんの思わせぶりな台詞は引っ張りすぎず、どういう意味かは次回わかる模様。今作のパターンとしては、事件の黒幕は今回何度か登場して若菜を励ましていた女性レポーターだと思われますが、さてさて。