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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想36

◆第36駅「夢は100点」◆ (監督:加藤弘之 脚本:會川昇
今作の視聴者層は、『若大将のゆうゆう散歩』と被っているのか問題。
烈車が立ち寄った駅が、かつて自分達を受け持った教育実習生・さくら先生の通う大学の名前だと思い出したヒカルは、途中下車。かつて昴ヶ浜に居た事がある人ならば、闇に呑み込まれず街の事を覚えているかもしれない……とさくらを捜す5人だが、そこへ人々に「0点」をつけて闇を生み出すマンネンヒツシャドーが現れる。そしてヒカルが再会したさくら先生は、昴ヶ浜が闇に沈んだ事により、そこでの記憶ばかりか、そこで手に入れた夢をも失っていた……。
かつて自分達に夢見る事の大切さを教えてくれた先生が夢を失っている姿に幻滅する事なく、夢を取り戻して下さいと励ますヒカルが、相変わらずの圧倒的な紳士力。
夢を見失った大人が、純粋な存在と出会って夢を取り戻す、というのは定番の構図ですが、それを本作の設定と上手く絡め、逆の視点から描きました。予告からもう少し甘酸っぱい方面に行くのかと思っていたのですが、漂わせていない事はないものの、もう少しストレートないい話で、綺麗にまとまった1本。
ひとつ重要なポイントとしては、教育実習に来たさくら先生がまだ大学生=昴ヶ浜がシャドータウンと化してからそれほど時間は経っていない、という事が明確になりました。
次回、久々のシャドータウン突入に、ネロ男爵vsシュバルツ将軍。そろそろ、終盤戦に向けて加速開始か?