はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『侍戦隊シンケンジャー』感想19

◆第三十一幕「恐竜折神」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:小林靖子
注目は、「カードゲームに殿も家臣も無いわふははははは!!」と、容赦なく殿を追い詰める彦馬。罰ゲームの顔の落書きを見る限り、ゲームに弱いのが、流ノ介、殿、ことはで、ずる賢いのが、姐さん、千明、彦馬、という納得のメンツ。
シタリの台詞により、ドウコク他がいつも乗っている船の名前が「ろくもんせん」と判明。字はわかりませんが、三途の川の渡し賃・六文とかけた模様。……て、外道衆があの世へ行けないのって、お金足りないからなのか、もしかして。
なんかアクマロむかつく、ていうかー頭脳労働担当の儂の立場削られ気味? と川辺をフラフラしていたシタリは、腐れ外道衆を発見して拾い、地上へ送り込む。この後の会話の内容からすると、劇場版の敵?の元部下のようです。
腐れ外道衆のアヤカシは病院を襲って入院患者の少年を人質に取り、看護師にシンケンジャーへ助けを求めさせる。人質の少年を助けるべく罠とわかって敢えて危地に飛び込んだ5人は、大量の腐れナナシ軍団と激突し、殿が新たな秘伝ディスクを用いて真剣丸を恐竜丸にパワーアップ。
恐竜丸は劇場版先行ネタのようで、成り行きに全く説明がないのですが、見た目人喰いサーベルと化した刀が鞭のようにしなって動き、真っ赤な羽織で武装、と、スーパーモードより格好いいからいいか、みたいな(笑)
今作はこの辺り本当に、割り切っているというか開き直っているというか(^^; 良し悪しでいえば良くないのですが、やたらに、物語とギミックを馴染ませる努力を放棄気味。
恐竜丸の力もあって病室へ突入するシンケンジャーだが、既にそこはもぬけの殻だった。ずる賢く立ち回るアヤカシは人質の少年を盾にして看護師の元へ現れ、万が一の時の為に待機していた源太を含め人質を3人に増やすと、シンケンジャーを別の場所へと呼び出す。疲弊したシンケンジャーに対する二段構えの人質作戦こそが、アヤカシの真の策略だったのである。
脳筋ヒャッハー分の濃厚な血祭団と比べて、卑怯卑劣な手管を使う腐れ外道衆に対し、珍しく本気怒りの表情を見せる源太。ひたすら陽性でちょっとお馬鹿な感じから、PTSDによる絶望、そして激怒、とここ数回で源太のキャラクターに幅を増やしました。
寿司チェンジャーを奪われつつも、5人を信じ、看護師と少年を励ます源太。
「誰かを助ける為なら、絶対諦めねぇし、負けねぇ。絶対だ」
「誰かの為に戦うというのは、弱いのさぁ!」
「――てめぇ、本当に腐れ外道だな」
「それがどうしたぁ? 勝てば、正しい。いひひひひ」
だがそこへ、響き渡るジェット音。そして、空襲。
シンケンジャーは大天空で空から強襲を仕掛け、火薬増量で吹っ飛んでいく腐れナナシ軍団。混乱の最中にピンクが人質を救出し、それぞれアクションしながら、桃(人質救出)→緑(ナナシを蹴散らす攻撃)→青(アヤカシを攻撃)→黄(寿司チェンジャーを回収して源太へ)→金(変身)→赤(逃げようとするアヤカシを阻む)、と変則名乗り。
「馬鹿な?! なにがなんだかわからん。何故あの状態から形勢逆転されているのだ?!」
「簡単だ。てめえらが誰の為にも戦ってねぇからだよ!」
まあその実態は、策略を吹き飛ばす武力ですが(笑)
ここから、画面を広く使った大立ち回りで、今回はアクション祭。広角に撮ったり接写したりとカメラワークが面白い。
それにしても光の戦士は居合いの修行をしていた筈なのに凄く普通に十手も使いこなし、間合いは確かに近いかもしれませんが、天才だからシカタナイ。
恐竜丸はひたすら格好良く、アヤカシを微塵切りにしてずんばらりん。巨大化したアヤカシは大海王を盾にするが、剣付き戦車、のような恐竜折神の攻撃で逆転し、侍武装で恐竜折神は兜と大型剣に。締めは「恐竜丸・天地一閃」で斬殺。
シンケンジャーは救い出した2人と敢えて顔を合わさず、戦いを終えて帰路に着くのであった……と、久しぶりな気のする帰り道エンド。今回、話の中身はあってなきがごとしの恐竜丸+アクション祭回なので、あえて締めを原点回帰しつつ、こてんぱんにされたカードゲームの勝負にこだわる殿(皆の輪に入っている殿)を描く事で、前半戦との違いを描いた、という事かと思われます。
基本、劇場版とのギミック擦り合わせ(&販促)エピソードだったと思われるのですが、潔すぎるほど説明が無いので、これ、別に擦り合わせなくても特に問題なかったのでは……? みたいな(笑) その分、恐竜丸のCGや集団戦は力が入っており、アクション面は見応えがありましたが。
これから後半戦に入ります、という閑話休題&前振りPVみたいなエピソード。


◆第三十二幕「牛折神」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:小林靖子
扱いの軽さに耐えかねて折神、家出……と思ったら、いつの間にやら屋敷の床に転がっていた少年に群がっていた。過去にも幼年時代の源太が似たような場所から忍び込んできていましたが、セキュリティ甘くないか、この屋敷。
年頃の娘が2人も寝泊まりしているのに、どうかと思います!
まあ、アヤカシ対策に力を入れすぎて、一般人(それも子供)がセキュリティホールになっているのかもですが。
角笛の山から志波の殿様に会いに来たという少年の名は、榊原ヒロ。モヂカラ発祥の地たる角笛の山に今も済む封印の一族・榊原家の人間であった。志波家の先祖とも繋がりがあると伝えられる榊原家が封印しているもの……それは300年以上の昔に作られた折神の元祖にして、その有り余る力で暴走したが為に封じられた、牛折神。ヒロが持ってきたのは、自ら作ったという、その牛折神の制御ディスクであった。
これまで、あって当然の基本設定、として特に語られる事の無かった「モヂカラ」の根に触れると共に、畳みかけるように増加するギミック。折神が、5(シンケンオー)+3(大天空)+2(大海王)+1(恐竜)+1(牛)で12体、単体で活動可能なダイゴヨウをタイヤと同じ扱いと考えると、大体、前作(『ゴーオンジャー』)と同じ物量。妙に多く(重く)感じるのは、あまりメカと物語の摺り合わせを重視しない作風ゆえか。
牛を目覚めさせたい、というヒロに対し、軽はずみな事は出来ないと却下する殿だが、牛折神の力を手に入れようと目論むアクマロの手先がその身辺に迫り……全く関係無い中学生を襲っていた。
無駄に格好いい声でとんだ間抜けかと思われたフジツボ(CV:稲田徹)でしたが、勘違いの原因は、中学生が拾っていたヒロの財布。中学生を救ったシンケンジャーは、前回に続いて今回も割とアクション多め。黄色が、剣振り回している最中に側転入れましたよ。
フジツボは大火炎攻撃を放つが、ゴールドが参戦して一時撤退。アヤカシの狙いがヒロにある事を知った6人は角笛の山に向かうが、祖父の藤次はヒロをきつく叱るばかりで話し合いにならず、飛び出したヒロは自作の制御ディスクをはめて牛折神の封印を解いてしまう。が、ヒロのディスクは牛の制御に失敗。封印が解けて暴れだした牛は、いきなり送電線を破壊したり、凄く、怪獣です。
暴れ回る牛折神を確保しようとするオオナナシ軍団だがあっさり壊滅し、止めに入ったシンケンオーと大海王を交えての大乱戦。シンケンオーは牛を取り押さえようとするも振り落とされ、内部にヒロを乗せたまま、牛折神は姿を消してしまうのだった……。
暴れる牛折神(牛、というか牛車)、オオナナシ軍団、シンケンオーに大海王、と巨大戦も数と時間をかけてのスペクタクル。とにかく凄まじい力を発揮する牛折神のインパクトを上手く見せました。
果たしてシンケンジャーは、牛折神を止め、ヒロを救い出す事が出来るのか。捻れてしまった祖父と孫の思いは如何に重なるのか。そしてその頃、スナフキン生活を満喫していた薄皮太夫は、折れた裏正の刃を拾っていた――。
……今急に気付いたけど、2009年(丑年)だったから牛?!