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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想1

◆忍びの1「俺たちはニンジャだ!」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:下山健人)
放浪の旅から帰った主人公・伊賀崎天晴が実家である忍者道場の門をくぐると、突然、弾け飛ぶ実家。

???「馬鹿め! 扉を開ける時は先に《罠感知》をしろとあれほど言ったのを忘れたか!!」

……という、さすがニンジャ! ニンジャ一家怖い!! なる驚愕のオープニングかと思ってドキドキしたのですが、謎の敵の襲撃でした、残念(おぃ)
天晴は忍者一番刀に手裏剣をはめると、アカニンジャーへと変身し、次々と敵を蹴散らす! と主題歌をバックに最初から一気に変身アクションに入り、まず活劇で見せてくる、というのは割と好き。
戦国の世を恐怖で支配しようとするも、伊賀崎家の祖先であるニンジャ達によって倒された戦国最強の武将・牙鬼幻月。「444年後に甦る」という予言の通りに復活した幻月はしかし、天晴の祖父でありラストニンジャの異名を持つ最強のニンジャ、伊賀崎好天によって封印された……筈だった。
もしかしたら復活のタイミングが間違っていたかもしれない……と天晴の父である旋風に集められた好天の5人の孫達は、迫り来る脅威の予感と戦うように忍者一番刀を渡されるが、それを拒否。ところが敵幹部が道場から盗み出した小槌の力で、好天の施した封印が解かれ、本当に幻月が復活。封印の手裏剣が器物と合体した誕生した妖怪が暴れだし、5人はニンニンジャーとして、忍びなれども忍ばずに、幻月の軍団と戦う事になる!
狐面の敵幹部の声は、潘めぐみ。直前までプリキュアだった人を悪の幹部に据えるとか、凄いキャスティングします東映(笑)
まあ、遡ればボス(稲田徹)も、翌年の『マジレン』で冥府10神やっていましたが。そして今回は、栄えある第1話の怪人、妖怪カマイタチとして出演。
物をベースに、伝承の妖怪と融合したデザイン、というのはなかなか面白そうで、今後も期待。
今のところメカニズムはわかりませんが、好天が封印に用いた48の手裏剣が、狐面が手にする紫色の手裏剣と小槌の操作で妖怪のコアとなっており、敵も味方も手裏剣を用いている、というのがキーワードになりそう。
にしても手裏剣のデザインにそこはかとなくベイブレードを思い出します(笑)
戦隊としては宿命の戦士系で、一応「大学生だから」「留学中だから」「修行してないから」「本気で言ってるの?」という具合に天晴以外は一度は戦いを拒否するのですが、今時っぽい感じを出す為にとりあえず入れてみました、というぐらいの雰囲気で、あまりその辺りを重くする気はなさそうです(後々使うかもしれないけど、とりあえずは軽い)。
それ自体は全く構わないのですが、ただその、とりあえずが余りにとりあえずに見えて(正直、1話全体のノリからするとちょっとした拒否も不要だった気がしないでもない)、この先、とりあえず重くしてみた、という“逆のとりあえず”がいきなりあったりしそうな予感がするというか、リアリティバランスの制御に若干の不安を覚えます……何となくの勘ですが。
人型の個人メカが、合体後にも物凄いアピールしてくるという、徹夜明けのテンションで採用してしまったような新機軸の合体ロボなのですが、新機軸すぎてそのフォルムの崩れはどうなのか、と思ったら、予告見て納得。なるほど、ああ来ますか。……しかし犬はいけそうだけど、ダンプとリニアはいけるのか(^^; その辺り、どうなるかワクワクはします(笑)
そういう、ワクワクするギミックを目まぐるしく繰り出して、戦隊1話としては非常にスタンダードな造りと出来。細かい忍者っぽさの盛り込み(ネギと刀をすり替えたり)などは良い感じなので、パイロット版以降も維持してほしい。
キャラクターの色分けには力を入れていますが、1話の段階だと一番面白かったのはお父さんだったのはどうなのだろう(笑) 油断していると父と祖父にがっつり食われると思うので、若者達の健闘に期待したい。天晴は何となく、翔一くん(『仮面ライダーアギト』)に雰囲気が似ているなぁ。作り手はどう見ても妹推しなのですが(戦隊としては新しいか?)、さて、上手く行くかどうか。
2話でどう物語の方向性を色づけしてくるか、忍タリティを楽しみに待ちたいと思います。