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『鳥人戦隊ジェットマン』感想15

◆第23話「新戦隊登場」◆ (監督:雨宮慶太 脚本:井上敏樹
「バードガルーダ、発進!」
荒廃した世界を飛び立つ謎のメカ、という面白い入り。
その頃スカイキャンプでは、竜だけしかトレーニングに来ず、長官、おかんむり。
黙々とベンチプレスを続ける竜は、
(なんか、面倒くさい女に絡まれてるぞ俺……)
と考え込んでいた。
凱は女2人をはべらせてデートしていたが、香の事を考えてばかりで袖にされてしまう。
「つまんない男になったわね、凱」
「つまらない男か……そうかもしれねえな」
ウィスキーをぐっと一杯あおる、というまたまたアダルトなシーン。割と空回りの目立つ凱ですが、香と竜が絡まない所ではモテる描写があって、安心します(笑) 一歩間違えると本当に口だけにしか見えなくなってしまうので、これ、重要。
雷太は香の事を振り切ろうとやけ食いし、アコはそれに付き合っていた。
そして――
「跪け! 今こそ、魔王誕生の聖なる刻。セミマルの前に跪くのだ!」
遂にサナギを割り、誕生する魔獣セミマル…………………………………………びみょう(笑)
数話かけて引っ張り、ラディゲが大袈裟に騒ぐ割には、デザインがいまひとつ格好良さに欠けるセミマルですが、これはまあ、オーダーとデザイナーの野口竜さんの傾向が合わなかった、と言わざるを得ないか。
その頃、バイオリンを奏でながら悲劇のヒロインにひたっていた香の元を竜が訪れる。
「ごめんなさい。トレーニングをさぼってしまって。でも……辛いんです。私のせいで、みんながバラバラに」
「香……これだけは忘れないでくれ。公私を、混同するな。俺たちは戦士だ。それが全てに優先するんだ」
この局面で言いに来たのそれかーーー(笑)
わざわざ香の所に来たので、少しは皆をまとめる努力をするのかと思ったら、脇目も振らずに突き抜けた!
筋金入りのキチガイ戦士・天堂竜、まあ、よく考えてみると、竜は職業戦士ではあるものの前線の兵隊であり、決して部隊を率いていたというわけではありません。経験値の差からジェットマンを引っ張っている竜ですが、実は《リーダーシップ》や《説得》スキルをこれといって持っているわけではなかった、という、思わぬ弱点が浮き彫りに。
「わかっています! けど」
「わかってない! 凱も雷太も、一番大切な事を忘れてる! 俺たちは地球の未来を背負っているんだぞ!」
「何度も同じ事を言わないでください! あなたは強い人、いつも正しい人。でも……でも私達は、機械じゃないんです」
「香……」
(違うぞ香! 戦士というのは、“敵を屠る為の機械”になってこそ一人前なんだぁぁぁぁぁぁぁ)
キチガイっぷりが先に立って私も眩惑されていましたが、竜って、隊長属性ではなくなくむしろ完成された兵隊属性で、ジェットマンのまとまりが悪い理由の一つが今更ながら見えました。竜は、リーダースキルが足りない。
長官は長官で、兵士は歯車だと思っている節があるし(笑)
珍しく香に反論を受ける竜だが、その時、都市上空に出現するバイラムの要塞。
「行け、セミマル! 全てのものを破壊しろぉ!」
そして巨大化したセミマルが地上に出現し、暴れ出す。
セミマルに挑むジェットイカロスだが、クラッシャー(ハンマー)を破壊され、ショットパンチャーは鷲掴みにされて投げ返され、バードニックセイバーを指の間で受け止められる、という大苦戦。これまでの次元獣とは桁違いの強さを見せるセミマルは、手刀でバードニックセイバーを叩き折ると、ジェットイカロスの両腕を切断。折ったセイバーの剣先を、イカロスに突き立てようとする!
「最期だな、ジェットマン!」
だがその時、突然現れた巨大戦闘機バードガルーダがセミマルを強襲。3人の乗組員が「裏次元からの戦士、バイラムを憎む者」を名乗ると、冷凍光線ダイヤブリザードによりセミマルを凍結させる。
て、セミマルーーー?!
セミマルがこれまでほぼ瞬殺ロボだったジェットイカロスを完封→そのセミマルを無傷で撃破、と、バードガルーダが衝撃の登場。謎の戦士達はジェットマンに合流し、ガルーダがスカイキャンプの上に止まっているカットが格好いい。
「共に戦いましょう、バイラムを倒す為に」
ガルーダを操る3人の戦士の正体は、かつてバイラムに滅ぼされた裏次元の世界の一つからやってきた裏次元戦士、レイ・ダン・カンナ。戦士としてまた復讐者として、波長が合うのを感じたのか竜とダンはがしっと握手をかわして歓迎ムードになるが、周囲が和気藹々としていると混ぜっ返したくなるひねくれた男が1人。
「こいつは全くめでたいぜ。しかしよ、こんだけ戦士が居りゃあ、1人2人居なくなったって、なんて事はねえよな。――俺は降りるぜ」
凱のリタイア宣言に、
(なんか、変なとこきちゃった……?)
という顔になる裏次元戦士。……大丈夫、こんなのはまだ、ほんの序の口だから!
それはともかく、ダイヤブリザードに閉じ込めたセミマルは脱出不可能だから、その間にジェットイカロスを修理して対バイラム戦線を再構築しようという事になるが、そのセミマルが、氷を割って復活。
再び出撃した3人は、バードガルーダをロボット形態・ジェットガルーダに変形させて立ち向かうが、正面からの戦いではセミマルはガルーダを上回る。危機に陥ったガルーダは必殺ガルーダバーストを浴びせてなんとかセミマルを退かせるが、それにより全エネルギーを失ってしまうのであった。
鳴り物入りの助っ人兵器はエネルギーを失い、ジェットイカロスは半壊。果たしてジェットマン達は、魔獣セミマルを倒す事が出来るのか!
ジェットガルーダは、鳥頭という非常に珍しいロボット。一度見ると忘れられないインパクトがあり、なかなか面白いデザインです。2号ロボが助っ人と一緒にやってくる、というのは、後の追加戦士→追加ロボ、という恒例の展開の雛形とも思え、90年前後の戦隊シリーズの試行錯誤が窺えます。