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『鳥人戦隊ジェットマン』感想17

◆第25話「笑う影人間」◆ (監督:蓑輪雅夫 脚本:荒木憲一)
OPにジェットガルーダグレートイカロス追加。
前回、有頂天のラディゲが天下取ったつもりで大はしゃぎするも無様にグレートイカロスに破れ再び底辺へ落ちたバイラムでは、マリアが、地球上のあらゆる生物の遺伝子を備えたバイオ次元虫を作り出す。
「触れるな! セミマルすら満足に使えない者に、バイオ次元虫を手にする資格などない!」
ゴミ屑男は壁バドミントンでもしていろ! という罵倒に激高したラディゲは背後からマリアに切りかかるが、割って入ったグレイがそれを受け止める。マリアは傷を負ったグレイの手に白い布を巻き付け、いい感じに落ちぶれていくラディゲとは対照的に、果てしなく株の上がっていくグレイ。
マリアはバイオ次元虫を放ち、アルマジロの遺伝子とナイター照明の融合したバイオ次元獣・ライトアルマジロが誕生。アルマジロが人間に向けてライトを照射すると、照射された人間とそっくりの動きをする影人間が誕生し、街は大混乱に。
ジェットマンアルマジロに立ち向かうが、その頃、凱はプールサイドでバニーさんとポーカーに興じていた。ロイヤルストレートフラッシュを手にニヤリと笑う凱だが、そこにも影人間が出現して平和なプールは一転パニックに。
「いったいどうなってんだ?」
それは、視聴者の台詞だ(笑)
凱の置かれた状況がさっぱりわからないのですが…………代打ち?
先行して戦っていた4人はアルマジロのライトを浴び、ジェットマンと同じ力を持つ影ジェットマンが誕生してしまう。同じ動きをする影に苦戦する4人だが、更に悪い事に、影を奪われた者達は生命力を吸い取られていき、それにつれて影人間はどんどん強力になってしまうのだった!
演出はちょっとコミカルにしているものの、バイオ次元獣のお披露目回という事もあり、かなりの強敵。
ファイヤーバズーカも弾き返され、駆けつけた凱も一撃で吹き飛ばされ、あわや壊滅の危機に落ちるジェットマンだったが、空が曇った事で影人間がかき消え、何とか窮地を逃れる……だが、影を奪われた4人の消耗は激しく、このままでは街の人ともどもいずれは衰弱死してしまう。
幸い夜が訪れた事で小康状態になったもの束の間、なんとマリアが謎パワーで昼の空間を作り出すと影人間を暴れさせ、生命力を消耗して激しく苦しむ4人。
グレイがこのマリアの謎パワーを見て「命を削る気か……!」と口にしているのですが、いきなりバイオ次元虫を作り出したり、今回のマリアは色々と謎です(笑)
幸か不幸か遅刻のお陰で影人間を作られずに済んでいたブラックコンドルがマリアに切りかかるが、それをグレイが阻み、対峙する黒と黒。マリアに巻いてもらった白い布をつけたままというグレイのワンポイントが素敵。
グレイ「ここは通さん!」
マリア「……グレイ」
グレイの猛攻に追い詰められるコンドルだったが、いきなり新型バイクを召喚すると、必殺の質量攻撃。グレイを吹き飛ばすとマリアを射撃して世界は再び夜に戻り、影人間は消滅する。アルマジロは小田切長官の分析により判明した弱点である、腹部のライトにファイヤーバズーカを叩き込んで撃破。巨大化後は、光線技ガルーダバーストからジャンピングクロー攻撃で一蹴するのであった。
さすがにセミマルの立場はある程度尊重され、はじめてのバイオ次元獣にはグレートイカロスを使わずガルーダであっさり撃破。ガルーダは飛行シーンからロボット形態まで、実に格好いい。
かくしてジェットマンはバイラムの強化された怪人を何とか退け……グレイはマリアを、お姫様だっこで帰還。
「お前は死力を尽くした。誰にも文句は言わせない」
……せちがらい職場、バイラム。
「なぜ……私を助けた?」
「……借りたものは返す。それだけだ」
グレイはマリアが治療に巻き付けた白い布(最後のカットはハンカチっぽいけど、手に巻きつけるには面積足りない気はするけど、あまり気にしない方向で)を見せ、再び気を失ったマリアを抱えたまま霧の中に消えていくのであった……。
バイラム怪人を強化しつつ、一応、凱回なのだけど、実質的にグレイ×マリア回で、合わせて凱とグレイの因縁を強化、となかなか盛りだくさん。
グレイは戦隊史40年の中でも、トップクラスの男前ぶりで、輝きに目がくらむ勢い。
この紳士力と騎士力の高さを、特に00年代戦隊のダメンズ達は、百回見直して原稿用紙10枚以上の反省文を書いて職員室まで提出するように。
あと、ロボットの傷に慌てて布を当てる所でマリアの持つ本質的な優しさが描かれ、グレイがそれに心打たれる、というのも渋くていい。
ラストはプールサイドで、ちょっぴり水着回。妙にはしゃぐ凱がプールに投げ落とされる、でオチ。
EDには、24話ラストに用いられた、夕陽を浴びて佇むジェットイカロスとガルーダ、の名カットが追加。


◆第26話「僕は原始人」◆ (監督:蓑輪雅夫 脚本:荒川稔久
ストレスを解消する為、都内に家庭菜園用の土地を借りていたらしい雷太。野菜作りに励みながら、初めて香と出会った時の事を思い出してひたっていたが、そこにバイオ次元獣・ジクウマンモスが出現する。
時空マンモス……て、何と合体させたんだ。
アレか、某時○博士のタイムなんちゃらか(笑)
出撃したジェットマンはマンモスの時間移動光線を受けてしまい、原始時代へと飛ばされてしまう。マンモスに体当たりした衝撃で、4人と離れた所に飛ばされた雷太は、香にそっくり(二役)の原始人の少女リーカと出会う。
ジェットマンを遙かな過去へ跳ばす事で巨大ロボを封じ、抹殺を図ろうという今回の作戦担当はグレイ(自販機以来2回目)。相変わらずトランとラディゲからは嫌味が飛んできますが、マリアとちょっと距離が近いのがときめきポイントです。
原始人の村に受け入れられ、メガネを使って火を起こしたり、クワを工夫して農業技術を発展させてしまい、かつてなく持ち上げられた雷太は、もう面倒くさい連中と一緒に命を張るのはやめて原始生活もいいかなーと思い出すが、その時、エネルギーを回復したマンモスが巨大化して出現。
雷太は自ら囮になるとマンモスを村から引き離そうとするが、変身しようとした所でブレスを失っていた事に気付く。そこに駆けつけた4人は、先の戦いでマンモスに与えていたダメージ箇所に攻撃を集中し、マンモスは時空の亀裂を生むと現代へと逃亡。
「追うんだ!」
亀裂へ向けて勢いで飛んでいく4人……雷太を置き去りにして(笑)
青以外、誰も気に留めなくて、戦士、怖い(笑)
もうこのまま現代へ帰る事は出来ないのか、所詮、太っちょ担当の扱いなどこんなものなのか……完全に見捨てられた格好になった雷太だが、そこへ雷太を拾った時に見つけたブレスを持ってリーカがやってくる。号泣と抱擁を経てリーカからブレスを受け取った雷太は、現代へ戻る事を決意。
「リーカ、ありがとう。僕は、戦うよ!」
イエローオウルは時空の亀裂を飛び越えて現代へ帰還すると、合体スクラムウイング。今回はグレートイカロスに合体すると、マンモスを投げ飛ばしてからのバードメーザーで焼却するのであった。
最後は、まるで雷太を描いたような原始時代の壁画が発見された事がニュースになり、皆で雷太の農園でイチゴを食べる、でオチ。
……雷太は、4人に凄く苦い野菜とか食べさせても、許されると思います。
10年ぐらい経つと、「荒川さんがまた1人でラブネタを……」という感想になるのですが、今作では普通(笑) ……というか、荒川さんに悪い癖を付けたのは、『ジェットマン』なのではないか疑惑が浮上。
クライマックスで雷太を置き去りにしていく4人が酷すぎるのですが、序盤の勢い以降にあまり無かった、雷太の“戦う決意”を改めて描き直した、という点では、雷太回をやるにあたって、ポイントを抑えた良い仕事。
前回の荒木さんにしろ今回の荒川さんにしろ、そろそろ戦隊の尺とその中でのノルマの入れ方に慣れてきた感じ。