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『鳥人戦隊ジェットマン』感想21

最近気になっていたのだけど、OPと比較したらやはり、いつの間にか竜の髪型がちょっとさっぱりとしていた。
◆第33話「ゴキブリだ」◆ (監督:雨宮慶太 脚本:荒木憲一)
あらゆるものをくっつけてしまう粘着ゴキブリが街に出現。
「ゴキブリの苦痛を思い知らせてやるのだ」
って、マリアさん割と突然、変な作戦立てるなぁ(笑) というか最近、トランが全然仕事していない(^^;
「凱…………あ、いや……俺たちの未来に、乾杯」
前回を受け、酒を酌み交わそうとする竜と凱だが、そこへ通信が入り、中断。うなずき合って、上着を同時に肩にかけて立ち上がるのが実に格好いい。
……のですが、急に男2人でわかり合ってしまい(いや前回、そういう話だったのですが)、この、香置いてけぼり感(笑)
ジェットマンは素早い怪人に苦戦した上にバギーを粘着されてファイヤーバズーカが使えず、逃げられてしまう。小田切長官は新武装のビークスマッシャーを持ち出すが、それは最初のバイラム襲撃の折に設計者の相沢博士が死んでしまった為、未完成の武器であった。
完成のヒントを求めて博士の娘・美加と接触した長官と竜は、美加が夢の中に出てくる奇妙な図や記号に悩まされている事を知る……ビークスマッシャーの悪用を恐れて設計を極秘にしていた相沢博士は、万が一の場合に備え、娘の潜在意識に回路図を隠していたのである。
「科学者としては立派でも、父親としては失格だわ」
父は仕事一筋で、自分は愛されていなかったと思っている美加、その嫌悪感が意識下の苦痛を生んでいるのではないか、と推察する小田切長官。
「美加ちゃんの父親への誤解が歯止めとなって、今の彼女を苦しめてるんだわ」
……娘の潜在意識に秘密兵器の設計図を刷り込む父親とか、全く誤解ではないような(笑)
長官は強引にでも美加の潜在意識から回路図を引き出そうと考えるが、竜は美加の父親への感情をケアする事で、自然に思い出す事が出来る筈だ、と主張し、粘り強く美加にアプローチ。
「お父さんの仕事はあまりに大きすぎた。君だけじゃなく、もっと多くの人を助ける、大切な使命があったんだ」
が、どだい竜に傷ついた少女の心を癒す説得スキルなどある筈もなく、大上段からの大人の理屈をど真ん中にぶち込んでみせる。
それをわかった上で、父親が自分の方を向いてくれない事が寂しかった、と美加は言っているわけですが、竜の朴念仁ぶりが悪い方向に炸裂。
更に、自分が苦しむ事がわかっていて何故回路図を隠したのか、と問う美加に、相沢博士は美加を信じていたからこそ、本当に地球を愛する者に秘密を託したんだ、といい話にすり替える竜(笑)
どう理由をつけようと、相沢博士の行為は鬼畜の所業以外のなにものでもないのですが、竜の場合、本気でいい話だと思っているから、タチが悪い(笑)
約束を破って帰れなかった娘の誕生日に、せめてプレゼントとして届けた博士作のオルゴールを親子の愛情のキーアイテムとして竜が修理するのですが、美加の夢の中にもイメージが浮かび上がるし、それ、どう見ても、潜在意識に影響を及ぼす催眠装置です。
はからずも竜が一山越えた次の回で、“地球を守る戦士として当然だと思っている行為が、外から見ると狂気を孕んでいる”という『ジェットマン』の基本構造が客観的に炙り出されてしまいました。
狙ってやったのか、いい話のつもりがズレてしまったのかは、何とも言えませんが(^^;
再びゴキブリが出現し、戦いに向かった竜を追いかけた美加は、戦闘に巻き込まれて気を失ってしまう。
「美加ちゃん、頑張るんだよ」と、突然竜が美加をスカイキャンプに運び込むのですが、いつの間にやら頭にケーブルが繋げられており、気絶したのをこれ幸いと同意無く強引に記憶を吸い出そうとしているようにしか見えないのですが、手段を選んでいる時間が無くなったので地球の為にやむを得ません(笑)
今作の欠点として、尺の短い中に出来る限りドラマを充実させ、必ずしも巨大戦にこだわりすぎず、とはいえ戦闘はそれなりに入れようとした結果、戦闘の前後が唐突にぶった切られて、戦っていたと思ったらいきなり基地に戻っていたり……という展開がしばしばあるのですが、その悪い所が重要なタイミングで思い切り出てしまいました(^^;
気を失った美加は夢の中で回路図の最後の部分を思い出し、遂にビークスマッシャーは完成。危機に陥ったジェットマンを救ったのは、新装備を普通に片手撃ちで怪人に炸裂させる田切長官かっこいーーーーーー。
ジェットマンはビークスマッシャーとバードブラスターを合体させ、新武装による一斉射撃で怪人を撃破。追加玩具のお披露目回という事で許されたのか、巨大戦は無し。……華々しく登場した後、2回連続でテトラボーイの出番がありません(笑) そして、ファイヤーバズーカはこのまま用済みなのか。というか、倉庫街に粘着したままなのか。
「パパ、私、パパの事を誇りに思います」
かくしてジェットマンは新たな力を得、その影で、いたいけな少女まで、地球を守る戦士思想に洗脳されてしまうのであった……。