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『鳥人戦隊ジェットマン』感想25

◆第37話「誕生!帝王トランザ」◆ (監督:雨宮慶太 脚本:井上敏樹
今回も、長野県・山田牧場からお届けします。
「秋だってのに、かわずがうるさいぜ。井の中のかわずってやつだ」
バカンス先で空気を読まず、1人トレーニングに励む竜を見下ろす謎の男(広瀬匠)が登場。
「貴様よりも強い奴が居るって事を、教えてやる」
いきなり襲いかかられた竜は、素手の相手に、躊躇なく木刀で反撃。
おまわりさん、こっちです。
だが謎の男は、戦士の過剰防衛を指先で受け止めると、圧倒的な強さで竜を殴り倒し、姿を消す。
その頃、ゴルフを楽しんでいた4人の前にも、わざわざゴルフウェアに着替えた謎の男が姿を見せると、ギャルにコーチをしていた凱の前でスーパーショットを打ってギャルを横取り。
「おまえより女にモテる奴だっているんだぜ、ふっ」
続けて辛子色のジャンパーに着替えると、大食い対決で雷太を下す(笑)
「なーんだ、自慢の胃袋もその程度か。失礼」
精神の方はまだ、肉体の成長に追いついていない模様です(^^;
どうして地方ロケ編で新幹部登場なのかと思われましたが、この、旅先で現れた謎の男が次々と妙な対決でメンバーを破っていくというのは、凄く井上敏樹感が溢れています。井上敏樹も時期によって色々ありますが、こういうネタ、本当に好きだなぁ……(笑)
バイラムではグレイがギターとか弾きつつ、トラン帰ってこないけど俺達ちょっと言い過ぎた? みたいな空気になっていた。前回アリを操っていた変な笛が何故か回収されており、形見みたいな扱いになってる……!
この機会に、今こそ俺復権の時、とレジャー中のジェットマンを急襲するラディゲだったが、割って入った謎の男がラディゲの攻撃を受け止めると、マリアとグレイまで強制的に長野県に召喚する。
「サナギを破り、蝶が舞う。トランの殻を破った時、このトランザが――天に輝く!」
凄いリーゼントと白黒アーマー姿に変身する、謎の男。そう、次々とジェットマンの男衆に嫌がらせを敢行してプライドにダメージを与えた謎の男こそが、トランが急成長した姿――その名をトランザ!
「リボンをつけて返そう。貴様達から受けた屈辱をな」
トランザは強化された超能力でジェットマンを圧倒し、あっという間に粉砕。更に前回さんざん罵倒してくれた同僚達に物理的に恨みを晴らすと、空席だったバイラム本拠の玉座に腰掛け、逆らうラディゲらを力尽くでねじ伏せる!
おミソ扱いから一転、最強の存在として帰って来たトランザ。悪の美形として脂の乗った広瀬匠が『フラッシュマン』『ライブマン』に続き、実に戦隊で3人目となる悪の幹部役で、実にズルいのですが、問答無用の説得力。
トランザに完敗を喫した竜はその幻惑の剣を打ち破るべく、雷太を引きずって特訓を開始。滝から丸太を投げ落とさせてそれを切り払う、という今日の竜は、高原の清々しい空気を吸いすぎていつも以上にネジが飛んでいます。
(リエと、リエと、取り戻したリエと、いつかこんな高原でイチャイチャイチャイチャイチャイチャしたいなーーーーーーーー!! その為に、俺は、長官とか面倒くさい女とか友達とかデブとか女子高生とかどうでもいいから、更なる強さを求めて、修行する!!!)
だが特訓の途中、現れたトランザに連れ去られてしまう竜。雷太からの連絡で仲間達は急ぎ竜を探し、いきなりヘリコプター呼び出して空から探す小田切長官格好いーーー。
連れ去られた竜は荒野でトランザに電流鉄条網デスマッチを挑まれ、変身する間も無く叩きのめされ、大爆発。
ある程度吹き替えもあるかとは思いますが、広瀬さん自身がかなり動ける人という事もあってか(この頃、長石多可男監督が参加していたVシネマ作品では、監督に招かれてアクション監督も兼任)、冒頭に続いて、今回は生アクション盛り目。激しい戦いの中、鉄条網に触れてしまった竜がドカンと行ったり、かなり力が入っています。
追い詰められた竜は、迫るトランザの剣を前に目を閉じ、滝での特訓を思い描くと、丸太を切り払う要領で心眼の見切りを発動……するのかと思ったら、肉を切らせて剣を受け止めたぁっ!(笑)
……そうかあれは、丸太をかわすのではなく、丸太の打撃に耐えるのが目的だったのか。
まあ実際、特訓の途中で連れ去られていますし、いきなり奥義を閃くよりも、凄く竜らしいですが(笑)
戦いが拮抗したその時、ラディゲが嫌がらせで放った魚雷ピラニアが2人を強襲し、まとめて魚雷で吹っ飛ばすが、その光景を長官が空から発見。横槍を入れられて怒りのトランザはバイラム本拠へと戻り、魚雷ピラニアには駆けつけた4人が立ち向かう。
ボロボロの竜を欠いた状態で、凱の音頭で4人が戦う、というのは32話を経て新たな絆を得たジェットマンならばこそ、と今作の仕掛けが活きたシーン。
ラニアの強烈な魚雷攻撃に苦戦する4人だが、竜のアドバイスで魚雷装填の瞬間を狙ってバードブラスターを浴びせ、哀れピラニアは、自分の魚雷の火薬で大爆死するのであった。
一方、バイラムではトランザが幹部達を吹っ飛ばし、力の差を見せつけていた。特にラディゲを念入りに攻撃し、蹴り飛ばすトランザ。
「貴様達はこれから、俺の手足となって働くのだ。ラディゲ……俺の名を言ってみろ」
「(ぺっ)」
ただでさえ顔が青緑なのに、真っ赤に染まった口元という衝撃メイクで、血の混じったツバを吐いて反攻を示すラディゲだが、更なる攻撃を受け、這いつくばる。
「俺の名を言ってみろ」
「う、トランザ……」
「……なに?」
「トランザ……トランザ様ぁぁぁぁぁぁ!!」
ラディゲの人生のアップダウンの激しさは、改めて見ても本当に面白くて素晴らしい(笑) 普段とにかく傲岸な分、落ちぶれた時の振り切れた感じが素敵です。
かつてない力を持った新幹部登場で、いよいよ、終盤戦スタート!