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『鳥人戦隊ジェットマン』感想29

◆第41話「変身不能!基地壊滅」◆ (監督:東條昭平 脚本:荒木憲一)
「我らの勝利に乾杯! 見ろ! ジェットマンの最期だ!」
次元戦団バイラムは(以下略)
トランザむかつくで結託したラディゲ・マリア・グレイは、ジェットイカロスを大破に追い込み、続けてガルーダを追い詰める隕石ベムの快進撃に祝杯をあげるが、ベムは崖っぷちで放たれたテトラバスターの一撃を受けて砕けてしまう。その様子を現場で見ていたトランザは、隕石ベムの核である鉱石を、倒れたガルーダの内部へと潜り込ませる……。
スカイキャンプでは激怒する一条総司令がネオジェットマンに当たり散らし、命令違反でオールドジェットマンに解任を通告。更にコンピュータの分析結果を握り潰し、オールドに「もはや5人の変身機能は回復しない」と嘘をつくと、強引に基地から追い出してしまう。
「あなたは、私に対する個人的な感情で、彼等を追放するのですか?! もしそうなら、この私を、追放してください!」
「君を追い出す? ははは、はは……とんでもない、ははは……」
田切と一条の会話を耳にする、ネオリーダー。
鳥人戦隊の長官には私がなるべきだったんだ! そう簡単に辞めさせはしない。一生私の下で働き、私と同じ苦痛を味わわせてやる。ははははは、ははははは、はははははは」
一条が必要以上にオールドジェットマンを目の敵にするのは、組織内部での出世争いで小田切に敗れた逆恨みの為だった。と、性格が悪い上に器の小さい男になった一条。
そしてバイラムでは、トランザがいい声で高笑いしていた。
「ははははははははっ! 見世物としては最高の出来だったぞ。違うか、ラディゲ」
笑いながら去って行く一条から場面転換してのこの重ねが、妙に面白い演出。
「無能な指揮のもとでは、どんな宝石も輝きを失う。しょせんお前達はな、見世物小屋の道化師だ。ははははははは、あっははははははは!!」
スカイキャンプでは修理中のロボの中から基地内部へ侵入に成功した隕石ベムが暴れ出す。
「有能な指揮を得て、ふっ、やっと宝石も輝きだしたのだ」
実はトランザは、テトラバスターの直撃前に隕石ベムの心臓部を取り出し、自分の支配下へヘッドハントしていたのだった。
「貴様ぁ、卑怯だぞ!!」
「全力とはっ、こういうものだ!」
食ってかかるラディゲに対し、意味不明な台詞と変なポーズで応えるトランザ、妙に熱い(笑) この人達はたまに、謎の暑苦しさを発揮します。
「ヤツの狙いは、この司令室です。ここをやられれば、我々は終わりです」
田切前長官は引き出しにしまってあるビークスマッシャーを一条に突き出すが、一条はそれを手にして戦う事を拒否。
「私は指揮官だ。……そうだ、竜達を呼び戻せ」
「どこまで見下げ果てた人間なの!!」
怒りの前長官はベムに苦戦するネオ5人の応援に走り、相変わらずごく普通にビークスマッシャーで射撃。だが隕石ベムにはそれも通用せず、やむなく基地の放棄を決断する。
「基地はいつでも作る事ができる。でも、貴方達の命は、一つしかないのよ!」
基地は自発的に復讐しないからな……!
ところが、基地を守る為に命を賭けろと、一条が隔壁を操作して退路を塞いでしまう。そこへ、アコが失敬したブレスからの音声で基地の危機を知って駆けつけた竜達が、生身のままでベムへと立ち向かう。
「基地は私のものだ……誰にも渡さん。私が指揮官だぁ!」
ベムは合計11人を軽く蹴散らすと、一条の声に反応し、隔壁を突き破って司令室へと向かう。生身で恐るべき敵へ挑みかかるオールド5人の姿に心打たれたネオジェットマンは、一条がコンピューターの分析を握り潰していた事、オールド5人の変身能力が復活可能である事を告白。その為には大量のバードニックエネルギーが必要だが、ネオ5人は自分達のバードニック反応炉のエネルギーを使って、5人の変身能力を回復させるのだった。
「俺達は力だけにこだわり、人を愛し、平和を愛する心を忘れていた。俺達は戦士としての力を失うが……君たちこそ、真のジェットマンだ」
パワーエリートが出てくるも、心を失っていた事に気付く、という王道展開ですが、バードニック反応炉を伏線として活かし、綺麗に繋がりました。終盤に1本、荒木さんが“地球と命を護る戦士としての綺麗なジェットマン”をまとめた、という感じ。意識的にこういったバランスを取りに行っているのは、今作のいい所です。
「基地は誰にも渡さん! 出てけ、出てけぇ!」
椅子を投げつけ、割と奮戦する一条だったがベムに投げ飛ばされ、そこへ駆けつけたオールド――そして真のジェットマン、復活。バードニック反応炉から譲り受けた高出力のエネルギーで反バードニック光線を無効化すると、一斉射撃でベムを撃破し、ベムは巨大化するが、小田切前長官が超高速で修理したイカロスが発進する!
……この方はやはり、本当は1人で改修とか出来るのでは。
初めて見る気がするイカロスアックスでの攻撃から、なんだか久々な気がするグレートスクラムし、バードメーザーでベムは瞬殺。
「お前達の作ったバイオ次元獣など、しょせんはただの石ころだ!」
「……ヤツさえ邪魔をしなければ! 俺は勝っていたのだ……おのれぇぇぇ、トランザぁ!」
次元戦団バイラムは、お互いが切磋琢磨しあう競争意欲に溢れた職場です!
スカイキャンプでは、心を通わせた新旧ジェットマンと、小田切長官が合流。
「総司令は?」
「命に別状はないけど、恐らく二度と、立ち直れないでしょう」
現場では、軽く床に投げつけられただけの感じでしたが、ジェットマンが戦場を移した後、いったい司令室で何があったのでしょうか……命には別状がないけど両手両足が粉砕骨折しているけどまあなんて恐ろしいバイオ次元獣の仕業なのかしらおほほほほ、このファイルの閲覧は許可されていません。
「この地球を護れるのは、君たちをおいて他には居ない」
「貴方達を、再びジェットマンに――任命します」
「長官」「長官!」
今更ながら、なんか暑苦しいノリで嫌だなーと距離を取る凱だが、長官に手を差し出され「仕方ねぇ」と手を取る、と最後にちょっと今作らしいひと味も加え、終盤の長官フィーチャーエピソード。合わせて改めて全員が、戦士として前向きになっている姿が描かれているのが秀逸。
田切長官の格好いい所は、戦隊の総指揮官らしい非道さと狂気が、地球を守るという目的の為に有効に機能しているバランスの良さ。今回もいっけん「命を大事に」しているようですが、基本、機体よりもパイロットが大事理論ですし。その上で、自ら銃を手に前線に出る事も厭わない弾けぶり。素敵。