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『鳥人戦隊ジェットマン』感想31

◆第43話「長官の体に潜入せよ」◆ (監督:蓑輪雅夫 脚本:井上敏樹
「もうすぐだ……やがて史上最強のロボットが完成する。グレートイカロス以上のロボットが」
ジェットマン抹殺の為にトランザは最強の力を作り出そうとし、物語はいよいよ佳境へ。
スカイキャンプでは、香が両親に凱を紹介する為に2人がトレーニングを休んでいる事について、竜がそこはかとなく言葉を選びながら長官に告げていたが、空気を読まずに雷太が虎の尾を踏んでしまう。
「香さんと凱はともかく、長官はどうなんですか?」
「は?」
「いや、ま、前から……気にはなっていたんですけど、長官もまだお若いのに、全然男っ気がな……」
「おい!」
「あたしと、結婚したいという男の人は、やっまほどぉぉぉ、居ます!」
そこへ長官宛てに薔薇の花束が贈られてきて、満足げにその香りを嗅ぐ長官だが不意にふらつき、その後、その様子がおかしくなる。
・会食を終えてスカイキャンプに戻ってきた凱と香に「何度言ったらわかるの、凱、香! あなた達には、戦士としての自覚が足りない。そんな事では、バイラムには、勝てないわ」と最初期の竜のような事を言いだし、平手打ちをして水をかける。
・強化プログラムを行うと告げて各自の剣と銃を提出させて手を加えるが、何故か剣は曲がり、銃は暴発。
・スーツの強度テストと称して何故か5人を十字架に貼り付けると、ビークスマッシャーで銃撃。更に「いいざまだな、ジェットマン! 十字架を背負ったまま、あの世へ行け!」とそこをラディゲが強襲するも無視。
・何とかそれを切り抜けた5人の抗議を封殺してブレスレットを提出させると、それを破壊しようとする。
事ここに至って様子があまりにおかしいと長官を止めた5人は、長官の血管内部にバイオ次元獣・ヒルドリルが潜んでいるのを発見する。ベロニカ起動の前にジェットマンを自分の手で倒そうと焦るラディゲが、細胞縮小光線によって小型化した次元獣を薔薇の花束から長官の体内に潜入させていたのである!
あれだけメカ嫌いをアピールしていた香が、すっかりハイテク機器を使いこなして長官の体内からヒルドリルを発見したり、凱も謎のエネルギーの送信を読み取ったり、皆の成長を感じる所です(笑)
バイラム本拠から細胞縮小エネルギーを送り込まれ続けているヒルドリルを排除するには、直接、長官の体内に入り込むしかない。ジェットマンは香をサポートに残すと、縮小エネルギーを増幅して利用し、ジェットイカロスを縮小して長官の体へと入り込む、という『ミクロの決死圏』展開。
縮小エネルギーの増幅には限度があり、3分の制限時間でヒルを倒そうとするイカロスだが、ヒルの装甲に苦戦し、血管や胃液の中を行ったり来たり。最終的には時間ギリギリにヒルともども、長官の涙により体外に排出され、機転を利かせた香がそれを外に持ち出した所で、ヒルと一緒に巨大化。
……て、イカロスが全く役に立たないので、長官が自力で追い出した!?
胃液でジェットイカロスの装甲を溶かしたり、長官の超人ぶりが光速に近づいていきます。
動脈では赤いフィルター、胃の中では緑のフィルターをかけ、体内の戦いを映像的に面白く演出しようと頑張ってはいるのですが、ジェットマンが頭を使ってヒルを外に出そうとするわけでもなく、時間ギリギリ(3分以上経過すると長官の体内でイカロスが巨大化し、大変スプラッターな事態になる)に成り行きで何とかなる、という非常に雑な展開で、ジェットマンが対策を閃く部分がカットされたのではないか、というぐらい不自然(^^;
外で取っ組み合うもヒルドリルに全エネルギーを吸われてしまい、倒れるジェットイカロス。だがその時、救援に飛んでくるジェットガルーダ……! を操るのは、田切長官!!
「今まで完璧な人生を送ってきた私に、よくもよくも恥をかかせてくれたわね!」
全体的にやや雑な回なのですが、ギャグとしてお約束だからと、ただ安易に、強くて出来すぎる女はモテない、という描写で済ませるのではなく、田切長官の人格にも問題がある事を窺わせるこの台詞を入れたのは、秀逸。
素手でビール瓶割り+この性格だと、それは周囲の男が引いても仕方がありません。
今更ながら、一条元総司令があそこまでねじれてしまった原因は小田切長官にもちょっぴりあったのだな、と判明し、戦慄(笑)
田切長官の操縦により、挿入歌をバックにフルスペックを発揮するガルーダは、ジェットマンが唖然として見守る中、打撃戦から投げ飛ばし、ガルーダバースト、そしてジャンプからのクローで完全勝利。
「女の怒りは、怖いのよ〜」
変身しないまま、無邪気に外から喝采を送る香は、何をしているのか(笑)
「はははははははは!! しょせん貴様はその程度! 後はこのトランザに任せておけ」
率直な所、体内に忍び込ませたヒルドリルを巨大化させ、長官抹殺とスカイキャンプ壊滅を狙った方が圧倒的に好手だったラディゲは例の如く例のようにトランザに嘲笑われてぐぬぬし、謎の巨大ロボのシルエットが示された所で、つづく。
長官がやりすぎたジェットマン側の後始末フォローが一切されませんでしたが、それでいいのか(笑) いっそ潔いのか。
基本的に小田切長官は「黒い猫でも白い猫でもネズミを捕るのが良い猫だ」の人なので兵士の個人事情に首を突っ込まない為、メンバー間の揉め事がメインになるエピソードでは存在感が薄くなってしまうのですが、スタッフもそれを少し気にしていたのか、ここに来て続けての長官フィーチャーエピソード。まあ今回はほとんど、ギャグ回と受け止めるべきでしょうが(笑)
結果、ネオジェットマンと共に華々しく再起不能になった一条元総司令が、ただの下劣な男ではなく、割と人生の被害者だった可能性が僅かに浮上し、若干の同情ポイントを稼ぐという、予想外の副作用が発生。まあ凄く、どうでもいいですが。
一応繋ぎ回としての機能は持たせてあり、ベロニカの他、鹿鳴館家で香の両親と会った凱が、まず職業や学歴を問いかけてくる香の両親に不満を抱いて途中で退席、と広がる凱と香の亀裂。
「おまえには悪いが、俺には我慢ならねぇ! 人をレッテルでしか判断できねぇ連中だぜ!」
まあでも、娘が恋人を家に連れてきたら普通はそうなるよね……という辺りは、次回以降の要素と合わせてまとめて。
――次回、魔人ロボ、登場。