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はじめての『プリキュア』感想10

◆『GO!プリンセスプリキュア』#15◆
魔法王国では執事見習いだったアロマが、落第した試験の再試を受ける事になり、ミス・シャムールのマジカルパワーで人間の少年の姿に。プリンセス・はるかに一日仕える、という課題を出されたアロマはスケジュールの遵守にこだわってはるかを振り回し、ドタバタの末に不合格を言い渡されてしまう。自分が執事として何が足りないのか……納得出来ずに駆け去ったアロマは危うく車に轢かれそうになった所を、通りすがりの老執事に助けられる。
不思議生物の人間化という個人的にあまりときめけない展開から、Bパート、突然の、超イケメン(ロマンスグレイ)登場!
(厳密にはAパートのドタバタシーンの背景にこっそり居たけど)
俄然、盛り上がってきました(待て)
「あなたは?」
「こちらにいらっしゃる奥様の、執事でございます」
……多分アロマは名前を聞きたかったのだと思うのですが、自分の属性を即答する辺り、こだわりすぎてちょっと危ない人かもしれません。
老執事とその主人とのやり取りに、アロマは自分がはるかの気持ちに寄り添うのではなく、自分のいい所だけを見せようとして独りよがりになり、主人の心を汲むという執事の本分を忘れていた事に気付き、反省。ところが今日もふらりと絶望を集めにやってきたトワイライトとロックにより、老執事がゼツボーグにされてしまう。
ロック・ユア・ドリームから奥様をカバーリング とか、誕生したゼツボーグがスマートかつ後ろ手の格好いい立ち姿に高速移動+フォーク飛び道具+格闘+拘束攻撃、とやたらめったら格好良くて、この突然の執事フィーバーはいったい何なのか(笑)
単身立ち向かうも苦戦するフローラの姿に、今自分が出来る事を考えたアロマは、格好つけて戦いに加わるのではなく、格好悪くても笑われても必死に学園へと走り、みなみときららに助けを求め、3人揃ったプリキュアは強敵バトラーゼツボーグに勝利するのであった。
マスコット要素は妹(パフ)にほぼ持って行かれ、小姑ポジションと化していたアロマに焦点を合わせたエピソードで、1話できっちりと、アロマにはアロマなりの目標と懸命さがあるのだ、というのがまとめられました。合わせて、アロマに試験に合格してほしいと応援し、アロマを最後まで信じる姿を描く事で、はるかの真っ直ぐな善良さを補強。
これまでアロマは、今作で最も熱心なカナタシンパだったのですが(ある意味、これがアロマの一番重要な役割であった)、ここではるかの事をある程度認める、という要素も含んでいるのかとは思われます。
アロマの問題が、突然の超格好いいロマンスグレイ登場! で解決してしまったのは飛び道具でズルい面もありますが、存在が埋没する前に取り上げて、未熟で悩み多い存在だと見せながらも好感度を上げてきたのは、良かったと思います。
なお、パフもメイド見習いとして人間化するのですが、単なる子供、以外の何物でもない存在に。……実は、パフの本来の姿はカナタの妃候補、みたいな可能性も考えていたのですが、全然そんな事はありませんでした(^^; パフは基本、マスコットとしての立ち位置を確立しているので、今回のエピソードではばっさり切って基本ギャグにしか使わなかったのも、いい判断だったと思います。
――次回、若いイケメン(みなみ兄)、登場!
5月は、イケメン月間なのか!?