はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第22話

◆忍びの22「超合体!覇王シュリケンジン」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:下山健人)
知り合ったばかりの伊賀崎家へお中元を送ってくる鉄之助、高校生ぐらいの見た目なのに、なんて出来た男なんだ……!
鉄之助が送ってきたのは、ライオンハオーの更なる力を引き出す新たなニン手裏剣。さっそくガシャドクロとの戦闘中にそれを使ってみるアカだが、3体合体が発動する筈が……失敗。
ガシャドクロは撃破するも、なぜ合体は発動しなかったのか。獅子王が身勝手な為だとすぐに他人を蹴落とそうとする八雲と、それに乗っかるキンジだが、そこに好天が現れ「お前達二人が原因じゃ。天晴のようにライオンハオーを使いこなしてみろ」といつものように煽るだけ煽りまくってログアウト。
煽り耐性の低い二人は天晴から獅子王ブレスを受け取って超絶変身しようとするが、変身できない上に獅子王に抵抗されてしまう。
「なんかさー、おまえら面白くないんだよ」
やはり超絶変身は、獅子王とのシンクロが必要な模様。
「俺はこっちのお嬢さんの方がいいぜぇ」
霞に取り憑こうとする獅子王ブレスだが、セクハラの気配を感じて、霞、超絶を拒否。はたき飛ばされたブレスは横の風花に取り憑いて変身し、超絶風花・誕生!
一発ギャグっぽいネタですが、生身の風花が洋服の上からライオンアーマーだけ装着する、までやりきってくれて面白かったです。
ここで、風花の腕からブレスを奪おうとする青と金の姿に、
「今気付いた。やっくんって、相変わらずスターって呼ぶんだ」
という凪の台詞は良かった。ツッコミ役として少しずつ個性の出てきた凪が、メンバーの中では人情の機微を察する能力がある所を見せてポイントを突き(邪悪策士はわかった上で利用する為に黙っているので)、この台詞がある事で、獅子王との絡みが無かった点についてもバランスが取れました。
その頃、牙鬼軍団では、ガシャドクロを出撃させて集めた恐れのエッセンスを、有明の方がスキンケアに使っていた。
「互いに苦労しそうじゃのう……九衛門」
気ままかつ高圧的な有明の方に振り回されて、九衛門と正影が本気で意気投合したらそれはそれで面白そうですが、九衛門は今ひとつそういう感じでもないなぁ……ただ九衛門、正影の名前の言い間違い(故意)や、有明の方からの「狐」呼ばわりには、余裕を失ってやたら過敏に反応するのですが、「九衛門」という名前に何かこだわりがあるのか。
その辺り、ネタが尽きたのか、正影が普通に「九衛門」呼びになってしまったのは、ちょっと残念。それこそ奥方復活後に名前をまともに呼ぶようになったのなら二人の絆の短縮ダイヤルが表現できましたが、奥方復活前から「九衛門」呼びになっていましたし、ネタとして使い込めなかった感。
奥方の指示で九衛門は妖怪ヌリカベを生み出して街に放つ。ヌリカベは人々に人生の壁を見せつけ絶望させる事で恐れを生み出すのだ……あ、これ、キュアフローラが飛んできて「笑おうよ」って言って解決する流れだ……と思ってビクビクしていたのですが、幸いな事に、飛んできませんでした。
妖怪アンテナの反応に駆けつけたニンニンジャーだが、精神防御弱めの青と金がヌリカベの攻撃を受け、壁の中に閉じ込められてしまう。二人の前に立ちはだかる人生の壁、それは――天晴!
壁を乗り越えようと、様々な忍法を駆使するアクションの見せ方はドタバタギャグも含めて面白かったです。こういう部分が面白いのは、今回、良かった所。
「おまえらは頭の回転こそ速いが、超かちんかちんに固いなー」
どうしても壁を越えられない二人は、ブレスを通して獅子王におちょくられた事で柔軟な発想に目覚め、泥と風の術で壁の下を掘り進むという、裏技を閃く。
「固い壁なら柔らかくすればいい。高い壁ならくぐればいい。壁を乗り越えるはやめた。ようは、突破すればいいんだ」
往生際悪く「突破」と言い換えていますが、どう見ても、天晴という壁を乗り越えられないので、平伏して這い進む土下座外交です。有頂天の本人達、柔軟な発想の俺達かっこいーーーーーモードなので、触れずにおいてあげましょう。
正攻法が駄目だったので抜け道を探すとか、この際プライドは捨てるとか、どちらかといえば、ネタとしては凪向きだったような気は。八雲が頭の固さとプライドの高さを曲げて抜け道を見いだす所にポイントを置いたのかもしれませんが、八雲からプライドを抜いたら、「魔法」と「可哀想」しか残らないけど、それでいいのか。
そして、おそらくクライマックスの合体変形の都合なのでしょうが、そこにキンジを強引に絡めた結果、「最強の妖怪ハンターになる為にニンジャに弟子入り志望」で「どこか天晴に似た無鉄砲」で「平然とインターネットでオトモ忍を発注」して「巨大メカを個人所有」し「独学で高度な忍術を修得」でき「他人の家のお茶の間で朝からお命頂戴がルーチンワーク」で「ニンジャ+ガンマン+ロックンローラーという組み合わせに何の疑問も抱いていない」キンジが、頭固い扱いされているのですが、それはどこの並行世界のキンジなのか。
キンジは物語が進めば進むほど人格が分裂していき、ここまで来るといっそ凄い(^^;
一方、残りの4人は有明の方&配下と戦っていた。有明の方は近接戦でニンニンジャーを上回る戦闘力を見せ、蛾眉さんのカーストはどの辺りのゴミの下に埋まっているのか。“牙鬼軍団一番槍”って、「牙鬼軍団最強の武人」とかではなく「とりあえず最初に敵陣に放り投げて敵の戦力を確かめる案山子」の事なのかもしかして。
そこにヌリカベの下を這い出してきた青と金が合流し、青は敢えて、自分を認めた獅子王のブレスをアカへと渡す。
「今はまだ、タカにぃに託してやる。俺達はちゃんと、タカにぃを乗り越えた時に使う」
…………達?
当初、“天晴に匹敵する実力を持つニンジャ”として出てきた筈のスターですが、気が付けばすっかり、新しい舎弟の一人に。
……というかこれやっぱり、「心が弱い」とか「新入りの弟子見習い」とか言われ続けている内に思いこんでしまっているだけで、別の暗示をかけたら出てきた当初の戦闘力に戻るのではないか。或いは、求む、OSのバージョンアップ(緊急)。
結局アカが超絶し、気まぐれな有明の方は帰宅。残ったヌリカベの装甲を破るべく、合体攻撃を提案する青。
「EASYに行かないなら、難しくやってやろうじゃないか。タカにぃ、俺達が武器になる」
「そいつはロッケンロールでございやすねぇ! まさか、耐えられないとは言わないでございやしょう」
精神的に一皮剥け、距離感が縮まった事で、ヒートアップする身内の煽り合い!
3人は、赤が妖怪に向けてグルグル回した青と金を投げつけ、それに手裏剣斬を被せるという連携攻撃・人間手裏剣斬りにより、ヌリカベを撃破……映像的には格好いいのですが、この技を見る限り、直前の会話は
「まさか、(身内を武器にするなんて心が)耐えられないとは言わないでございやしょう」
「当たり前だろ! (良心なんて欠片も痛くないぜっ)」
という理解でいいのか。
巨大化したヌリカベに対して今度こそ3体合体し、バイソンキングが追加武装となり上半身がぐるりと回ったライオンハオーの中にシュリケンジンが収まるという、覇王シュリケンジンが完成。覇王からシュリケンジンが射出され、続けてシノビ丸が射出され、最後に飛び出した超絶アカが敵の武装を切り刻むという、忍法マトリョーシカミサイルは面白かったです。
ただどうせ一斉射撃の必殺技名が「覇王・天晴バスター」なら、むしろそちらで、超絶アカを弾頭にして欲しかった(笑)
霞が拒否、八雲も拒否、キンジも拒否、と、誰も超絶ニンジャになりたがらない上に、玩具にも盛り込まれてしまっているようなので、超絶するのはアカだけでほぼ決まりでしょうか。まあまだ2クール目も終わっていない段階の強化なので、後期ロボが出てくる辺りで、他のメンバーにも何かしら起きる可能性はありますが。
演出やアクションなどは面白いエピソードだったのですが、キンジのキャラクターが落ち着くどころか崩壊の一途を辿っており、完全に物語の泥人形になっているのは厳しい。水面下で鉄之助とのトレード交渉が活発化しそうです。
次回、夏の怪談スペシャル。
「遂に突き止めたんだ。霞ちゃんの弱点」
……何その、公式にボスキャラ扱い。