私の分水嶺はだいたい、「開始5分」と「第4話」のようなのですが、ちょっと一編に飽きてきた感……。
◇『うしおととら』
唯一、安定。原作当時にはまだ大幅な普及前だった携帯電話の存在が、物語に組み込まれていた事に見て半日経ってから気付く、というぐらいさらっと盛り込まれていてちょっとビックリ。存在ごと気にしない方向で行くのかと思っていたのですが、第1話で既にスマホが描写されていたりするそうで(気付いてなかった)、小道具はちょこちょことアレンジしている模様。
基本、物語自体が(圧縮具合も含めて)勢い重視なのであまり気にしなくていいと思うのですが、力技で突破するの前提の上の最低限の補強としては、良い組み込み方だったと思います。
原作のエピソード数が多いので、あまり丁寧にやりすぎると、今度は他で綻びが出てしまう場合もあるでしょうし。綻びが出ないように全エピソードを検証済みで世界観を現代アレンジし直していたら、凄いですけど。
◇『GATE』
せっかく第3話で話が転がり出したのに、また情報整理に終始して停滞させてしまい、正直、退屈なエピソードに。原作未読なのでどうアレンジしているのかはわかりませんが、小説ならこういう緩急の付け方もありでも、週1のTVアニメとしては、話の動きが止まりすぎ。そこはキャラで押し切る、という事なのでしょうが、うーん。
◇『クラスルーム☆クライシス』
部署の管理が全く出来ていなかった事が発覚した先生、上司を一方的に誹謗中傷して労働組合と手を組む……って、タチ悪いなぁ……。
その後、労働運動に失敗した先生が立ち直って反撃に出るのですが、スーパーダメ社会人だった先生が、物語内2週間ぐらいで物凄いレベルアップしてしまって、うーん、そっちに行くのかぁ……という感じ。
先生に感情移入できないと厳しい作りの割には、ダブル主人公みたいな構造になっていて、もう片方視点だと先生があまりにダメすぎて、バランス悪い。