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『百獣戦隊ガオレンジャー』感想21

◆Quest27「雛がすねる」◆ (監督:松井昇 脚本:武上純希
ガオバイソンが復活し、久々に普通のガオキングを召喚するガオレンジャー
「特訓をするなら協力するぜ!」
ガオハンター正義に乗って現れるシルバーは本当、変身すると性格が赤いのと一緒になります。
ところが、ウラが千年の邪気を集めて生み出したツボオルグの特殊能力により、キングとハンターがツボの中に吸い込まれてしまう。
……ロウキ編で延々と目的になっていた行為が、3秒で果たされてしまった(笑)
更にガオレンジャーの前には、邪気のおまけで強化され、着ぐるみが凶暴になったツエツエとヤバイバも姿を見せる。
「ヤバいぐらいに、殺る気満々だぜぇ!」
「こら! 人の座右の銘を!」
それ、座右の銘だったのか……。
やはり走先生の前の前の職は、外人傭兵部隊なのでは。
残りの宝珠でもガオマッスル<ストライカー>なら召喚可能だが、ソウルバードが無くては力を発揮できない、と悩むガオレンジャーの元へ、ツボの中のソウルバードが懸命に送り込んだ力が届き、第二のガオの卵から、人相の悪い第二のぴよちゃんが誕生する。ところがどうやら悪の魂を分離して作られたらしいぴよちゃん2号は性格が悪く、ガオレンジャーに協力しようとしない。再び現れたツボオルグが巨大化し、ロボット抜きで苦戦するガオレンジャーを傍観する2号に、テトムは切々と6人の戦士の想いを語る。
……のですが、そもそも性格の悪いぴよちゃん2号が、物語の都合だけで脈絡なく出てきているので、それに対してテトムが語りモードに入られても、何も盛り上がりが生まれません(^^;
教団が2号を邪険に扱ったとかならまだともかく、生まれてきた時点で目つきが悪かったので、「すねる」も何も無いですし。
まあともかく、テトムの説得がクリティカル成功し、ぴよちゃん2号はソウルバード2号になってガオマッスル<ストライカー>が誕生すると、筋肉分身シュートでオルグを撃破。キングとハンター正義は無事に復活し、陰と陽のソウルバードも一つのソウルバードに戻るのであった。だが一方で、ウラの手元には熟成されより強力になった邪気が集まっていた……。


◆Quest28「奥義、伝承!!」◆ (監督:松井昇 脚本:武上純希
見所は、凄く直立して宙を舞う市民の皆さん。
ボウリングオルグのボウリング球攻撃を受けてなので、被害者をピンに見立てたという事なのでしょうか(^^;
ウラが新たに千年の邪気を集めて生み出したボウリングオルグの攻撃により、高々と吹き飛ばされたガオレンジャーは、山中に着地。
「あれ? 誰か足りなくない?」
「「「「…………ブラック!」」」」
犬神家状態で地面に突き刺さっているブラックを発見し、引き抜きながら「あ、生きてる」と呟くイエロー……と、2クール目中盤ぐらいから、作品として“メンバーが常に変なテンションで、隙あらばギャグっぽい行動と発言を挟み込んでくる”という路線が確立してきたのですが、やはり、ガオズロックの中には嗅いでいると気持ちが高揚してくる甘い香りが常に漂っているのでしょうか。
前回は調合ミスで一度に嗅ぎすぎたのか、テトムが脳をやられていましたし。
オルグのボウリング攻撃を破るには、奥義トルネードスピンしかない、とかつて働いていたボウリング場でその使い手であったプロボーラー・ドン片山を探すブルーだが、片山はその奥義により手首を痛めて引退していた。そうとは知らず教えを乞う青を邪険に扱う片山に、一斉に胡麻をするガオレンジャー
ホワイトにドンの肩を揉むように指示を出すレッドは、やはり人間として信用出来ません。
「おまえみたいな中途半端な気持ちの奴には、ものにならねぇ」
「待って下さい。今の言葉……取り消して下さい。こいつの……どこが中途半端なんですか? 取り消して下さい」
過去に自分の期待を裏切ったブルーに厳しい態度を取る片山に対し、レッドが仲間の為に言葉を作る、というここは良かったのですが、が……
「レッド……」「やめとけ、レッド」「レッドの言う通りよ!」
例の如く例のように、何も知らないおじさんの前で始まるスーパーカルトタイム!
「俺の腕一本ぐらいで、地球が救えるなら!」
片山さん視点だと、しばらく姿を見なかった知人が、どっぷりと変な組織にはまって帰ってきたという、恐怖しか感じない光景。
今作の、メンバーがコードネームで呼び合う、という設定自体は使い方次第だと思うのですが、既に「過去も名前も捨てたハードな戦士」路線は崩壊しているのでこだわる必要性は薄いですし、何より「一般人の前でコードネームで呼び合っていたら頭おかしいかふざけているかと思われる、という観念がメンバーの誰にもない」というのが、非常に問題。
ガオの戦士になるという事は、過去や名前を捨てるどころか、人間として大事な何かを失ってしまう事なのだと、つくづく思い知らされます、
千年の邪気への責任を感じ、単身ボウリングに挑んだシルバーはボウリング球をブレイクモードで打ち返そうとするも失敗(なお、ビリヤード場のマスターが今回もちらっと出演)。そこへやってきたガオブルーは、ドンから教わった奥義トルネードスピンによりボウリング対決に勝利する。
だが巨大化したボウリングの攻撃により、キングとハンターが次々と合体分離してしまい、ワニ、サメ、トラが戦線離脱。そこで赤が奇策を思いつき、ライオンを中心にウルフとハンマーヘッドを両腕にする新たなコンパチ合体、ガオキング<バージョン違い>が誕生。バージョン違いはアルマジロ大回転魔球で投げつけ、ボウリングの投球を上回って撃破するのであった。……ブルーの時はボウリング同士の対決でしたが、今回は明らかに野球です。異種格闘技戦に持ち込みました。
レギュレーションを、確認しない方が悪いのだ!
千年の邪気を追った6人はウラと遭遇し、オルグを倒せば倒すほど、恨みの念で邪気の力が強まっていく事を知る。
青「恨みの念より、友情の絆の方が、きっと強いに決まってる!」
果たしてガオレンジャーは、邪気を払う事が出来るのか。そして次回、テトムは待望のヒロイン力を手に入れる事が出来るのか?!
なお、前回特にこれといった転換点はなかったのですが、今回からシルバーが正式にOP参加。そしてしれっと、ゴッドも参加。