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『百獣戦隊ガオレンジャー』感想24

◆Quest32「三匹が喰う!!」◆ (監督:竹本昇 脚本:武上純希
公園で、巨大ワニを放し飼いにするシルバー。
お巡りさん、こっちです。
ガオズロックでは、文字通りの奇跡を体験した事でますます信仰の深まったガオレンジャーが薬物の効きすぎで浮かれていたが、マトリックスにおいて第三のハイネスデュークオルグが、二体のデュークオルグをともなって誕生する。
その名を、ラセツ。
目(シュテン)、耳&鼻(ウラ)と来て、今度は口が登場。上の口が女声、下の口が男声で喋り、あしゅら男爵(笑) (※男の声を担当する柴田秀勝は、実際にアニメ『マジンガーZ』の、あしゅら男爵役)
ラセツは直属の配下であるプロペラ(戦闘機)とキュララ(戦車)を伴い(なお、キュララのデザイン元の無限軌道は一般に「キャタピラー」と呼ばれますが、企業名&登録商標なので使えなかったと思われます)、街に繰り出すと大破壊を開始。
夜明けの光に包まれていく街の遠景をイメージカットに近い形で使ったり、駆けつけたガオレンジャーの背景で次々に打ち上がるロケット弾など、これまでにない大規模破壊を強調する為に面白いカットが幾つか。
「ほほほほほほ、希望とは真昼に見る夢」 「ふはははは、人は夢なしには生きられない」
「きらびやかな都会は夢の形」 「人間の夢、片っ端から食い尽くす」
と、ポエミーなラセツは、恐怖などによって人間から生み出した絶望を食べるオルグなのかと思ったのですが、その後の台詞を聞く限り、ただのコンクリート好きでした(笑)
調理法(建造物破壊)が人類に大迷惑ですけど。
それにしてもラセツは復活した途端にコンクリートソムリエぶりを発揮しているのですが、千年前は何を食べていたのか気になります。
「貴様、何者だ?!」
「五色団子が、何か聞いてるわ」 「ハイネスデューク・ラセツ、人は絶望の王子と呼ぶ」
そして、見た目と声に反して、王子。
予想外にスピーディな身のこなしのラセツに叩きのめされた5人は、ラセツ一味の破壊活動を防ぐべく、次にラセツが狙いそうな開発中のニュータウン待ち伏せるも、再び惨敗。
黄「待てレッド。奴等、強すぎるぜ」
青「ああ、このまま行っても……」
赤「どうしたんだみんな……俺達は無敵じゃなかったのか? それとも、びびっちまったのか?」
銀「一度あの世を見たら、死ぬのが怖くなったのか?」
黄「誰がだ! 俺達は地球の命に呼び戻されたんだ。もう怖いものはねえ」
珍しく敵の実力を認めた上で作戦でも練るのかと思いきや、何故かこの台詞でかかりだす盛り上がり音楽。
青「奴等の勝ちがビギナーズラックだって事、教えてやる」
白「あたし達だけで充分よ!」
……あれ?

正面から突っ込んで強敵に惨敗 → ちょっと立ち止まって考えた方がいいのでは…… → 俺達は無敵じゃなかったのか?(煽る) → ……そうだ、俺達は無敵だ! → 無敵だ!!(連鎖) → ガオラオガオラオ! → ガオラオガオラオ!!

洗脳、怖い
いやぁ、『ガオレンジャー』、凄いなぁ……。
何が凄いって、ここで、俺達は無敵だぁ! と強敵に特攻をかける根拠に、戦力や訓練はもとより(前半ちょっぴりしていたけど)、「愛」も「勇気」も「正義」も持ち出さないのが凄い。
よくある駄目な展開として、これらマジックワードを劇中で積み上げる事なく安易に理由にしてしまう事で白けたり物語が崩れたりしてしまうというのがありますが、その領域を遙かに突き抜けています(笑)
ロウキ編では、パワーアニマルに認められたから俺達が正義だ理論を口にしていましたが、その後特に補強されていないですし、突き詰めれば「一度死んでいるから何も怖くない」というガオレンジャー無敵の根拠は、
マヒ
なお赤と銀は臨死体験をしていないわけですが、赤(戦場帰りなので極限状態を既に何度も経験している)、銀(ロウキになって封印された時に死んだも同然)、という事で生死の境界を乗り越えているのかと思われます。
ガオレンジャーは再び3匹に挑み、ウラを一撃で消し飛ばしたファルコンアローもラセツを倒しきる事は出来なかったものの、3匹は一時退却。ひとまずの勝利で教団に帰還した5人は、調子に乗っていたけど油断大敵、と一応まとめるが、突撃前の台詞と全く噛み合っていないので、どこに行きたいのかさっぱりわからないのであった。神経加速剤、怖い。
レッドが出会った土地神っぽい少年・風太郎は、前回4人があの世の入り口で出会った少年と関係があるのか、それとも新たな展開なのか。毎度お馴染み、テトムは忘れている何かを思い出す事が出来るのか……。そして、デキる管理職の登場で窓際送りにされつつあるツエツエとヤバイバに明日はあるのか。