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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第28話

◆忍びの28「激走!牙鬼ニンジャ軍団」◆ (監督:加藤弘之 脚本:下山健人)
突然の、ご近所さんへのニンジャ・カミングアウト。
少なくとも天晴には隠す意識は無いでしょうし、今作の世界観はどちらかといえば、ニンジャがその辺りを歩いていても当たり前……に近いのだとは思いますが、前半とにかくそういう細かな描写がされない作品だったので、急に前面に押し立ててくると、妙な違和感を強く覚えます(^^;
前回、夏の終わりにキンジの設定を実質ほぼリセットした勢いで、なし崩し的に世界観を変更しようとしているのではないか。
そして、「ニンジャなんてださい」発言から、あかんべーをして幼稚園バスで走り去る園児に向けた天晴さんの視線が、人を殺せそうでヤバい。
あ、天晴さんの逆鱗に触れちまったぁ!!
「す、すみませんうちの子が! どうか、どうか命だけはご勘弁を……!」という勢いで平謝りのお母さんから(間違いなく近所で、あそこの屋敷は若い男の奇声が響いてきたり銃撃音が聞こえてきたり矢が突き刺さったりして危ないので、あまり関わってはいけない、と教えられている)渡し忘れた弁当を奪い取った天晴は、報復するは我にあり、と影走りで幼稚園バスを猛然と追いかける。
危うし、ひろしクン……!
ところが、幼稚園には大人の侵入を阻む謎の結界が貼られていた。囚われの園児達を救うべく、八雲の魔法で玩具に変身して潜入を試みるニンニンジャー。だがそこには恐るべき強敵、十六夜九衛門の弟子である十六夜流忍者・ハヤブサが手ぐすね引いて待ち構え、今ここに、ニンジャvsニンジャの凄絶な死闘が幕を開けようとしていた!
次回予告から盛り上げた新展開なのですが、蓋を開けたらバラエティ重視のほぼギャグ回で、夏休みの延長戦(主にタカ兄がずっと延長戦)みたいなノリ。
玩具で潜入作戦、ニンニン体操、天晴オンザラン……と次から次に色々と繰り出すアトラクション展開なのですが、盛り込みすぎのギミックを出来る限り映像化しようとした上で、新展開スタートという事でかメンバーそれぞれに活躍の場を与えようとした結果、物凄く散漫な事に。
せめて、多少強引でも忍者ハヤブサのモチーフと使用忍術を繋げてくれれば、ニンジャ対決という部分で盛り上がりとまとまりがあったのですが、火の術使ったり、重力操ったり、走り続ける呪いをかけたり、と関連性が非常に薄く(あんなにハヤブサを強調したデザインなのに)、ますます散らかり放題になってしまいました。
物語において劇中の要素の連動性を重視して見るというのもあって、こういう、手当たり次第にボールを投げ込んで、個々の要素の関連については“考えない”というのは苦手(^^;
新展開の一発目としてはあまりにも空気が軽いのを含め、作品全体で路線修正を始めた雰囲気も感じるのですが、このノリがベースになると、個人的にはちょっと辛い。
無論、低年齢層をターゲットにした作品の場合、矢継ぎ早にギミックを繰り出すアトラクション展開には有効性があるのですが、あまりにも統一されたテーマ性を欠くアトラクションになってしまった気がします。
後、ここしばらく八雲個人を下げまくっていた所で、ブレーキかけずにこれでもかと魔法を便利に描いてしまった為、八雲が超強力なスキルを持っているのに使いこなせない風呂場のぬめりみたいな事になっていますが、それでいいのか、加藤・クラウド・八雲。私は別にいいけど。
八雲といえば、終始、熱中症になりそう……みたいな顔をしていましたが、髪型か、髪型が悪いのか。
幼稚園バスを救い、ハヤブサを倒したニンニンジャーの前に九衛門が現れて宣戦布告し、巨大化したハヤブサは圧倒的火力で粉砕。敵の種族が妖怪からニンジャに変わっていますが、ニンジャと名乗った以上はどう殺されても文句は言えないのです。それが忍びのジャスティス。
まあ、巻物から生まれていましたし、見た目からして半妖のような感じですが、一応今作、器物+手裏剣から誕生した存在だからぶっ殺していい、というエクスキューズが妖怪相手にはあったので、妖怪ニンジャと言及するなり、何か一言フォローは欲しかった所です。
バスを止めたアカニンジャーの活躍に感動したひろし少年は天晴に弟子入りを申し入れ、天晴は「ラストニンジャになったら弟子に取ってやる」と約束して一件落着。前回からやけに人間性に目覚めた好天は「儂は悪い師匠だったかもしれん」と反省モードに入り、十六夜軍団のニンジャは、九衛門が奪った旋風の忍タリティによって生み出されているという事実を告げるのであった……。
バタバタとしたエピソードでしたが、最後に父の日回の「旋風は昔は忍術が使えたし、今も勢いで発動する事がある」は勢いネタではなく、しっかりした布石だった事が判明して、つづく。次回、伊賀崎家の過去がまた一気に明かされたりしてしまうのか?!