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『ジャッカー電撃隊』感想14

◆第18話「青いうず潮!! 秘密スパイの顔」◆ (監督:竹本弘一 脚本:上原正三
前回褒めたら、今回は終始ぐだぐだですよ!
冒頭から、関東海洋研究所が怪人混じりのクライムの襲撃を受け、派手な銃撃戦が展開。緊急出動したジャッカーは間一髪で研究者達を救い、魚顔なのに手持ち武器が釣り竿の機械怪物(久しぶりに名前に言及為し。デザイン的には、デビルフィッシュか)を退けると、そのまま研究所の警護に当たる事に。
クライムの次なる襲撃を警戒する研究所だが、眉毛の凜々しい研究チーフの弟が海に落ちて(デビル魚に放り込まれて)病院に運ばれ、眉毛チーフがその確認に向かっている間に、チーフそっくりの男が研究所へやってくると、チーフのふりをしてドルフィン計画の設計図の移送を指示し、まんまと基地の外へ持ち出してしまう。
慌てて後を追うジャッカーだが、取り囲んだのは病院帰りの本物のチーフ。クライムは手に入れた設計図を元に、海水に溶けた金や銀、ウラニウムさえ抽出できるドルフィン装置を用いて、水爆の大量生産に着手しようとする。
番組開始から8分強、ドルフィン計画の説明が一切無い為、何を目的に争っているのかさっぱりわからない、という困った展開。ここでようやくクライムから装置への言及があるのですが、どうしてこうなった(^^;
そして「海水から水爆を作る」という計画は、クライムの発案で本当に良かった(笑)
設計図の横流しを疑われた眉毛チーフは、桜井を自分と瓜二つの兄の元へと案内する……が、兄・眉毛1号は、車椅子生活で自由に歩く事が出来ないのであった。
眉毛2号が最初から兄を疑ってかかっているのですが、「自分そっくり或いは変装した男が別に存在する」より「車椅子生活の筈の兄が実は歩ける」と判断しており、いったい眉毛1号は、弟にどんな恨みを買っているのか。
ここで何らかの兄弟の葛藤が存在していればまだわかるのですが(例えば兄は昔は研究者を目指していたが、色々あってなれなかったので弟にコンプレックスを抱いている、とか)、そういった要素が一切描かれない為、眉毛2号の思考が全く意味不明に。
スパイの容疑をかけられた眉毛2号は牢屋にぶちこまれ、退院した眉毛3号には大地が接触、ナースに扮装したカレンは病院で眉毛1号を監視する。一方、桜井と東は手分けして水爆生産工場を探すが、見つける事が出来ずにいた。実はクライムは、空からは発見不可能な地下要塞で工場を稼働しようとしていたのだが、用済みとなった眉毛1号を始末しようと基地に連れ込んだ事で、眉毛1号を見張っていたカレンに基地に踏み込まれてしまう。
カレンは眉毛1号を助けて基地を脱出し、釈放される眉毛2号。工事現場の事故で瀕死の重傷を負った眉毛1号は、クライムボスだった医者の手術を受けて歩けるように回復し、更に眉毛3号を殺すと脅されてやむなくクライムに協力していたのだった。だが元々、工事現場の事故そのものが、クライムの卑劣な陰謀であった。
「クライムはドルフィン装置で、水爆工場を作るつもりなんです。海水は無尽蔵にある。だから水爆だって、無尽蔵に作れる」
「兄さんは取り返しのつかない事をしてしまったんだ!」
「…………取り返す! 俺はやる!」
桜井に追い込まれ、弟になじられた眉毛1号は停泊していたボートに乗り込んで海を走り出し、同じくボートに乗り込んでそれを追う眉毛2号。何故かそれらを黙って放置するジャッカー。
しめしめ元スパイが秘密基地に向かうぞ……と全ては水爆工場の場所を探る桜井の策略だったのだ、となれば、ジャッカーえげつない、で別の面白さが出るのですが、既にカレンが基地の場所を掴んでいる筈なので、1号を煽って追い詰めて、民間人を無駄に危険にさらす意味が全くありません。
地下工場のある島へ上陸した眉毛兄弟の前に、重機の上に仁王立ちする病院ボスが現れ、ショベルカーに囲まれて右往左往する兄弟、という絵は無駄に面白かったですが。
そこにスカイエースが駆けつけて久々登場のクライム戦闘機を撃墜すると、今回は準備よく変身済みのジャッカー、地上に揃い踏み。
「優秀な建築技師を、わざと事故に遭わせておいてスパイサイボーグに仕上げ、あまつさえ、その弟を殺すと脅かして設計図を盗ませた。その手口のあくどさ、汚さは許せぬ。ジャッカーが成敗してやるから、覚悟しろ!」
ボスの手術って、機械の体だったのか……(^^;
(1号がズボンの裾をまくり上げて、かつかつと地面を蹴る所がどうもこの伏線だったようなのですが、音が軽くて特に機械ぽさが無い為、全く伏線にならず)
魚がデビルフィッシングで海中から戦闘員を釣り上げるという謎演出で戦闘に入り、釣り竿攻撃でジャッカーを苦しめるデビル魚だが、案の定、電気を流される(笑) 最後はスペードアーツで逆に釣り上げられてコバックで爆死。病院ボスはアイアンクローの遠隔「死刑!」でショベルに潰されて死亡。
ジャッカーは平和を取り戻した眉毛3兄弟と一緒に釣りを楽しみ、一応今作における海の戦士枠の大地、革靴を釣り上げる、でオチ。
必要な説明が軒並み後回し、視聴者視点のインパクトを重視しすぎて劇中人物の現状認識がおかしい、既に判明している事実を話の都合で無視、など典型的な残念回。演出の方でも全くフォローないまま破綻していくのですが、撮影と同時進行で脚本書いていたのではないかと疑いたくなるような出来(^^;
次回――次回予告が、かんだ??? ……なんか、ヤバいワードでも入っていて、不自然に消されたのか?