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『ジャッカー電撃隊』感想17

◆第22話「赤い大逆転!! 自爆軍団を攻撃せよ」◆ (監督:竹本弘一 脚本:新井光)
いきなりのバトルシーンからスタート、と思ったらクライムの模擬戦だった……て以前にもやったような。
ジャッカーを倒す為にデビルスクラップによって養成された、武術の達人スクラップ軍団は、切り札として自爆装置を内蔵され、打倒ジャッカーの為の作戦に投入される。
それぞれトンファーやサイなどを振り回すスクラップ軍団は、中華風2人+ペギー松山(モモレンジャー)コスプレ+工藤俊作(『探偵物語』)コスプレ、という謎の組み合わせ。
特に、ペギー松山コスプレ()は、誰がどうしてOK出したのか(笑)
ビルスクラップは、剣玉少年を誘拐すると解放の条件としてジャッカーを呼び出し、「変身せずに来い」という条件に、凄く弱気になるジャッカー(笑)
確かに戦力大幅減なのですが、物凄くヒーローらしくない事になってしまい、どうしてこんな事になってしまったのか。せめてクライム側が、国会議事堂大爆破、みたいな大規模作戦を予告していて、巨大戦力が結集している所に変身無しで突撃するというような状況設定だったら覚悟を固めるまでの葛藤もわかるのですが、少年一人の誘拐の為、非常に物語としてバランスが悪い事に(^^;
また、大人げなく剣玉大会で子供と張り合っていた大地が、少年を助ける為に単身クライムを追いかけた所、少年は助けられなかったけどたまたま追いかけていた武器の輸出現場を押さえました、というシーンが入るのですが、この後の展開に何も関係せず、全くの脇道。
なおここで大地が華麗に剣玉で戦うのですが……あれ、剣玉探偵ヒカリ(『烈車戦隊トッキュウジャー』)、ってこのネタだったのでしょうかもしかして?(笑)
……緑だし。
そして少年を救う為、スクラップ基地で始まる戦い。直後、女性隊員10号がスカイエースで強行突入して強化カプセルを運び込もうとするが、当然発見され、強力な電磁バリアーに阻まれてしまう……て、既に人質そっちのけになっており、理解に苦しむ展開が続きます(^^;
ジャックタンクで地下から突入しようとした9号も失敗し、立ち上がるジョーカー。
「思った通りだ……こうなったら最後の手段だ」
その頃、スクラップ基地では東が電気スパークでスクラップ軍団の一人を撃破し、大地が少年の救出に成功。生身の格闘シーンで見せる回かと思ったら基地内部での戦闘もさして盛り上がらず、ますますぼやけていく焦点。
一方、クライム戦闘員に変装し、食料を積んだ輸送トラックで基地への侵入を試みるジョーカー。酔っ払ったフリをして追求を誤魔化すのですが、酔っ払ってトラック運転している時点で、何か凄く駄目なような。……いやまあ、悪の組織ではあるのですが。
???「なんというヤツだ……国家権力を敵に回して平気なのかクライム……! 信じられん……ぬぅ!!」
何とか潜り込んだジョーカーは、自爆攻撃をかわしたジャッカーとの接触に成功し、満載した食料の下に隠した強化カプセルへと誘導。自身はダイナマイトで戦闘員を吹き飛ばして時間を稼ぎ、その間にジャッカーは念願の変身。4人は戦闘員を蹴散らすと、電撃キックからジャッカーコバックでデビルスクラップを粉砕するのであった。
大きな危機を乗り越えたジャッカーは揃って剣玉大会に出場。私服姿のジョーカーもそれを見つめ、科学特捜隊はひとときの平和を噛みしめる……――次回、主役、剥奪。
という事で、前回今回と、ビッグ1登場前にジョーカー回という意図があったようなのですが、生身戦闘が盛り上がるわけでもなく、自爆装置は敵が無駄死にするだけに終わり、ジョーカーの潜入法も今ひとつ冴えない、と、どこを切り取っても盛り上がらず(^^; 加えて、子供ゲスト+女性隊員のノルマの為と思われる挿話が揃って意味不明になり、最初から最後まで中心のハッキリしないエピソードになってしまいました。一応ジョーカーは科学者設定なので、あまり大暴れさせてもまずいと思ったのかもしれませんが、全体的に、大雑把すぎる出来。