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15年ぶりの『クウガ』メモ#39−#40

「究極の闇が、もたらされる日も、近い」 (EPISODE40「衝動」)
◆EPISODE39「強魔」◆ (監督:長石多可男 脚本:荒川稔久

  • ジャーザのクレジット表記が前回「ラ」になっていたけど、間違いでやはり「ゴ」の模様。
  • 同時に出現した未確認生命体の殺戮に決断を迫られる五代達だが、「「43号から倒しましょう」」と重なる、五代と一条の声。
  • 「おまえの睡眠剤とやらも効いてきたしな」「やっぱりわかってたか、あれがそんなもんじゃないって」……何入れたんですか椿先生(笑)
  • 椿にサムズアップする一条と、走っていく一条のパトカーへサムズアップを向ける椿、というやり取りが格好いいですが、世界は順調に、五代ウィルスに汚染されています。
  • 「俺、先行って、やれるだけやってます」「気をつけて」という五代と桜井のやり取りもよく、桜井なんて露骨にぞんざいに扱われそうなキャラだったのに、しっかりと物語の展開の中で引っ張り上げられており、いい仕事。
  • サソリとクウガが交戦開始し、さすがに最近の扱いがあんまりだと思われたのか、サソリの溶解液を回避して役に立つドラゴンフォーム。
  • ロッドの一撃と赤のキックでも倒しきれないサソリだが、そこに桜井以下の支援射撃が入り、クウガはサソリにゴウラムアタック。桜井の拳銃を借りるとそのまま爆破ポイントまで走って行く、と久々にクウガ大暴れ。
  • クウガはバイクに乗りながらのライジング緑連射でサソリを撃破すると、3号の元へと急ぐ。
  • 「生きてたって……だってミイラなのに」……その頃桜子は、分析の結果、古代の戦士が第0号が甦ったその時まで棺の中で生きていた、という事を知る。「もしかしてこの人も、みんなに笑顔で居てもらいたいと思って……」
  • ポレポレに神崎先生が訪れ、五代雄介の恩師と親代わりという、生き様に大きな影響を与えた二人がご対面。
  • 「あいつにやっぱり、冒険しててほしいんだなぁ……」
  • 神崎先生はゲストにしてはかなり出番が短いのですが、本当はもう少し大人同士の会話があったのだけど尺の関係でカットされてしまったのか、その可能性も込みでここでどうしても、おやっさんと神崎先生を会わせておきたかったのか。
  • 五代は、本庁で3号を攪乱する超音波発振装置を手にしてきた一条と合流し、茨城へと移動したコウモリの元へ。銀色コウモリはタイタンの斬撃さえ効かず、超音波でひるんだ所に放った赤キックも弾かれてしまう。大ピンチのその時、何かの気配を感じたコウモリは「ダグバぁ……」と闇の中に飛んでいく。そして――遅れて山林に踏み入った五代と一条が目にしたのは、凄まじい力の奔流と、コウモリの無残な死体であった……。
  • 真っ暗な森の中、恐ろしい予感がしても進まずにはいられないというホラー調の演出で、一条の手の甲に上から真っ赤な血が垂れ、見上げるとそこには木の枝に引っかかったコウモリ男の死体、というショッキング展開から、闇に包まれた森の静けさの中、続く――。
  • 長らくレギュラーで頑張っていたコウモリ、ダグバの踏み台となり、とうとうリタイア。最初はクウガの踏み台となり、次は薔薇のタトゥの女のキャラクター補強の踏み台となり、最期はダグバ出現の踏み台となり、長い踏み台の人生でありました。合掌。
  • グロンギ怪人の殺戮による被害を描いた上で、“助けに間に合う”ヒーローの姿も意識的に組み込んでいる今作ですが、今回は一歩進んで、どちらかを「選択」せざるを得ない状況と、それによる被害の継続を描いており、かなり踏み込んだ展開。そしてこの、“守れなかった者達の為の憤り”が、ヤマアラシ回と今後の展開を繋ぐ形になっています。
  • 前にも書きましたが、今作、テーマ的には第30話ぐらいでかなりやる事やりきっている部分はあって、そこから終盤に入って、若干チキンレース気味に、このままどこまで深化していけるのか、みたいな雰囲気は感じます。そこで探り探りながらも手を緩めなかったのが、今作が歴史に名を刻んだ、一つの凄みといえるでしょうか。
  • 前半の一条を見送る椿や、ラストの山中のシーンなど、全体的に、無言の芝居の効いたエピソード。

◆EPISODE40「衝動」◆ (監督:石田秀範 脚本:荒川稔久

  • 五代の様子を心配しつつ、なかなか正面から切り出せないおやっさんが、「行きたくなったら、いつでも行っていいぞ、冒険」という言葉を、朝日の射し込んでくる店の扉を開きながら告げるという冒頭が、好演出。
  • 9割方くだらないギャグ要員のおやっさんですが、おいしい所も貰っています。
  • 笹山さんがショートカットになる他、全体的に衣装が冬っぽくなったりと、最終クールのモデルチェンジ。薔薇のタトゥの女が物凄く地味な衣装に替わったのは、寒さが限界に達してきたのか。
  • 第0号?と思われる存在に殺戮された未確認生命体、約3週間で162体、と会議で発表。警察は、「究極の闇をもらたすもの」とは何か、という疑問に直面する。
  • 「ザギバスゲゲルに進むんだから、ここで無駄な力は使いたくないの」「ダグバと渡り合うつもりか」「そして、どっちかと、やりあう事になるかもね」
  • グロンギの方でも、残りのゴ3体が思わせぶりな会話。ジャーザさんは、終始楽しそうで好き。
  • 一条は城南大学へ向かい、五代、桜子、榎田と、これまでクウガに関してわかった事をまとめ直して検討する。ここで五代が壁を登って登場し、最終クールの幕開けにもう一回、1話のやり直し。一方でこの道中に、警察の人々と五代の朝のほのぼの会話が挟まれており、変わらないものと変わるものの描写の盛り込みが、今作の構造としてこだわりの見える所です。
  • クウガと、0号は実は同じようなもの、て事だよね」
  • リントの文化では、人の心の思いやりや優しさを綺麗な泉に例え、「聖なる泉」が涸れるとは、心がすさんだり憎しみに支配される事を言うに違いないという推論から、自分がヤマアラシと戦った時、“凄まじき戦士”になりかけた事を自覚する五代。
  • 榎田さんは城南大学の卒業生で、ひとしきり、本郷先生のネタで盛り上がる。
  • 榎田さんにより、クウガの変身と武器変換は、分子や原子を組み替えるという同じメカニズムであり、未確認生命体もそれが可能なら、フォームチェンジできる未確認も居るかもしれない、と言及。
  • オーディションを受けに行った奈々が途中で帰宅し、「おっちゃん……誰かを殺してやりたいと思った事、ある?」とこぼす。
  • 飛行機の中で未確認による大量殺人事件が発生。海へと飛び降りた怪人を港で待ち受けるクウガだが、そこに姿を見せる、白い服の男、でつづく――。
  • 今作にしては割とゆったりめというか、前半の警察のシーンなど、無駄話っぽい雰囲気(そういう意図でわざと入れたのかもしれませんが)まであった上で、実質的に変身したシーンで終わってしまうのは、予算かスケジュールの問題でもあったのか、とはさすがに穿って見てしまう所(^^;