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『仮面ライダーストロンガー』感想3

◆第3話「スリラーハウスが子供を呼ぶ!!」◆ (監督:内田一作 脚本:鈴木生朗)
中江真司さんの重々しいナレーションで「スリラーハウスが、子供を呼ぶ」と読まれると、無駄に怖い(笑)
説明ナレーションでブラックサタンの活動にいちはやく気付き、富士山麓富士急ハイランドへバイクを走らせる城茂。……これは一応、徐々に東京に近づいているのか? 新番組のスタートにロケ連発で、気合いのほどが窺えます。
そんな茂の姿を、路肩に止めたジープから見つめる中年男が一人。
「おお! ……あいつだ! 腕はまだまだだが、俺が鍛え直せば、世界一のオートバイレーサーになれるぞ」
その名を立花藤兵衛。台詞から鑑みるに素質あるバイク乗りを探してハイウェイに張り付いていたようで、夢を追いすぎて困ったおじさんです。
ブラックサタンの待ち伏せを受けた茂は戦闘員のネット攻撃を受けて思わぬ苦戦をするが、日本一場慣れした一般人こと立花藤兵衛が助太刀に入り、反撃。サソリ怪人が登場してストロンガーに変身し、エレクトロファイヤー、電気マグネット、の新技を披露。
逃げ出したサソリ怪人が進行中の作戦……それは、遊園地のスリラーハウスで子供達の度胸や精神力をテストし、合格した子供達をさらってブラックサタンのレンジャー子供部隊を設立するというものであった!
今回も中年男性(スリラーハウス支配人)に取り憑いていた奇械人。人間の脳に入り込んでいる奇械虫、それが耳の穴から出てくる場面など、怪人の出現シーンの描写が克明に。支配人の異常に気付いた職員がさくっと殺される辺り、実に70年代。
「ブラックサタンの匂いがするからって来てみたけど、てんでのんびりしてんじゃないの」
呑気な発言の直後に、観覧車の中でその職員の死体を発見したユリ子は茂と合流。茂が「この死体は俺に任せておけ」と請け負うのですが、本当に任せていいのか。その辺りの扱いは、凄く雑っぽいのですが茂!
園内を調べるユリ子は、兄達が中に入ったまま戻ってこないと泣く少女と出会いスリラーハウスの中に潜入するが、サソリ怪人の麻酔銃の餌食となり今日もさくっと行動不能に。少女ともどもジェットコースターで轢き殺されそうになったその時、響き渡る口笛の音。
「誰だ! 貴様は城茂か!」
自己完結。
「その通り! 城茂よ! どうやら俺の出番らしいんでね!」
高い所で見得を切るヒーローの後ろでゆっくり観覧車が回っている映像がなかなかシュール。
ストロンガーは反磁力線でジェットコースターを反転させる事でユリ子達を助け、遊園地回なので次々とアトラクションを交えながらの観光戦闘。足漕ぎボートのプールの周りに雪が積もっていて、水落ちする人たちがとても寒そうです。観覧車をほぼ真下からに近いあおりで撮ったと思ったら、ストロンガーの攻撃を受けてサソリ怪人がタラップから落下してくるというのは、大迫力の映像。
勿論中身は入ってないでしょうが、大きさからすると、着ぐるみをそのまま落としている感じですし。
……なおユリ子は、物の見事にずっと麻酔で眠っていた。
サソリ怪人はまたも逃げ出し、子供達をさらったトラックを追うユリ子は、藤兵衛と接触して強引に女の子を預けると、タックルに変身してトラックを止める大活躍! だが荷台にはサソリが隠れており、今回はちょっと反撃するもやはり死にそうになった時、響き渡る例の口笛! 高い所でオートバイからしゅたっと飛び降りるストロンガーの姿が映り――
「天が呼ぶ! (正面から早いズームアップ!)
 地が呼ぶ! (右サイドから早いズームアップ!)
 人が呼ぶ! (左サイドからゆっくりズームアップ)
 悪を倒せと俺を呼ぶ。 (ロング映像に戻ってそのままゆっくりと画面右へ歩き出す)
 聞け悪人ども! (怪人の顔にズームアップ)
 俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー (再びロングでストロンガー、溜めを作ってから、決めポーズ)
 とう!」
ジャンプ→着地から主題歌がスタートし、タックルを救出して始まる、ストロンガーvsサソリ! ストロンガーはサソリのチェーンハサミに首を挟まれるが、
「芸はそれだけか? それじゃこっちから行くぞ!」
ストロンガーが強いのか、サソリが弱いのか、あっさりとチェーンを切断すると、高圧電流攻撃エレクトロファイヤーを浴びせ、金属の上を逃げると、容赦なく電撃で追撃(笑) トドメに必殺の電キックが炸裂し、哀れサソリ怪人は爆発四散するのであった。
……なんだか段々、このノリが癖になってきそうです。
今作ここまでちょっと面白いのは、作戦指揮官であるタイタンと現地工作員のリーダー格である怪人という分業体制が確立しており、怪人の特殊能力とブラックサタンの作戦に特に関連性が無い事。そういう点で怪人の造形が自由になっているとは言えるのですが、結果としては、タイタンおじさんの印象が強くなる一方で、怪人の役に立たない用心棒感が強くなっています(笑)
そして、怪人が倒されても継続して実行可能な悪の作戦、はあまり特撮ヒーロー物と相性が良くないのがわかります(^^;
1−2話では、大きなSマークのついた真っ黄色のシャツ姿だった城茂はお着替えして、大きなSマークのついた真っ青のシャツ姿に。羽織ったジャケットの背中と袖には薔薇のイラストがプリントされており、地味にイカれた服装です。
ところでOPでは完全無視で心配しましたが、EDでは歌詞にも映像にもちゃんとタックルが入っていて、ホッとしました(笑)


◆第4話「悪魔のオートバイ暴走作戦!!」◆ (監督:折田至 脚本:松岡清治)
自動車を次々と囲んで事故に遭わせていく暴走族、という困った映像の連続からスタート(^^; フィクションにしてもあまりこういうのは、面白がれません。それを影で操っていたタイタンおじさんは、自ら運転する車で茂の追跡を阻む。
「やあ、失礼。免許を取ったばっかりでね」
どっちがどっちのストーカーかわからなくなってきたよおじさん!
その頃、ユリ子が乗り込んでいたスクールバスが暴走族に囲まれ、運転を代わったユリ子が見事に切り抜けるのかと思ったが、ユリ子なので結局事故るのであった。なお、どうしてユリ子がスクールバスに乗り込んで小学生と一緒に合唱とかしていたのかは、最後まで見ても謎のまま(^^; フレアスカート姿なので変装して乗り込んでいたのかと思ったのですが、話の成り行きを見る限り、今回、全くの偶然で事件に巻き込まれています。
通りすがりの警察官を殺害する為に、暴走族に憑依していた怪人ゴロンガメと戦闘員が正体を現し、目を覚ましたユリ子はタックルに変身。
「私は電波人間タックル! ブラックサタンの悪事を暴く、自由と平和の戦士!」
ガラパゴス島のゾウガメを、ブラックサタンの奇械人工場で特殊加工した俺の甲羅は、鋼鉄よりも堅いんだ!」
……一瞬、亀怪人が対抗して名乗りをあげるのかと思ったのですが、自己PRでした。
今日もタックルが怪人に叩きのめされた所で口笛が響き、白いとっくりにSマークの城茂が登場。
「覚えたって無駄だぜ。おまえとの付き合いはこれっきりだろうからなあ!」
逃げ出した亀は一度本部へ戻ると、暴走族を利用して日本中で交通事故を多発させて社会を恐怖のどん底に落とす作戦を続行するべく、再出撃。その頃、テーマソングをBGMに、今日も今日とて理想のバイク乗りを探していた藤兵衛は、問題の暴走集団に目を付ける。
「あれだ! あれこそ、俺の探している一流レーサーの候補だ!」
……駄目だこの人。
集団を追った藤兵衛は、声をかけたら絡まれたので、数々の悪の組織を相手に磨いた拳で反撃(笑)
……駄目だこの人。
結局は袋だたきにされてしまうが、そこに現れたユリ子が颯爽と男達を蹴散らし、逃げていく暴走集団。しかし……
「こら! なんだって余計な事をしてくれるんだ」
「え?」
藤兵衛は逃げた男達を追う為、ユリ子のバイクを盗んで追跡。
駄目だこの人。
ところがそこに亀怪人が現れ、体を奪われた藤兵衛は、暴走集団のリーダーとして帰還。立花藤兵衛が、タックルのバイクに乗って、救急車を事故らせる、という凄い地獄絵図が展開。
「この俺を倒したら、あの子達の命は無いぞ。それでもいいのか」
ブラックサタンが操る暴走集団を追い詰めるも救急車を人質に取られるストロンガーだが、その時、車の屋根に降り立つ赤と黄色の変な影。
「電波人間、タックル!」
タックルは救急車を取り囲む戦闘員を蹴散らし、ストロンガーの窮地を救うという相棒らしい活躍。
「そっちは任せたぞ」
「OK!」
からOPではなくED(歌詞でタックルに言及している方)が流れだす、というのが綺麗にはまり、続けてタックルの戦闘も長めの尺で入って、クライマックスでタックルがまもとに活躍している姿が、なんか嬉しい(笑) 3話までは完全にピンチ&前振り要員だったタックルに対する、なんだかんだのストロンガーからの信頼も垣間見え、格好いいシーンでした。
ゴロンガメは甲羅の中に頭と手足を引っ込め、亀タイプお約束の回転攻撃を仕掛けるも、ストロンガーに空中キャッチされると地面に刺され、元アメフト部の鮮やかなフリーキックを受けて川にドボン。
「ここまで来てみろぉ!」
と水棲怪人らしく煽ってみるが、
「よぅし、行くぞ!
でぇんき・ストリぃぃム!!」
当然とばかり水中に放電される(笑)
「ぐわぁぁぁぁ」
「どうだ電気ストリームの味は。ボルトを上げるぞ!」
ストロンガー、鬼・畜。
――電気ストリームとは、ライダーストロンガーの2本の腕、つまり、プラスと、マイナスを入れる事によって、水中に強力な電流の渦を流す技である。
電気属性の相手に一番やってはいけない事をやってしまった亀、無残に大爆死。
(……駄目だあいつ……)
その光景を見たタイタンおじさんは、無言でタバコを左右に振り、渋い顔で帰宅するのであった。
子供達を乗せた救急車は無事に発進し、正気を取り戻してそれを見送った藤兵衛は改めて茂に目を付けるのだが、去って行く茂とユリ子に取り残される……と、意外と藤兵衛との関係は引っ張ります。まあ今のところ情熱に燃えすぎて周りが見えないバイク泥棒の変なおじさんでしかないので、確かにあまり関わり合いになりたくない。
あまり楽しめない映像に始まり、話そのものはこれと言って面白くなかったのですが、相棒らしい活躍を見せるタックルから容赦なさすぎるストロンガーまで、クライマックス戦闘が非常に楽しかったです。
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「ここまで来てみろぉ!」
「よぅし、行くぞ! でぇんき・ストリぃぃム!!」
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は、三が日の内にいいものを見ました(笑)
次回――学校給食に迫る罠!