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はじめての『プリキュア』感想31

◆『GO!プリンセスプリキュア』#40◆
映画ダイジェストOPは、前回までの舞踏会という名の死亡遊戯に続き、今回はフローラがかぼちゃ大王に腹パンし、スカーレットはサーベルを白羽取りと、毎度無駄に面白いチョイス。……まあ、本編の展開的には、前回あたりから平常のOPが見たかった所はありますが(^^;
冒頭1分、バイオリンを奏でるカナタ様、動物たちさえその音色に耳を澄ます……と、スーパー王子タイムが発動。
記憶の戻ったカナタ様に居候継続をOKし、お祝いにバイオリンをあげるバイオリンお爺さんは、海藤家から一体幾ら積まれているのか。
兄と念願の再会を果たしたトワはひたすらテンションが高く、一方のカナタ様はひたすら高い王子力で妹を優しく包み込む。
「トワ、バイオリンは練習してるのかい?」
「ええ、勿論!」
て、僕のバイオリンが得体の知れない姿に?!!!!
というかトワ様、普段からそれ使っているのか。
その時、ロイヤルキーが謎の光を放ち、導かれるようにトワが鍵を射し込むと、一行はホープキングダムにまとめて転移してしまう。そこは、完全に絶望の茨に覆い尽くされていた……。
「前に来た時と、全然違うわ」
「ディスピアめ……僕が居ない間に」
最近忘れがちだったけど、カナタ王子の本職はワンマンレジスタンスです!
例の如く出鱈目なドレスアップキーですが、最後まで見ると、以前にはるか達が先代プリキュアゆかりの遺跡に呼ばれたように、第4のパヒュームが封印されていた遺跡に召喚されていた、と一応の理由付け。
エピソードとしては、テンション上がり過ぎて大事な部品を幾つか道ばたに投げ捨ててしまったトワ様に現状を再認識させ、落としたパーツを拾わせるという位置づけなのですが、相変わらず、先代の魂?はやる事が鬼畜。
まあ、カナタと再会したトワが素に戻らないのもおかしいし、かといって残り1クールで性格激変されても色々面倒くさい上にプリキュア活動にも支障が出そうだしで、一度タガを外した後に締め直す、という流れはバランス取って良かったと思います。
変わり果てたホープキングダムの姿にショックを受けて迷子になってしまったクロロを探すはるか達は、青い炎の獣というデザインが格好いい地獄の番犬ゼツボーグと遭遇。ディスピア自らが放ったゼツボーグに手も足も出ず悔し涙を流すスカーレットは、戦いに巻き込まれたクロロをかばい、その二人をイケメンシールドで守るカナタ王子。
「トワ……僕も、想いは同じだ。思い出すんだ、あの日の言葉を……!」
ホープキングダムが夢と希望に包まれていた頃――誕生日の一般参賀行事に緊張していた幼い日のトワは、両親から王族としての心得を伝えられる。

――母「わたくし達が笑えば民も笑い、涙すればまた、民も涙を流す」
――父「そんな顔では、民が心配するぞ」

それは高貴なる責務、血統の誇り。
かつて、その重圧から闇に堕ちた少女は、今、それを力へ変える。
「クロロ……大丈夫。ホープキングダムは、必ず取り戻してみせますわ。だからもう、泣かないで」
ここでクロロに笑顔を向け、「何のために笑うのか」を掴んだスカーレットは、ヒーローとして立ち上がり、ディスピアの分身たるゼツボーグに向き直る。
「この国は、もう滅びたのだ」
「いいえ! なぜなら、わたくしが、まだここに居るから。わたくしは、キュアスカーレット。プリンセス・ホープ・ディライト・トワ! ホープキングダムの王女!!」
兄は一人レジスタンス! 妹は一人キングダム!
もはや今作の根幹をなすといっていい「笑おう」イズムを王族の責務と繋げ、より綺麗に物語の中に収納。合わせて、ここまで存在が無視され続けてきたカナタとトワの両親に、志を伝える者、という役目を与え、個人の依って立つ正義(信念)の背景として、しっかりと意味を持たせました。
更に、いまひとつ存在意味のわからなかったクロロを臣民の象徴とする事で、民を守り民に支えられるという「王家と民」の姿をミニマムに表現したのが、お見事。他の不思議生物達は元から王家に仕えている存在なのに対し、クロロはごくごく平凡な民間人に過ぎなかった事により、主従の敬意を抜きにした所で王家と民の姿を描く事で、ホープキングダムの民衆に色彩を与える事にも成功しました。
ここから最終盤へ向けてまとめに入るタームではあるのでしょうが、まずはホープキングダム周りの要素を、非常に綺麗にまとめてきました。
また、前回はるかが「私のプリンセス」に辿り着いている事で、トワにはトワの「プリンセス」、はるかにははるかの「プリンセス」、というのが建前ではなく並んで成立。なぜ「笑う」のか? にも根を同じくしつつそれぞれ別の意味を与えました。最近、単語が出なくなっている「グランプリンセス」にここからどう繋げるのかにやや不安が残っていますが、それぞれの着地点もじわじわと見えて来た気配です。
スカーレットがサンキー単独発動で放ったプリキュアプロミネンスから、プリキュア・ボンバーでゼツボーグを撃破。長い眠りの時を乗り越え、王女としての覚醒を果たしたスカーレットは茨の森の中でカナタと共にバイオリンを奏でる。
(誓いますわ。次はこの音色を、甦ったホープキングダムで響かせてみせる。その為に、この国の王女として、皆の夢を取り戻します)
そして、その想いに反応したスカーレット4つのキーをお城で回すと、希望の炎が周辺を浄化。スカーレット遺跡が炎の城として新生し、絶望の茨を寄せ付けない結界が出来上がると共に、紅の虹が空にかかるのであった……。
在りし日のホープキングダムの回想シーンで、空にかかる虹が王国の象徴として印象づけられており、どうやら各プリンセスが遺跡を新生させて空に虹を取り戻していく、という展開になりそうですが、なんだか、RPGみたいに(笑)
……にしてもこの成り行きだとやはり、スカーレットのキーの元を生み出したディスピア様は歴史の闇に抹殺された第4のプリンセスプリキュアの怨念とかではなかろうか(^^; 他の3人も、怨霊になりかけていたし。
次回、素人どもの無責任な煽りに、予告時点でゆいちゃんの絶望が臨界を突破しそうです。簡単にコンクールとか言うなやそこの金持ち!!(心の叫び)