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『ガールズ&パンツァー』第1話を見てみた

私のTwitterのTL上であまりにも盛り上がっているので、バンダイチャンネルで無料配信されている第1話を見てみました。
劇場版含めて非常に評判が良い、という前提(合う合わないは別に良く出来た作品らしいというフィルターが働いた状態)の上で、第1話だけを見たので、さらっとした感想にとどめますが、一番感心したのは、主人公の最初に出来る友達二人が、それぞれ違う方向性でさらりとボケ倒す事。
けっこう難度を上げる組み立てなのですが、それを凄くあっさりとやっています。
単純に、方向性の違うボケ二つを用意するのが面倒ですし(さすがに“何でも自分の趣味嗜好に変換する”というベースは一緒ですが)、完全にボケとツッコミで組み合わせるか、主人公にツッコませてリアクションで話を進めた方が、作っている方は当然楽だし、実は視聴者にとっても入りやすいのですが、そこで敢えて出だしの三角を捻った組み立てにした上で、キャラクターの個性と面白みをしっかりと付けています。
更に、そんなボケに対して主人公がツッコむのではなく真っ正面からがっちり受け止める事で、いわばオールボケを被せつつ、主人公だけが友達が出来た喜びを得るのではなく、二人にもそれが分け与えられている事が描写されており、生徒会へ乗り込むシーンへと納得いく形で繋がっています。
その上で、自己肯定力が低い主人公が「こんな長所がある」と前向きになる、という構造も敢えて外し、むしろその長所(特技)を否定したい主人公に対して、友達二人が“その後ろ向きな部分を認めてくれる”――だからこそ主人公はその友達の為に、前向きになろうとする。
主人公は何やら面倒くさい人生を送ってきたり、戦車道に対して深いトラウマがあるようですが、この第1話に関しては“そんなあなたを受け入れる”という関係性が主人公を救っており、同時に友達二人にも主人公からそれが与えられている事で3人の関係性がくるっと収まっており、これはお見事。
一方で、暗躍する生徒会、みたいな部分はわかりやすくて入りやすい構造になっており、作品全体としてのバランスも配慮されています。
そこが一番、成る程と思った所。
後、気になったのは、あれです……仙道。
作品世界に関しては、ツッコミは野暮、という話を見聞きしすぎたし、1話ラストで明かされる要素も事前に知っていたので(具体的にどう見せるのかは知りませんでしたが)、純粋な初見だったらどう感じたのかなぁというのは何とも言えない所です(^^;
根幹のネタ(「戦車道」)と、“そういう世界だから”が完全に繋がっている作品に見えるので、慣れるかどうかというより、最初に受け入れられるかどうか、の作品なのかな、とは思いましたが。
私個人の嗜好で言うと、戦車にはそれほど興味がない、主要人物が女の子ばかりの物語は苦手、そんな女の子達のスカートが一様に短い世界も苦手、女の子同士のきゃっきゃうふふに特にときめきはない、と、入り口のフック部分はゼロむしろマイナスだったのですが、開始5分で投げ出す事もなく割と楽しく最後まで見る事が出来ました。
美少女とメカ、のミリタリー版としていかにもなフックを並べつつ、そこをあざとく押し出す事に頼りきるのではなく、強行突破する所と丁寧に描く部分の押し引きがしっかりしたシナリオは好印象。
今すぐ続きが見たくて仕方がない、という程ではありませんが、何か機会があれば、という感じで気にとめておきたい。