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『仮面ライダーストロンガー』感想9

◆第13話「一ツ目タイタン! 最後の逆襲!!」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
タイタンおじさんラストバトルでしたが、残念な出来(^^; これで3回連続、ぐだぐだだなぁ……。
真夜中、壁に張り付いた変な目玉マークから出てきた戦闘員に襲われる茂。タイタンおじさんは茂の変身前を狙おうとするがさくっと変身されてしまい、そこに現れる奇械人エレキイカ
意外にも、ストロンガーには電気攻撃が通用した!
「エレクトロ・ファイヤー!」
エレキイカにも、電気攻撃が通用した!
タイタンと奇械人はすごすご撤退するが、ストロンガーは突然、瀕死の戦闘員より「タックルの兄さんから」の手紙を渡される。なんと、行方不明になったユリ子を探してブラックサタンに潜入したタックル兄は、タックルの無事を知るも正体がバレて危機に陥っていたのだ。
その状況で悠長に戦闘員に手紙を託して自分の危地を伝えるタックル兄の行動にツッコミ所が多すぎてこれは勿論罠なのですが、逆にこれで罠で無かったら、正気の戦闘員をストロンガーが惨殺していた事になってしまい、誰もそこに問題を感じなかったのか(^^;
しばらく、罠では無い、という体裁で話が進むので、どちらに転んでも非常に困った事になっています。
当然のように他人宛の手紙を読んだストロンガーは、タックル兄を救う為にブラックサタンの怪人製造工房へと向かうが、余計な伝言を残した為に、先へ向かったタックルが例のように例の如く怪人に苦戦。一緒に洞窟に逃げ込んだ茂とユリ子は、そこで戦闘員に追われていた人物――ユリ子の兄、守と出会う。
「すると、あなたは?」
「城茂」
仮面ライダー、ストロンガー!」
「とも呼ばれています」
100%自称だったと思うのですが。
一方、本部で護摩行をしていたタイタンおじさんは(タイタンは途中から少しオカルト絡みの描写が付加されるのですが、特にキャラクターの深みには繋がらず)、更なる強化手術を受ける事で体内温度8万度からその3倍、24万度の熱量を持った最強の改造火の玉人間になると、何故か茂に金でブラックサタンと和解しないかと、交渉を持ちかける。
「馬鹿にするな! 金なんか欲しかったら元々改造人間なんかにはならん!」
「まあそう言うなぁ。実は俺も、今大変困っている」
どうしてそんな、出先で財布を開けたら1000円札しか入っていなかった、みたいなノリなんだ(笑)
「しかし、君をやらなけりゃ、俺は死刑なんだ」
「死刑」
「だからどうだ。お互いの平和と利益の為に」
「やだな。おまえの事情など俺は知らん」
勿論さっくり決裂する交渉ですが、当然タイタンも本気に見えず、かといって何か時間稼ぎの都合があったような描写もなく、シーンそのものが果てしなく謎です(^^;
おじさんがメガネ外して結構長く喋るので、退場前に、役者さんサービス的な意味だったのかもしれませんが……なおタイタンおじさんは、色眼鏡を外すと確かに、34歳で通用しない事もない。
タイタンおじさんの攻撃で負傷した守を運ぶ茂とユリ子だが、実は本物の守はとっくに死んでおり、その正体は守に変装したエレキイカと判明。更にそこに、背広を脱いだタイタン怪人が現れる。
「作戦に汚いも綺麗もあるか! 俺はおまえを倒す事に命を賭けている。騙すヤツが利口で、騙されるヤツが馬鹿なんだ!」
誰を騙せていたかというとユリ子ぐらいなのですが、そもそもユリ子(タックル)は騙す必要が特に無いので、タイタンは何を目指していたのか。エレキイカがストロンガーに組み付いている所をまとめてミサイル攻撃するタイタンだが、イカだけ死亡し、遂に直接対決する、ストロンガーとタイタン。
「タイタンのパワーは24万度。貴様の2倍だ。タイタンパンチ!」
3倍強化されたタイタンは、謎の理屈でストロンガーをまさかの圧倒。あらゆる電気技を防ぎ、電キックにカウンター投げ。
「24万度……?」
しかしこの余計な発言で水が弱点だとバレてしまい、海に投げ込まれて溶けて爆死。
…………え。
そもそもタイタン、罠によって茂を呼び寄せた筈なのですが、どうして自分の弱点フィールドに(笑) 火力を3倍にしたら、知能が3分の1になってしまったのか……!
ブラックサタンの夜明けは遠い。
そして東映特撮名物(?)、岬守の突然の墓が海辺に建てられるのですが、まあ、親族(ユリ子)が居るのでOKでしょうか。
「タイタンは死んだ。次は……」
それを見つめ、トランプをめくる謎の渋い声……次回、新幹部ゼネラル・シャドウ登場、でつづく。シャドウは今回手元しか見せず、次回予告でも姿は秘密、というのは良かったところ。
1クールの締めを飾るタイタン退場編でしたが、せめて奇械人を出さずに強化タイタンvsストロンガーに絞れば良かったのに、何故か怪人も出してしまった為、タイタンが非常に雑に死亡。デザインは面白かったし、おじさんと茂の絡みは第1話からじわじわ継続していただけに、残念な事になりました。


◆第14話「謎の大幹部 シャドウの出現!」◆ (監督:内田一作 脚本:海堂肇)
奇械人の素体とするべく、囚人を護送するパトカーを襲うブラックサタン。囚人役の丹古母鬼馬二さんが、劇中の台詞通りに、4人の人間を殴り殺せそうで迫力満点。
爆発音に気付いて現場にやってきたストロンガーに山林を飛び回る戦闘員が襲いかかり、まずは戦闘員がひと味違う、という演出なのですが「今日の敵は今までとは違う。何かあるぞ」とストロンガーに言わせてしまってちょっと残念(^^;
ストロンガーは「トランプ・吹雪!」により目くらましを受け、巨大なスペードのKから出現したのは、フェンシング選手をモチーフにしたと思われる白ずくめの怪人、ゼネラル・シャドウ! 透明なメットの中にはミュータントピエロとでもいった顔が透けて見え、黒に白いスカーフのワンポイントだったタイタンから、白に赤い襟元と唇の目立つシャドウ、と色彩の変化がなかなか鮮烈で、幹部デザインは引き続き秀逸。
声は柴田秀勝さんなのですが、この当時(1975年)で既に超渋い声なので、いったいお幾つなのかと思ったら、1937年生まれで当時38歳。……去年も普通にアニメで声聞いたけど、もう80歳に手が届くのか!
シャドウはトランプ大魔術でストロンガーを翻弄すると「おまえはタイタンの葬式の日に死ぬ」と言い残して姿を消し、2週連続でストロンガーが正面から苦戦し、ブラックサタンは、幹部の戦闘力は割と高い事が判明しました。
苦節1クール、遂にいい所が見つかったよ!
シャドウは基地へと戻り、隠し扉を開くのをチラ見していた戦闘員を「態度が悪い」とトランプでお仕置き両断。
第1話でもタイタンおじさんが根性焼き(8万度)で戦闘員をお仕置きしており、幹部の冷酷さの表現なのでしょうが、折角の新幹部を初登場回から前任者と被せて良かったのか(笑)
囚人はこれまでになく凄惨な映像で改造手術を受け、誕生するゴリラ奇械人。ブラックサタンは葬式の生け贄とするべく子供をさらい、それを助けようとする茂とユリ子だが、ゴリラ地震パンチによる地割れ攻撃によりその行方を見失ってしまう。
子供を探す二人の前に、変装して川で釣りをしていた藤兵衛が「この辺りが怪しいと思って見張っていた」と出てくるのですが、いったいこの人は、何を見て、何と戦っているのでしょうか。やっぱり精神病院から(以下略)。
ストロンガーは川を流れてきたブラックサタンの立て看板を見つけ、上流で行われていたタイタンの葬式会場に辿り着くが、その前にシャドウが立ちはだかり判明する衝撃の事実。
「俺を大幹部を引き受けたが、しかし根っからのブラックサタンではない。おまえを倒したいばっかりに引き受けた。世界一は俺だ。世界一は一人でいいのだ」
ゼネラル・シャドウは外部からのスカウトだった!


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シャドウは茂にトランプを引かせ、茂が引き当てたのはジョーカー。
「ジョーカーは万能のカードだ。今日は勘弁してやる。子供達を返してやれ」
生け贄の儀式を気に入らないシャドウは<独自の美学>を発動するが、ゴリラはそれに反抗して子供をさらっていき、追いかけた茂とロープウェーアクション。激闘の末、ストロンガーはゴリラを倒し、子供達は無事に親元へ戻るのであった。
そしてシャドウは大首領から葬式の不首尾を怒られるが、社員募集にそんな業務内容は書いていなかったと返し、タイタンおじさんは死んだ後まで不憫な扱いを受け、次回へつづく。
新幹部の登場編で演出は凝っていましたが、話自体はこれといって面白くはなく。目的の為に手段を選ばないタイタンに対し、ストロンガーとの戦いにこだわり独自の美学を持つシャドウという対比をされましたが、<独自の美学>は定番の地雷なので、少々不安(^^; なお今回最大の失敗は、ゴリラ奇械人より改造前の丹古母鬼馬二さんの方が怖かった、というこれに尽きます(笑)