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『仮面ライダーストロンガー』感想14

◆第20話「恐怖の大砂漠! 二人の藤兵衛!?」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
大砂漠(多分、ディシプリン・マーチだったり魔王と戦ったり女刑事が水着でマシンガン撃ったりする事でお馴染みの中田島砂丘)を馬で行くストロンガー、に被さるギターと口笛のBGMという、西部劇風の演出でスタート。
百目タイタンがストロンガーに決闘を申し込んだ事がやたらにナレーションで煽られ、雰囲気に合わせてコーディネートしてきた百目タイタンウェスタン仕様とストロンガーの激突の末、エレクトロファイヤーvsファイヤー返しでダブルノックアウトとなり、タイタンは辛うじて撤退。
「俺の体を直せるのは……原子力研究所の、立木博士しかない……」
気を失った茂は藤兵衛に運ばれて研究所へ運び込まれるが、なんとその立木博士は藤兵衛と瓜二つであった!
この後の台詞を見ても茂は立木博士と面識は無かったようですが、どうやら、万が一の用心として“俺の事を直せそうな科学者”をチェックした上で多額の献金なり何なりを行っていたようで、自信家だと思ったら意外と用意周到です(笑)
その頃、タイタンもアジトでひっくり返っていた。
「タイタンを死なせるわけにはいかん。立木博士はどうした」
先日、ストロンガーがイベント限定Sレア素材で合成した最高級の改造人間なので再開発不可能だという衝撃の事実が判明しましたが、恐らくタイタンも別のイベント限定Sレア素材で合成した為、二度と作れないので死なせるわけにはいかないのです。そしてどうやら、立木博士はSレア修理職人。
「まったく世話の焼かせるやつだ」
社長命令に従って立木博士の拉致作戦を指令しつつ、ひっくり返っているタイタンをくさすシャドウが面白すぎて、シャドウはホント、こんな方向で輝く事になるとは夢にも思いませんでした(笑)
そして研究所へ派遣されたブラックサタン構成員は、ちょうど研究所の前でジープに乗り込んでいた藤兵衛をさらっていた。
タイタン、風前の灯火。
……予告の時点からわかりきったお約束ではあるのですが、ブラックサタン、とことん情報の共有されない職場。まあ、端からストロンガーに抹殺されているので、ブラ通(社内誌)の発行と回覧が間に合っていないのかもしれませんが!
「ふふふふ、俺の占いに逆らってストロンガーと戦うから、そんな目に遭うのだ」
苦しみ呻くタイタンを笑いものにするシャドウは、どちらかというとむしろ一騎打ちを挑まないといけない立場の気がしますが、現在、あらゆる占いを駆使して最高の吉日を探している最中なのです、ハイ。
そこに藤兵衛が連れてこられるが、さすがに幹部の知力を見せつけ、一目で気付くシャドウ(笑) 改めて奇械人アリジゴク(久々の目出し怪人)が派遣されるが、爽やかに修理完了した茂と接触
「奇械人を知っている……さては貴様は」
「城茂だ!」
茂は謎の赤い紐を振り回すアリジゴクと戦闘になるが、その間に現れたシャドウがユリ子を一撃で気絶させると博士をあっさりさらってしまう。アリジゴクはまさかのキャストオフ(胸のアーマーを外して手動で投擲攻撃)を見せるも、アジトの情報をもらすだけもらして撤退し、改めて、奇械人はパワーを2倍にしたら知力が二分の一になった疑惑が募ります。
茂とユリ子は、藤兵衛と立木博士の救出の為に大砂漠へ向かい、一方、藤兵衛も独力で脱出に成功。日本国内だけど大砂漠という設定なので、なんか死にそうになっている藤兵衛と、水をがばがば飲んで茂に怒られるユリ子だったが、ようやく砂漠で感動の再会を果たす。
茂とユリ子が「オヤジさん、本当に良かった……!」みたいな感じなのですが、やはりフラグを立ててイベントを起こす為には、日々のエンカウントによる地道な好感度上昇が大事。
だがそこへ、藤兵衛をつけていたシャドウと戦闘員が現れ、茂は奇械人アリジゴク(地形適正:砂地S/地中S)の蟻地獄に飲み込まれて気絶。以前に、水中も駄目、空中も駄目、後は地中か……と書いたような記憶があるのですが、砂漠を歩き回らせて疲労させる作戦(???)と合わせ技とはいえ、割と有効でした、地中。
ユリ子も変身しようとするが本日2回めのトランプ直撃を受けて気絶し、一行は大ピンチに。そこへ手術の無事終了したタイタンおじさんが現れると、じっくり力を奪っての処刑を宣言し、3人は熱砂の砂漠をジープで引きずり回された上に生き埋めにされてしまう。
ジープで引き回すシーンはなかなか迫力にして、座席のタイタンおじさんが、物凄く楽しそう。
「アリジゴク、後はお前に任せる」
病み上がりの体で髪のセットもそこそこにわざわざ出てきて、ねっとりこってりいたぶってやると宣告した割に、ジープではしゃいだら満足してしまったのか、面倒になってきて部下に丸投げするおじさん(笑)
タイタンはその堪え性の無さを克服できれば、もっとまともな職場で大活躍できたと思うのですが。
それはそれとして、砂漠に埋められて直射日光にあぶられ、かつてなく死にそうになる3人。目を覚ました茂はアリジゴクに水を頼むが、アリジゴクはこれ見よがしに水筒の水を茂の目の前の砂上に振りまいて見せる……だが
「エネルギーチャージ! ぬかったなアリジゴク。水のショックで俺の力を取り戻させたんだ」
それは茂の計算通りであり、地中に染み込んだ水を利用して復活した茂はストロンガーに変身。長めの戦闘の末に最後は電キックを炸裂させて奇械人を倒すと、アジトに突入して立木博士を救出。放棄されたアジトは大首領によって爆破され、どうにも詰めの甘いタイタンおじさんは歯がみするのであった……。
2話続けて、歯車が幾つか外れても気にせず全力疾走、みたいなエピソードでしたが、シャドウを急速に面白くしている要因である復活タイタンがさくっとリタイアしないでホッとしました。幹部の対立は面白要素の基本とはいえ、この2人がここまで激しい化学反応を起こすとは、本当に予想外でビックリです(笑) タイタンおじさんには出来る限り頑張っていただきたい。
次回――大きな真珠貝から海中戦闘員現る!
今に始まった事ではないですが、ストロンガーの予告って30秒喋りっぱなしなので毎度濃い上に時々適当な事を口走るのですが、今回はいつにも増して早口かつおかしなテンションで果たしてストロンガーは海中で変身して罪も無い海女の母子を救う事が出来るのか! 川の中とか池の中はむしろ得意フィールドだった気がするのですが、苦手なのか、塩水。