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『ブルースワット』感想26

◆Volume37「女王(クイーン)の宣戦布告」◆ (監督:小西通雄 脚本:宮下隼一/鈴木康之)
スペースマフィアのアジトを堂々と闊歩する謎の男、ムッシュ・J登場。
「あれこそジスプ様の、人間としての新たなお姿」
え(笑)
色々と面倒くさくなってザジをリストラしたと思ったら、今度はジスプに芝居させるのも面倒になってきたのか、再び地球人にインヴェードするという、開始30秒で呆然とする展開。
ムッシュの後ろ姿を見つめるエイリアン軍団が「ムッシュ……」「おぅ、ムッシュー」みたいな反応なのですが、マフィア語でどういう意味なんだムッシュ
ムッシュ・Jは脱走者ギムの追撃を指示し、でこ男が新衣装で復帰するのですが、見た目がムッシュと被り気味で困ります。
UFO同士の戦闘をキャッチしたブルースワットは墜落したUFOを発見するが、うかつに乗り込んだスワット1を乗せたままUFOが発進してしまい、そのまま宇宙へ。
「タイムマシン?! このUFOがかよ」
今脳裏を、時村博士(『超新星フラッシュマン』/20年前にエイリアンに子供をさらわれたという真実を確かめる為に過去に戻った末に東京オリンピックを見て大笑いして帰還)とかオオガメダブラー(『宇宙刑事ギャバン』/タイムマシンで竜宮城に行き財宝を手に入れよう計画)とかが走馬燈のように駆け巡っておりますが、大概、ろくな事にならない予感がひしひしと。
加速し続ける事で光速を越え、時間を突破するスペースマフィアの試作タイムマシン・ゼロ号。それを操る脱走エイリアン・ギムの目的は、タイムマシンの完成後に口封じの為に殺された仲間の復讐の為、未来を視察してマフィアやブルースワットの動向を確認し、それを元にマフィア壊滅計画を立てようというものだった。
だがしかし、損傷したタイムマシンUFOは、未来に辿り着いても爆発してしまうかもしれない。ギムの目的を知ったショウは、UFO爆発による被害で歴史を歪めてしまうリスクを冒す事無く、同じ志を持つ仲間として共に闘おうと、説得を試みる。
あやふやな目的、推測に推測の重なる展開、尺度の一定しない倫理観、と、ひたすら間の抜けた会話が続きます(^^; また、UFOの中のショウとギム、その他ブルースワット、アジトのムッシュ達、の行動を細かい場面転換で順繰りに見せていくのが、かえってテンポを悪くして話の面白くなさに拍車をかけました。
ゼロ号に迫るマフィアのスペースミサイルはSS−17による迎撃に成功するが、その時、軌道上に突如、謎の光が現れる。それこそは、スペースマフィアの頂点に立つクイーンの近衛宇宙船団!
ギムがクイーンに関する丁寧な説明を行うと、ショウの怒りの電波に応え、いつものバンクと違う映像で時空を越えて飛んできたのは、マシンドルフィン、じゃなかった、金色宇宙船スターフォートレス。
ゴールドプラチナム周辺の脈絡の無さはある意味で一貫していますが、先ほどまでのタイムマシン騒動と全く別のストーリーラインで新ギミックが投入されてくるのは、呆然を通り越して唖然。
何かも置き去りにしたままスターフォートレスはクイーン船団をざっくり壊滅させ、何故かカプセルに乗って大気圏に突入してきたゴールドプラチナムはエイリアンを適当に銃の錆びにするとまたもカプセルで帰還。カプセルの役割が100%意味不明なので、映像として凄く間抜けなだけになり、唖然から半周して困惑。
ううむ、これまでのプラチナム登場は思念による映像の投影に過ぎず、とうとう初めて本体が地球に飛来したとかなのか(まあ以前からエイリアンを銃殺しているのですが、プラチナムなら思念体からの精神波でエイリアンの10体や20体ぐらい簡単に消せそう)。
この戦慄の光景に、クイーンが死んだら俺がキングだ!と後の事を一切考えずに盛り上がるムッシュ陣営。一方、ゼロ号内部ではラチナムの圧倒的暴力を目にした ショウの説得に耳を貸したギムがブルースワットへの協力を約束し、もはや暴走状態のUFOを止める遠隔操作ボックスを入手するべく、スワット2と3がマフィアのアジトへ突撃。2人は首尾良くリモコンを入手するが、ゼロ号との通信が途切れてしまい、結局ギムはショウと憑依していた肉体を脱出カプセルに乗せると、自らは未来を守る為、UFOを自爆させて宇宙に散るのであった。
理解しあえたエイリアンの感動の自己犠牲、みたいに描かれているのですが、脱出不能を前提みたいに進んでいたのにそもそも脱出可能だったとか、ごちゃごちゃ言う割に素直に脱出カプセルに乗るショウとか、あまりにも雑すぎて、地球人の体に憑依しているのを忘れていなくて良かったレベル(^^; また、リモコンを入手する為のサラとシグの奮闘が100%無意味になっており(せめてリモコンを使う事でショウと憑依対象を助ける事ができた、と組まなくてはなりません)、ここだけ取っても非常に良くないストーリー展開。
ショウと合流したブルースワットの前にムッシュと愉快な配下達が現れ、ジスプは姿を見せると毎度お馴染みの火炎放射。
「抹殺してやる……抹殺してやる!」
「やれるもんならやってみな! 俺は貴様等を許さねぇ! 許さねぇぜー!!」
自宅でのんびり通販番組を見ていたら本日2回目の呼び出しを受けたプラチナムはまたもカプセルで登場し、文句も言わずにシルバニアを配達。ドラムガンファイヤーを受けて顔の半分崩れたジスプは配下ともども撤退するが、そこで待ち受けていたのは生きていたクイーンと、その親衛隊だった!
クイーンの若い顔と老いた顔が半分ずつ、というデザインはなかなか面白いですが、ジスプ達が何故かクイーンだとわからないし、インヴェード関連設定の大雑把さだけがこの期に及んで浮き彫りに。
純粋に面白くないエピソードに、ゴールドプラチナム周辺その他の新展開をブレンドした結果、底なし沼の底は別の底なし沼に繋がっていて藤岡○、探検隊最大のピンチCMの後に重大なお知らせ! みたいな大虐殺。どこまで沈み続ければ、この苦界の果てに辿り着くのか。
次回とうとう、真の障害に気付くスペースマフィア。そしてプラチナム大地に立つ!