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『仮面ライダーストロンガー』感想21

◆第31話「ストロンガー大改造!!」◆ (監督:内田一作 脚本:伊上勝
「ユリ子、許してくれ……俺の力が至らなかった為に、おまえを死なせてしまった」
東映ヒーロー名物・脱法墓碑の前で、涙を流し地面を拳で叩く茂は格好いいのですが、
「……茂、そんなにいつまでも悲しんでいちゃ、亡くなったユリ子は、決して喜びゃしない」
「……わかっています。だが、決してお前の死は無駄にはさせないぞ」
「それでこそお前は、仮面ライダーストロンガーだ」
物凄い勢いで悲しみを上書きしていくヒーロー時空。
茂は改造魔人の最後の一人を倒すまでここには来ないと墓前に誓いを立てる。
「ユリ子…いや、電波人間タックル……安らかに眠ってくれ」
ここで「タックル」と呼び直すのは、仮面を外した岬ユリ子を葬るのではなく、全ての戦いが終わるまで、戦友である電波人間タックルと共にある、という想いが感じられて、仮面のヒーローとして格好いい所。
茂は自分を見張るドクロ忍者部隊を敢えて誘い出し、「ほねー!」「ほねっ!」と騒ぐ戦闘員を撃退。
「戦闘員ども……間抜けが。あれほど言っておいたのに、おい! 目を覚ませ」
気絶した戦闘員を蹴り起こしに来る幹部は初めて見たかもしれません(笑)
ところがその中の一人は、
「ご存じ、城茂!」
倒れた戦闘員の扮装で不意を突いてドクロに組み付いた茂は、
「ドクロ少佐、貴様、タックルの恨みを晴らしてやる!」
と、マウントから八つ当たり気味の腹パンチを浴びせるが、突如として崖の上にも現れたドクロから機関砲の攻撃を浴びせられ、ストロンガーに変身。
ジャンプの度に奇怪な笑い声が入る演出や、多彩な能力など、小物めいていたドクロ少佐が、思いがけず面白いキャラに。
更にドクロ少佐はドクロ分隊の術により、全身をバラバラにしてストロンガーに襲いかかる!
「だからターンXっていうのか……四方へ飛ぶ……」
「だからさ……!」
まさかのオールレンジ攻撃に追い詰められるストロンガーだが、トドメの直前、シャドウに乗せられた岩石男爵が割って入り、ダメージを受けつつも海中へと逃亡。
一応、知力の数値が二桁(最大値100)ありそうなデルザー軍団の中では、これまでで最も単細胞に見える男爵は、力強くドクロの妨害を宣言すると、岩隠れで帰還。
この時、喋る男爵の足下で岩の破片が微妙に揺れ動いているのと、再び男爵を収納して丸い岩に戻る映像が面白いのですが、会話する男爵とドクロの視線が微妙に合っていないので、男爵と岩は合成なのかなぁ……。
また、男爵岩が崖を跳ねるように登っていくのはハイジャンプ飛び移りと同じ逆回しでしょうが、高さがあるのでなかなかの迫力かつ、垂直に近い崖の上から思いっきり岩のはりぼてを投げ落とした?のかと思うと、けっこう凄い。
場面変わって、カブトロー格好いいーと子供達がバイクを囲むシーンが挟まれるのですが、特に今回のゲストキャラというわけではなく、視聴者出演企画とかでしょうか? そしてしれっと、その格好いいバイクは俺のもの的な発言をする藤兵衛(笑)
何とか海岸の岩にへばりついていた茂は岩石男爵とその配下の襲撃を受け、男爵はスフィンクスの血を引いていると自称。変身したストロンガーが立っている岩場が思いっきり波に洗われており、高い波を背景に、気合いの入った映像が続きます。
(ドクロ少佐に受けた傷が痛む……恐らく、奴にも俺の力は通じるかどうか。しかし、やらねばならぬのだ)
だが必殺の電キックは反射され、「岩石男爵、勝負は預けたぞ!」とストロンガーはヒーロー逃亡。なんとか通りすがりのワゴンに身を潜めた茂だがそのまま気を失ってしまい、目を覚ますと、手術台に縛り付けられている事に気付く。
車に乗り込んで気絶していた不審者を調べて改造人間である事に気付いた男の名は、マサキ・ヨウイチロウ。元ブラックサタンの科学者であり、組織から逃げ出して超電子の研究をしていた科学者であった。
「電気のエネルギーを1とするなら、超電子のエネルギーはその100倍だ。ただし電気と違って長時間使えない。せいぜい1分だが、超電子ダイナモの力は素晴らしい」
すちゃっと、ダイナモを取り出す博士。
「ただしその改造手術の成功の確率は、10分の1」
「10分の1に賭けます!」
「よし、すぐにとりかかろう」
いっけん善意の協力者のように描かれているのですが、気絶していた茂を手術台に拘束した上で謎のカプセルに閉じ込めている時点で、最初からやる気満々です。
わわわ私の超電子ダイナモを試せる素材がネギ背負って飛び込んできたぁぁぁぁぁ!!
みたいな。
そもそもこの博士、「元ブラックサタンの科学者」「逃げ出し、戦う為に超電子の研究をしている」と供述しているのですが、いったい何から逃げていたのか。
「ブラックサタンから逃げた」とは一言も口にしていないので、ブラックサタンを付け狙うストロンガーから逃げた、或いは、ブラックサタンを乗っ取ったデルザー軍団から逃げた、のではないか。
「超電子ダイナモの力は素晴らしい」の言い回しには、全く倫理の重みが感じられませんでしたし(笑)
マサキ博士(苗字も良くない)に対する疑問は拭い切れないものの、改造電気人間から改造超電子人間へと、強化手術を受ける茂。
副作用で知力が下がらないか、凄く心配です。
「超電子ダイナモの使用タイムは1分だけ。それを1秒でもオーバーすれば、君は自爆する」
念を押した博士は、手術直後で体調が万全ではない茂の代わりに藤兵衛の元に向かいその無事を知らせるが、藤兵衛を見張っていたドクロ少佐を研究所に呼び込んでしまい、ドクロ火炎で無残に焼死。
「罪もない、マサキ博士まで……!」
いや、どうだろう(笑)
変身するもドクロに苦戦したストロンガーは、博士の手術を信じ、超電子ダイナモを起動。
「チャージアップ!」
胸のSマークが激しく回転し、角が銀色になって胸部にも白いラインが入るのですが……銀色の角が凄く安いメッキぽくて、正直あまり格好良くありません(^^;
「超電子ドリルキック!」
見た目はともかく、その放った回転キックはドクロ少佐の頭を一撃で吹っ飛ばし、まさかの瞬殺。そして発生する、ちょっと頭おかしいレベルのかつてない大爆発。
「恐るべし……超電子……」
主人公のパワーアップ編という事で随所に気合いの入った映像演出で展開し、この流れでパワーアップがどれだけヒロイックに描かれるのかと思ったら、半信半疑のチャージアップというのは予想外で肩すかし気味でしたが、ドリルキックの瞬殺から大爆発は衝撃的。さすがに規模は違いますが、勢い的には、後のライジングマイティキック(『仮面ライダークウガ』)を思い出します(笑)
発想的には似ているでしょうし(その上で、その事後処理と状況の変化を物語へ不可分に組み込んだのが『クウガ』の作劇)。
次回、仲間割れの進むデルザー軍団、まさかの休戦協定持ちかけ(笑)