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第16話「花咲く町に君の名を呼ぶ」感想

(そうだよな……人間の為ばかりじゃ、神様も寂しいよな)
神と人が祭を通じて交信する話にして、オリンピック(国スポ)と人造超人と凡人の矜持の物語。
この「オリンピックと超人と凡人の矜持」というのは、小説『神化三十六年』(會川昇)の背景になっている要素であり、ゲストライター(中島かずき)が、小説の世界観を意識してアニメの方にも取り込んだのかな、と思う所。
で、祭と国スポが当然重ねられているとすると、神になぞらえられているのは(人造)超人となるわけですが、究極の超人を自分たち最高知性の器にしようとしていたもくもく星人や、爾朗の力を求めるマスター・ウルティマの動きなどを見ていると、神化の最終目標地点は、“人造の神を作る事”になるのかなー。
ゲストライター回ではあるのですが、前半戦で触れなかった「神」概念に手を伸ばしてきたのはやはり気になる所。
また、以前に書きましたが、今のところ描かれている爾朗軍団って基本的に“神の現し身”的存在(グロスオーゲン、アースちゃん、メガッシン)が中心で、柴刑事は自らが法になろうとしているし、思えば前回はジュダスがG血液で超人を神に近づけようとする(アキを巨大化させる)エピソードでもあり、「人間と超人と神」という所に踏み込んでいく仕込みは行われている気がするので、期待したいです。
今の所、神化46〜47年は10−11−1月と時系列順に進んでおりますが、この辺りが、事前に関係者が口にしていた“第2期はわかりやすい”という所なのでしょうか(笑)
爾朗センパイのGもくもくは、燃やすだけではなく人間をキャッチできたりと非常に便利ですが、センパイは今回実は具体的には何も解決策を提示しておらず、割と口だけ偉そうなので、ジャガーさんに殴られても仕方ないとは思います(笑)
「攻撃じゃない。彼女を正気に戻す」
とか多分根拠ないし爾朗! 笑美だから多少焼いても死なないだろうぐらいには雑だからセンパイ!
そこからジャガーさんが天下国家を語り出すのはやや唐突で、強引に対立構造をねじ込んで見せつけた感じになってしまい、ちょっと残念(^^;
ところで今回のジャガーさんは妙に笑美さんに優しいのですが、この3人の間に三角関係が存在すると妄想してみると、むしろ流れがすんなり収まってこの対決はやたら楽しい(え)
超人課において爾朗に対して最も攻撃的である所の風郎太は輝子を慕っているわけですが、ジャガーさん→笑美→爾朗/風郎太→輝子→爾朗という二つの三角形が存在するという構図と見ると、
爾朗センパイはますますさいてーだなぁ(真ヒロインは柴来人)。
最後は、「お前等いい加減にしろよ」と割って入った、超人になれなかった男が祭を成し遂げて事件は解決するのですが、ここで、「国家のため」も「超人のため」も、等しくご託やお題目として切り捨てられ、そこにある人間の想いが最も尊く強い、と描かれるのは示唆的。
凡人の矜持を見せた男はしかし、国家を背負う誇りの重さに耐えられずに一度は逃げ出した事を何よりも自覚しており(それ故に最後に残ったテストジャンパーの誇りにこだわっており)、だからこそ、その誇りを背負う後輩達に強く告げる。
「超人とか人間とか関係ねぇ。お前達は戦士だ」
「正義」は誰かが支持して(決めて)くれなければ成り立たない世界で、たった1人で守っていける僕だけの絶対は、「誇り」(人間の尊厳)なのかもしれません。
それこそが、妖怪とか幽霊とかロボットとかの器さえ越えて残る本質、というか。
というわけで最終的に「国家」とか「超人」とか「人間」というカテゴリーではなく、大切なのは個々存在の心だ、というテーゼが見えてくるのは、超人を峻別しようとする国家や里見顧問の理屈へのアンチテーゼとしてはピッタリはまってくるわけですが、相変わらず絨毯爆撃すぎて、どのテーゼを終盤の軸にしてくるのかはさっぱりです(^^;
中島かずき作品をほとんど見た事が無いので、どのぐらい『コンレボ』に寄せていて、どのぐらい本人の作風が出ているのか判断つかない所もあり)
余談:20歳で「魔女っ子だ」と指を差されると、やはりちょっと厳しい。
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