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『動物戦隊ジュウオウジャー』感想・第18話

◆第18話「きざまれた恐怖」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:香村純子)
「へぇ……。しぶといなぁ」
エクストリームバーストでジュウオウジャーを蹴散らしたサワオは、キューブライノス、クロコダイル、ウルフを召喚。最初から7・8・9と数字が入っていたり、召喚音声がジュウオウキューブと同じだったりする所に、ジニス様の職人魂を感じます。
声紋分析と再現ぐらい、デスガリアンテクノロジーなら朝飯前なのです。
キューブアニマルを繰り出すジュウオウジャーに対し、サワオは動物合体を発動して7・8・9合体によるトウサイジュウオウが誕生。戦隊の作劇上2話連続敗戦で終わるのは難しかったのか、前回の敗北からの引きで、前半にロボが完敗するという構成。
乱入キャラクターを使ってゲームを面白くしてみろ、というジニス様のオーダーを受け、トランプ怪人が再出撃。今度は箱の中に次々と人間を閉じ込めていく。箱についた4枚のカードの内、ハートを引けば箱は開放されるが、ジョーカーを引くと爆発し、ところがハートはトランパスだけが持っているという仕掛けなのですが、あっさり判明するなど、色々それどころではないのでトランプ怪人の扱いは、非常に雑(^^;
話の主眼が完全にそこに無いのですが、「ザワールドを呼ぶ」というブラフにジュウオウジャーがすくむだけで、サワオを組み込んでよりゲームを面白くする、という要素も特に無かったのは残念。
「本能に刻まれた恐怖は、簡単にはぬぐえない。フフフフフ、これからどう足掻くか、見物だねぇ」
それはそれとして狼狽するジュウオウジャーにご満悦のジニス様であったが、野生の立ち直りは想像を超えて早かった。
「もうやめよう。自分を誤魔化しても仕方ないよ」
強がる仲間達に、大和は率先してザワールドへの恐怖を告白し、他の4人も正直な心情を吐露。
「それでも――みんなを助けたい」
「ああ」
「この星を守りたい」
「ザワールドが強いかどうかなんて関係ないんだ。考えよう。みんなを助ける方法を」
強敵に対する恐怖と向き合う、という展開はオーソドックスなものの、そこから、どうすればサワオを倒せるかではなく、どうすれば囚われの人々を助ける事が出来るのか、という地に足のついた目的意識をハッキリさせる、というのが今回良かった所。
地味ながら非常に堅実に、ヒーロー物が陥りがちなパワープレイ――マジックワードによる強行突破――を回避しています。
再びトランプ怪人に挑むジュウオウジャーの前に今度こそサワオが乱入。
「釣りなら、俺が付き合ってやる!」
イーグルは鞭剣でサワオを捕まえるとそのまま戦場を遠く離れ、時間稼ぎの一騎打ちに。残った4人はその間にトランプ怪人を撃破し、とうとう、4人で動いてしまうワイルドキングは、さすがにフルパワーは出せないという言及はあったものの、クマックスで怪人を両断。
一方、《一騎打ち:○》のゴリラで奮戦する赤だったが、サワオエクストリームの連続攻撃を受けてしまう。しかしトドメの一撃を放つ寸前、急に苦しみだしたサワオの変身が解け、上半身裸になった所で、つづく。
物凄くガリガリのサワオ中身ですが、役者さんが虜囚の役作り?で、体脂肪率3%ぐらいにまで絞ったそうで、凄まじい。
強敵が腹痛(頭痛)で早退パターンが続くのは好きではないのですが、予告見る限り、大和くんがグイグイ攻めてくれそう。いよいよサワオのパーソナリティが見えてきそうで、どう転がしてくるのか、楽しみです。