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『FLASH』第8話感想

見所1は、アローの正体を言い当ててどや顔の博士。
見所2は、ヒーロー歴8年のアローに「あいつ、胡散臭くね?」と言われる博士。
以前にプラスチック相手に、一種の催眠能力がある?事を匂わせた博士ですが、今回はそれをフェリシティに向けた節あり(失敗?)。ただ前回の電気マンやプラスチック回の軍人には使用しておらず、博士が実際に何が出来るのかは引き続き不明。前回は催眠能力を鋼鉄マッチョに使っていた可能性はあるので、24時間に1回しか使えないとか、制限があったりするのか。
今回は、人間を怒りの感情で支配し凶暴化させるメタヒューマンにより、銀行が大パニックに陥るという、ちょっと東映ヒーローチックな出だし(笑) 50万ドルを強奪したメタヒューマンを追う警察とFLASHは、散弾銃を手に暴走した警官に撃たれそうになるが、通りすがりのアローに助けられる。とある敵が使うブーメランの秘密を追い、アローが仲間達とセントラル・シティを訪れていたのだった……。
FLASHとアロー、2人のヒーローの友情、修行、衝突、対決、共闘、そして“ヒーローの哀しみと覚悟”を後輩に伝える先輩、とてんこ盛りの本格コラボ編。
コラボネタの説明不足が目立つ今作ですが、今回は単独で、アローがいかなるヒーローか、というのはある程度はわかるようになっており、スーパーパワーを持たない代わりに、鍛錬と精神と筋肉と知恵と金と下準備で戦うバイオレンス自警団アローと、心身よりもスーパーパワーが突出しすぎた歪さを抱えている道徳的正義の味方FLASHとの対比が巧みに描かれ、面白かったです。
基本善人だけど、テンション上がるとやんちゃする傾向のあるバリーは、アローとの共闘にはしゃぐもその忠告を素直に受け入れられず、1人で先行した挙げ句、メタヒューマンの能力に囚われてしまう。アローやケイトリン、果ては部長やジョーにまで激情をぶつけたバリーは、遂にエディにジェラシーアタックした所で、止めに入ったアローと激突。
「この世のイケメンゴリラは全て俺が倒す!」と激怒するFLASHはこれまでで最高のパフォーマンスを発揮し、馬用の鎮静剤をぶち込まれるも、全身高速振動で回復したシーンは、今までのFLASHで一番格好良かったかも(笑)
アローがどう見ても必要以上に罵倒されたり、小刻みなパンチを食らったりしている原因は、アロー(の正体)が、アイリスの「浮気するならこの男ベストスリー」に入っているからに違いなく、アイリスの好みの徹底が判明した結果、死ね、死ねこのセクシーヒゲ系マッスル!! というバリーの魂の叫びがセントラルシティーの路地裏に響き渡ります。
最終的には戦闘経験に勝るアローが暗器の数々でFLASHの動きを止め、スターラボの力で暴走状態を解除。今回はフラッシュvsアローのバトルが目玉という事でか、2人なら負けるわけがないさ、と手を取り合った後はメタヒューマンの確保シーンはばっさり切り捨てられ、いきなりの牢屋(笑)
そして、私設刑務所を自慢し合うヒーロー達であった。
……うーむ、ジャンパーソンも、ロボットを破壊する代わりに私設ロボット刑務所を作ればもう少し人道的に見えたのか……?!(見えない)
なおアローの本来の目的であったブーメランの件は途中から全く触れられなくなるのですが、これは『アロー』本編の方でクロスオーバー回があるのかしら?
こうして一つの事件は解決したが、エディを襲撃した事で警察は“悪の怪人”としてFLASHを追う事になり、FLASHはアイリスに弁解するも拒否される、という大きな後遺症が残るのであった……。
ケイトリンの忠告を無視して、FLASH姿でアイリスといい雰囲気になるのを楽しんでいたバリーが大きなしっぺ返しを受けるのですが、先にエディに土下座するべきだと思うのですけれども、友情、儚い。
コラボエピソードから大きな転機に繋げつつ、謎の火炎魔人も姿を現し、シーズン1のクライマックスへ向けて布石が緩まず積み重なっていきますが、次回、黄色い閃光で更なる激震?!