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サムライvsサムライ

◇『クロムクロ』第10−11話
手長ロボから投降した異星人は尋問に素直に答えるが、その目的はクロムクロ、そしてその搭乗者の素性を確認する為だった。戒めを脱した異星人は由希奈の身柄とクロムクロを奪取しようとするが、その前に剣之介が立ちはだかる……!
捕虜異星人の髪型がバッフクランのサムライ(『伝説巨神イデオン』)みたいだなぁ……と思ったら敵がどんどんサムライじみてきて、これはオマージュなのか。
異星人は剣之介を記憶を改ざんされた裏切り者なのではないかと疑い、剣之介は異星人の顔にかつて鷲羽家に仕えた同胞の面影を目にし、果たして互いの正体は何者なのか、そして“鬼”は本当に敵なのか?! と、色々と情報が交錯。ただ、その辺りをじっくり立ち止まって考えてくれるキャラクターが居ない(少なくとも表に出てこない)ので、話の方は良くも悪くもがしがしと進んでいきます。
正直、剣之介……はまだしも、由希奈はもうちょっと、考えた方がいい気がしてなりません(笑)
まあ、由希奈は由希奈で、人質→返り血→自爆→人質→返り血、のジェットコースターに過去のトラウマが重なってそれどころではない、という形で描かれてはおり、そんな由希奈の半ば無意識の安全ロープになっているのが剣之介で、お互い、ハッキリ自覚しないまま命綱を握り合っている関係、というのが今作の基本構造の肝なわけですが、それが第11話で2歩ほど前進。
一方、明後日の方向にスキップしながら突き進むバンダナ……は、まあ、どうでもいいや(おぃ)
2クールの構造を活かし、物語の真芯以外の所にもキャラクターを散りばめている“遊び”は今作の一つ特徴といえるのですが、それにしても駄目具合がステレオすぎないか、とはバンダナの姿を見る度に思う所(^^;
これはこれで、物語の幅といえば幅なのですが、カウンセリングの先生も面白いか鬱陶しいか微妙なラインだし、その辺り、スパイスに用いているサブキャラ陣がいまひとつ魅力不足で使い切れていない感じ、“遊び”がもう一つ効果的になっていないように見えるのは気になる部分です。
セバスチャンは面白いけど、そこまでサブキャラでもないですし。
ところで研究所の赤い髪の人(お母さんの友達)は、第1話に続き、咄嗟の判断が異常に早いけど、何者なのか(笑)