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『FLASH』第13話感想

前回ナンパされたリンダとランチでないデートに向かうバリーは、衣装を取っ替え引っ替え中。基本2.5枚目として描かれるバリーですが、連続衣装チェンジを行うと、さすがにスタイルの良さが目立ちます。
「次着替えたら撃つからな」
OKサインを無視されたお養父さんとのやり取りは、今回もほのぼの。
デート中にシスコから引ったくり発生の報を受けて渋るも、「可哀想なお婆ちゃんだったどうするんだよ」と言われて結局助けに行き、事件解決を「お婆ちゃんじゃなかったぞ!」という電話の台詞で表現するのも、相変わらず巧い。
これまでのたゆまぬイメトレの成果もあり、デートをうまくこなしたバリーはリンダとなかなかいい雰囲気になり、もうあんな女の事は綺麗さっぱり忘れろよバリー! という視聴者からのエールが虚空に響き渡ります。
「どうして彼女が居ないの? もしかして、厄介な性格だったりする?」
…………えー……ちょっぴり。
今回はこのバリーとリンダの関係進展を横糸にしながら、15年前の事件を再捜査するジョーとシスコ、音波メガネの言う通りに融合していたシュタイン/ロニーの行方を追うバリー達、という二つの軸で展開。
キャラクター描写の積み重ねがよく出来ているので、ここに来て、ジョーとシスコという組み合わせが非常に面白く、科学捜査によって2人は壁に残された“15年前の血痕”を発見する……。
それにしても、「15年前の殺人事件の再調査」と言って、警察が延々と居間に居座っているの、凄く嫌なんですが。やけに存在感のあったセクシー婦人は、今後も話に絡む事はあるのかしら。
一方、シュタイン博士の顔写真を見たバリーは、あの粒子加速器の事故の日、博士と出会っていた事を思い出す。この電車内でのやり取りが、短い中でバリーの好青年ぶりとシュタイン博士の性格を巧く表現しており、クライマックスにも効果的で、とても秀逸。
ウエルズ博士とケイトリンはシュタイン博士の妻の家を張り込み、お養父さんが15年前の事件を調べている間に自宅で事に及びかけていたバリーを緊急呼び出し。やむなく駆けつけるFLASHだが、シュタイン/ロニーには逃げられた上に、リンダとの関係は当然最悪に。
秘密のヒーロー活動が原因ででフられる、というのは王道な感じがありますが、それにしても早かったーーー。
だがFLASHはシュタイン/ロニーに発信器を取り付けており、昼間のねぐらを発見すると、シュタインの妻と再会させ、説得に成功。完全に消滅したわけではなかったロニーの意識を内に抱える事で混乱状態にあったシュタインを落ち着かせ、何とか分離する為の方法を検討するが、シュタイン/ロニーの体内では、核反応が起き始めていた……。
半裸を披露したロニーが凄いマッスルなのですが、いっけん皆が軽々と扱っているスター・ラボの備品は、全て鉛で出来ていたりするのではないか。やはり、流派スター・ラボは不敗なのだ!
「人生楽しまないとあっという間だぞ。この1年で、わかった」
体内の核反応を知って何かを覚悟したシュタイン/ロニーの、年長者からのアドバイスを聞いたバリーは、リンダに再アタック。
職場に押しかけてきて、デートしてくれないならこの世界で一番辛い唐辛子を食ってやるって脅してくる男は、厄介な性格以外の何物でもありません。
「わかった、デートするから。そんなの食べたら死ぬわよバカ」
冒頭のデートが伏線になった上で、バリーのちょっとボケたセンスも表現されていてシーンとしては凄く面白いのですが、これは専門用語で、ストーカー予備軍というやつでは。
能力が能力だけに、異常にタチ悪いぞ、ストーキングするFLASH
……そういえば、身近に、似たような人が居たかも。
なんにせよ、せっかくバリーが男として頑張りだし、物語の良いアクセントになる新キャラだっただけに、あっという間に破局という事にならなかったのは良かったです。……若干、頑張る方向に問題は感じないでもないでもないですが。この先で駄目になったら、まずだいたいバリーに責任があるので、それはもう仕方がない。
そして、一緒に帰って噂になるのは嫌だけど他の女といちゃつているとイラッとする、という音速を超える勢いで下衆ヒロインに転落していくアイリス。
まあ恐らくアイリスとしては、バリーの両親の事を口にしかけて慌ててハンドル切ったら別の壁でクラッシュしたという所なのでしょうが、どちらにしろ現在のアイリスの立ち位置と態度は、ただでさえ低空飛行だった好感度の貯金を使い果たして、私の中で完全にマイナスに入っております(^^;
そろそろ、エディにもフられていい気がしてきました。
一方、好感度とか通り越えた世界に君臨するウエルズ博士はタキオン装置を量子スプライサーに改造し、秘密の部屋で「タイムテーブルにズレ」「全ての計画」とそれらしい伏線が明示。量子スプライサーによりシュタインとロニーの分離を試みようとするスターラボだが、自分の現状を悟ったシュタイン博士は、一足早く核爆発の被害が及ばないように自ら郊外の荒野に移動していた。FLASHとケイトリンは博士を追いかけて量子スプライサーを装着させるが、奮闘むなしく、シュタイン/ロニーは核爆発を起こしてしまう……。
そのしばらく前、ジョーがウエルズ博士を疑っている事を知り一度は断った血痕の分析を行ったシスコは、その内の一つが「大人になったバリーの血液」である事を確認する(もう一つは不明)。そして、プラスチック回に出てきた軍人が核爆発を感知し、「大至急チームを向かわせろ。ファイアストームを連れてこい」と告げた所で、次回へ続く。
いつもと違う構成で、たたみかけるように次回へ続きましたが、次回サブタイトルが「ファイアストーム」(原題:FALL OUT)という事で、事件はまだ解決せず、連続ものとなる模様。
前後編?という事もあってか、ここまでで一番FLASHのヒーロー的活躍の少ないエピソードでしたが、色々な要素がテンポ良く折り重なって、面白かったです。特に個人的に気に入ったポイントの一つが、高い知性に加えて道理をわきまえ人を愛する心を持つ人物と描写されるシュタイン博士が、バリーを良い方向に導き、善意の協力者面しながらバリーを自分の望む方向へ走らせようと誘導するウエルズ博士と絶妙に対比されている事。
また、ウエルズ博士を強く慕い、前回メガネに「スターラボは君にとっての家族」と言われたシスコに対し、今作における“善き父性”の象徴であるジョーが「(ウエルズは信用できないが)君は信用できる」と告げる辺りは、シスコの家庭関係も何やらあるのかなぁという事を窺わせてキャラクターに奥行きをつけつつ、ジョーが誠実さで訴えかけるのに対して、ウエルズ博士は虚飾でたぶらかす、という対比がここも織り込まれており、こういった小技の面白さと、構造の面白さの両立がお見事。
張り込み中に博士が「愛」とか口にしているのはそれだけで鳥肌ものですが、悪役にありがちな自分解釈を大仰に語るのではなく、一般論めかしてしれっと口にするのが最高に気持ち悪くて、本当に博士の造型は素晴らしい(笑)
ED映像が後半戦バージョンに変更され、気になる場面が山盛りですが、エディがとうとうバリーをぶん殴った! あれはまさかのアイアン社長参戦?!(たぶん会社が違う) ちらっと見えたのは多分アロー! FLASHvsFLASH?! そして、ゴ・リ・ラーーー!!
引き続き、後半戦も非常に楽しみです。