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『FLASH』第14話感想

「なあ、バリー。おまえは強い。だが、俺は、おまえを守るぞ」
ジョーはホント格好いいなぁ。
一方、
「あなたに怪我は?」
「プライドが傷ついただけだ」
博士は相変わらず最低の腐れ外道だった。
前回ラストの大爆発は、放射線の数値から核爆発ではなかった事が判明。爆心地に戻ったFLASHとケイトリンは、そこで分離に成功したロニーとシュタインを発見し、無事にラボへと連れ帰る。だが二人――ファイアーストーム――を追ってエーリング大佐が動き出し、更にロニーとシュタインには、謎の同調が。大佐と過去に繋がりのあるウエルズ博士はシュタイン教授を売るが、同調を利用する事で、連れ去られた教授との連絡にロニーが成功。
時々、モールス信号を会得するべきだろうかと真剣に考える事があります。
「ケイト……バリーが言ってたが、世界は変わってしまった。君となら、何とかなると思ってた。新しい場所で、普通の生活がしたかったけど、普通なんてもう無理だ。君はこれからも命がけで人助けをする。いつだって君の為に、パイプラインに飛び込む覚悟はある」
現世に甦ってみたら、婚約者と勤め先が、私設刑務所を作ってひゃっはーしていたという、割とショックな現実を受け入れたロニーは、自分の状況も受け入れる覚悟を決め、FLASHと共に教授の救出へ。
無事に軍の秘密施設から教授を助け出す2人だが、FLASHが薬品弾を浴びてしまい大ピンチに。エーリングの部隊に追い詰められたその時、ロニーと教授は量子スプライサーを用い、再び融合して炎に包まれる!
「「さあ、おまえの罪を、数えろ!」」
(言いません)
ロニー周りは悲劇の二段重ねは嫌だなぁと思っていたのですが(さすがにケイトリンの精神にダメージ大きすぎますし)……ムキムキマッチョの青年の肉体と、老物理学者の優秀な頭脳を合わせて、二人はファイアストーム! というまさかの面白ヒーロー誕生編に。
この二人でスピンオフ行けそうな勢い。
ファイアストームは軍隊を蹴散らし、一人で真空ランニングをしていたFLASHはなんとか薬品を無効化。エーリングへのとどめをFLASHが止め、揃ってラボへと帰還する。自分たちの意志と量子スプライサーにより分離と融合が可能になった二人は、軍の目を逃れつつファイアストームの能力を研究する為、教授の友人の元へと旅立つのであった……。
前編から教授夫婦の方もしっかり描写をしておく事により、融合したヒーローが愛する人に一時の別れを告げて旅立つシーンが綺麗に決まりました。ひとまず、ロニー×ケイトリンは良かったなぁ。
一方、15年前の血痕について情報が共有され、タイムトラベルの可能性が示唆。いつか自分は過去に飛ぶかもしれないが母親を助けるのに失敗する、という現実に落ち込むバリーだったが、教授の激励を受けて、過去を変えられる可能性を前向きに捉える事に。
……にしても、セクシー婦人の家はすっかり出入り自由な上に、居間にずっと幅を取る怪しげな器械が置きっぱなしなのですが、アメリカ人は鷹揚だ(そういう問題であろうか)。
もう一方、アイリスの先輩であるピューリッツァー賞記者がスターラボと加速器の事件に関してウエルズ博士に疑いの目を向けて動き始め、ロニーと炎の男の関連に気付いた事から、アイリスも積極的に関わっていく事に……ようやくアイリスの立ち位置が物語に繋がってきましたが、さてアイリスは、最近のすっかり嫌なヒロイン路線から抜け出す事は出来るのか!
そして……軍施設から“黄色い閃光”にさらわれたエーリングは、連れ込まれた下水道で、黄色い覆面の下の素顔を目にする。
「ハリソン……君も、メタヒューマンなのか」
「その通りだ。仲間は守る」
物語も次の段階へ、という事でか、ここでとうとう、リバース=ウエルズ博士=メタヒューマン、と明示。ここまでの描写からすると、博士の能力に関しては幾つかひねりがありそうですが。
更に、愕然とするエーリングの脳に響く、謎の声。
「バカじゃない。グロッドだ」
エーリングは下水道に出現したゴリラ・グロッドに引きづられていき、リタイア? 自主的に殺しはしないFLASHと、実働部隊を率いる軍人というのはどうも相性が悪かったのですが、ブレーキのついていない人が始末をつける形に。
前半戦から引っ張ってきた重要事項がハッキリ明かされましたが、ここで次回サブタイトルは、「告白」。原題は「out of time」で、意味は「調子外れ/遅れて/時機を失した」だそうですが、思わせぶりにサブタイトルに使われそうなのは「時機を失した」でしょうか。まあ、邦題は原題と全然関係ない所から拾ってる可能性ありますし、タイムトラベル要素が出てきたので、原題も直球で「時間の外」という意味かもしれませんけど。ロニーやエーリングなど幾つかの問題を片付けた所で、いったい何の「告白」なのか、次の展開が楽しみです。
そういえば:最近ちょい役ばかりだったエディ、とうとう、出番なし。……ロニーと顔がかぶり気味だったからか。